概要
前作でサブキャラとして登場したゼロが、主人公の1人に昇格。
エックスとゼロのどちらを選択するかで、ストーリーの細部が変化するのが特徴。
ちなみにロックマンXシリーズで初めてエックス以外のキャラに声優が起用された作品でもある。
ストーリー
大規模な災害時に迅速な対応をするために設置されたレプリロイドだけの軍隊、レプリフォースはイレギュラーハンターと共にイレギュラーを回収していた。両者はこれまでお互いに助け合い、協力しながら、それぞれの任務を行っていた。
だがある日、巨大イレギュラー・イレギオンによって空中都市スカイラグーンが占拠され、イレギオンがレプリフォース仕様のものであった事、レプリフォースの主力戦力として採用されている兵士レプリロイド・ノットベレーの姿が現場で見受けられた事などから、レプリフォースに疑いがかかる。
この事態にイレギュラーハンター側は、指揮官・カーネルに事情聴取の為の投降を要請したが、軍人としてのプライドを優先したカーネルはこの要請を拒否。
その結果、巨大な軍事力を持ったレプリフォースが最高司令官・ジェネラルをリーダーとして一斉にクーデターを起こし、各地を占拠してしまった。
イレギュラーハンター司令部は直ちにレプリフォース全体をイレギュラーと認定し、エックス、及びゼロに出撃命令を下した。
コミックボンボン連載版
筆者は岩本佳浩。
X1~3と異なり、主人公が2人ということからストーリー進行が前作までの「1話=1ステージ=1ボス」と違い、変則的な進行をするのが特徴。
人口太陽の暴走を食い止めるためレプリフォースとイレギュラーハンターが協力するというオリジナルの前日談が追加されている。
(復刻版では「ロックマンX3」2巻に収録)
ゲーム本編で触れられなかったゼロがバスターを使えなくなった理由、ゼロとカーネルの友情などが掘り下げられている。
レプリフォースの反乱の際には、ゼロがイレギュラーハンターを離脱、イレギュラー認定されながらも戦っていた所を、敵味方の区別なく救助活動を続けていたアイリスの部隊に匿われ、残されたエックスは守るための闘いを続けるが、己の無力さを痛感するあまり禁断のアーマーに手を出して闇墜ちするなど、ドラマ性の強い独自の展開を見せる。
編集方針変更のアオリを受けたのか展開が少々駆け足気味で、序盤で強敵として持ち上げられていたマグマード・ドラグーンが、再登場時には既に残骸と化していたりする。
(復刻版コミックスにはドラグーンとの闘いが書き下ろされている。)
最後はゲームのエンディングを先走る形でジェネラルが身を挺して最終兵器の発動を食い止め、残すところはシグマとの決戦のみという状況で、別々の道を歩んでいた二人が再会、共に最終決戦に向かう…というところで終わっている。
ボンボンでの『ロックマンX』連載はこの「X4」をもって完結した。
余談
- 主題歌『負けない愛がきっとある』を歌うのはなんとアイドル時代の仲間由紀恵である。
雑誌の1コーナーで主題歌と共にゲームの宣伝もしていた。
- 本作の限定版では当時展開していた「メガアーマー」シリーズのおまけがついていた。内容はエックスの専用素体と隠し装備であるアルティメットアーマー。設定イラストにあるアーマー単独での飛行形態も再現できる優れものであった。しかし、これを最後に国内での「メガアーマー」シリーズの展開は終了している。
- マグマード・ドラグーンステージではライドアーマーに乗ったまま戦えてしまう。今までのシリーズで「ライドアーマーでボスと戦えたら・・・・」というファンの望みが叶ったが、動きが鈍いために攻撃が避けづらく、大抵相手の体力を1/3程度削ったところで壊れてしまう。しかし、上達していくと攻撃を避けられる様になるため、ライドアーマーに乗ったまま倒してしまうということもできなくはない。
登場キャラクター
イレギュラーハンター
レプリフォース
フロスト・キバトドス(CV:岡和男)
スラッシュ・ビストレオ(CV:長嶝高士)
マグマード・ドラグーン(CV:長嶝高士)
ストーム・フクロウル(CV:岡和男)
ジェット・スティングレン(CV:細井治)
イレギュラー
スプリット・マシュラーム(CV:まるたまり)
サイバー・クジャッカー(CV:二又一成)
その他
テレビCM
30秒バージョン
15秒バージョン