「見ての通り、ただの貴族さ」
CV:小杉十郎太
概要
レベル | 完全体(クロスウォーズ) |
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属性 | ウィルス |
タイプ | 暗黒騎士型 |
必殺技 | ツインスピア、ショルダータックル、トリーズン・ヴォーテクス |
クロスローダーを持つ天野ネネと手を組んで暗躍していた謎の暗黒騎士型デジモン。
彼女が所属する黒のチーム「トワイライト」の事実上の支配者でもある。
貴族の名乗りからも分かる通りプライドが高く、普段は紳士的な態度を取っているが基本的に他者を見下して道具として扱う事にも躊躇いを見せないド外道。狡猾で用心深い策略家であり、ネネを始め様々な登場人物を騙し、目的の為に利用している。
ファンの間では前述の通りクロスウォーズ作中で自称した「ただの貴族さ」から貴族と呼ばれたりもする。
正体
その正体は「スカルナイトモン」というデジモンに「デッドリーアックスモン」がデジクロスした姿。
融合後の姿でいることの方が圧倒的に多く、当初はタイキ達もデジクロス体である事に気づかなかった(両者の相性の良さとデッドリーアックスモンの従順さ故か、デジクロスを長時間維持し続ける事による負担が全く出ていない)。
それ故に複数の敵を相手にする場合も、クロスオープンによって二体に分離する事で対応できる。
公式設定
義兄弟の杯を交わしたスカルナイトモンとデッドリーアックスモンが融合した姿がダークナイトモンである。
義兄の知略と義弟の行動力が一体となったダークナイトモンは一級の戦士となる。突く・斬る・払う・投げると状況に応じた使い分けができる「ツインスピア」を扱うダークナイトモンの腕前は非常に高く、正面から堂々と闘ってダークナイトモンを倒せる実力者は少ないと言われている。
それだけの実力を持ちながらダークナイトモンは目的を達成するためなら手段を選ばず汚い手も構わずに使い、時として仲間も裏切ることも厭わない。
執念の深さに実力を備えたダークナイトモンはできるなら敵にまわしたくない相手である。
関連デジモン
スカルナイトモン
レベル | 成熟期(クロスウォーズ) |
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属性 | ウィルス |
タイプ | アンデッド型 |
必殺技 | スピアニードル、ブレストアイ・ウィンク |
ダークナイトモンの本来の姿であるアンデッド型デジモン。
髑髏のような胴体から小さく可愛らしい手足に取り外しや射出が可能な槍を備え、丸い頭部が生えた黒騎士のような姿をしており、デジクロス時には主に上半身を構成する。
悪知恵に長け、体のサイズを生かした戦法を得意としたりと、この形態でも生半可なデジクロス体を圧等する戦闘力を持っている。
しかしクロスウォーズでの本人は「小さくみじめな姿」と語っている。その為、戦力を分散させる時以外でこの姿を見せる事は無い。
デジモンアドベンチャー:ではデッドリーアックスモンの身体を使用したナギナタモードやアローモードも使用している。
デッドリーアックスモン
レベル | 成熟期(クロスウォーズ) |
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属性 | ウィルス |
タイプ | 魔獣型 |
必殺技 | エアスライサー、アクアレイジ、アクアレジア |
スカルナイトモンに機械の如き従順に付き従う魔獣型デジモン。勝利を得るために主を信じているとされ、義兄弟の間柄であるようだがアニメ内では特に描写されていない。
ギロチン状の胴体に巨大な前脚と小さな後脚、それらを繋ぐ蛇腹状の首と二の腕など極めて奇怪な体系をしており、デジクロス時には主に脚部と左肩アーマーを構成する。
言葉は離せないが理解する知性はあるようで、主人を援護すべく無尽蔵のスタミナと凶器的なボディで戦場を縦横無尽に走り回る。
直線的で細かい動きを苦手とするためぶつかりやすいが、その頑丈さで障害物を簡単に砕ける為問題にはならない模様。
騎乗モードの設定では戦場ではスカルナイトモンよりデッドリーアックスモンの方が恐れられているとまでされている
デジモンアドベンチャー:では未登場だがスカルナイトモンやダークナイトモンの武器としては出ている。
その他コンビ形態
スカルナイトモンに合わせる形でデッドリーアックスモンが変形し武器となる。このうちクロスウォーズのアニメでスカルナイトモンが使用したのはビッグアックスモードと騎馬モードだったためか公式設定があり、タイプが強化型になっている。
- ビッグアックスモード
デッドリーアックスモンが丸々変形した、奇怪な形状の大戦斧を装備した粉砕戦橆形態。
斧の方だけでも自立して動き回る事が可能。
- 騎馬モード
デッドリーアックスモンの背中にスカルナイトモンが騎乗した突撃形態。
いわゆる「乗っただけ」であるが、一応公式設定が存在する。…刃状の背中なのに痛くないのだろうか(実際玩具では再現不可能)。
- ナギナタモード
デッドリーアックスモンの背ビレが分離した、小型の薙刀を装備した姿。
ダークナイトモン時でも使用可能。
アドベンチャー:ではアローモードと同じアイテムらしく手元で変化している。
- アローモード
デッドリーアックスモンの後脚が分離した、小型の弓を装備した姿。
ダークナイトモン時でも使用可能。
その他デジクロス
- スーパーダークナイトモン
スカルサタモンとスカルグレイモンを強制デジクロスした形態
- ムソーナイトモン
レベル | 完全体(クロスウォーズ) |
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属性 | ウィルス |
タイプ | 強化型 |
必殺技 | 強羅打雷銃、超力鳴動破、魔重力呪縛陣 |
斥候のツワーモンとデジクロスした暗黒鳴動形態で、ツワーモンの武装が展開した固定砲台「強羅打雷銃」をチャリオットのように構えている。また、頭部のデザインも変化している。
- ダークネスバグラモン
バグラモンを吸収する形で生まれるが、最終的に乗っ取り返された。
ダークナイトモン主体の頃はバグラモン未満の実力であり、バグラモン主体となることで真の姿となる。
前者では頭がダークナイトモンのもので、体の目は見開いておらずツインスピアを所有したまま、翼やマントがないなどデザインが異なっている。
X抗体
レベル | 究極体 |
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属性 | ウィルス |
タイプ | 暗黒騎士型 |
必殺技 | クルーエルトルネード、デッドリーブレイクロスト、アンデッドソルジャー |
玩具の都合もあってかシンプルだった姿から一転、金色の増加やX抗体デジモン共通の鎧系のデザイン、緑色のパーツによってアニメでの本人の自称通り貴族的な悪趣味さも感じられる豪華に飾られたデザインとなった。
より一体のデジモンとしての力量が跳ね上がり、究極体となった姿。悪の感情も増幅し、世界を、更には七大魔王の座すら狙う。
世代が存在しなかったクロスウォーズから登場した初のXデジモンとなった。
その後、ダークナイトモンが完全体となったことで珍しいX抗体の獲得で名前は変化しないままレベルは変化するXデジモンとなった(前例としてはルーチェモンが近い)。
作中での活躍
クロスウォーズ共通
種族こそまるで違うが、バグラ軍皇帝バグラモンの実の弟。
その目的は大天使にして世を支配する皇帝な兄の力を超え、自身がデジタルワールドの王(キング)に君臨する事であった。
そのために対象の意志を無視してデジクロスを行いその力を取り込む事のできる「強制デジクロス」を可能とする「ダークネスローダー」の復活を目論み暗躍していた。
アニメ版
当初は「チームトワイライト」を名乗り、ネネを彼女の弟である天野ユウをダシに脅迫し操る事で暗躍を続けるが、強制デジクロスを可能とするダークネスローダーが完成した事を機に彼女を切り捨てる。
その後、ツワーモンを用いてバグラ軍の情報を収集し、全てのコードクラウンを手にしたバグラモンがデジタルワールドの再統合を行う際バグラ軍に合流し、彼を『兄上』と呼んだ。
第2期(~悪のデスジェネラルと七つの王国~)に入り魔殿提督として降格された二元士やデスジェネラルを率い、ダークネスローダーを与えたユウに『デジタルワールドはゲームの世界であり、デジモンも人間もデータで、実際には誰も傷つかない』と吹込む事で彼を騙し、何度もタイキ達の前に立ちはだかったが、最終的にダメモンの死を経て真実を知ったユウを用済みとして捕える。
全てのコードクラウンを融合させ、変質したダークストーンを取り込んだバグラモンと共にクロスハート、ブルーフレアの前に立つが、そこで何と隙を見てバグラモンを槍で貫いた。
世界を崩壊させる日『D5』の瞬間、強大な力を持つ右手が計画の為に使用され、残された左腕も敵のジェネラルの奮戦によって塞がれる瞬間を待ち続けていた事、そしてこれまでの行動が全て兄を超える為だった事を語り、決して自分には勝てないと言うバグラモンの言葉を認めながらも、強制デジクロスでバグラモンを吸収した。
その後、強大な力でキリハ達を追い詰めるが、途中から素のバグラモンよりも力が劣っている事を指摘され動揺。最終的には精神世界でバグラモンと対峙し、最初から全ての思惑が見抜かれていたを告げられると共に『格好ばかりで理想も信念も持っていない』と指摘され、目をかけていた事を惜しまれつつも狼狽する最中、精神を消され肉体を乗っ取られた。
第3期(~時を駆ける少年ハンターたち~)では登場はしなかったが、兄によってどこかへ生まれ変わっている可能性を示唆されている。
漫画版
基本的な行動原理はアニメと同じだが、こちらでは最後までチームトワイライトとして行動。
兄曰く、人の絶望の心をその魂に反映して生まれたデジモンで、生まれた時から惨めな小悪魔として忌み嫌われ蔑まれ続けて生きてきたという。
ネネの捨て身の行いによってダークネスローダーの力が不完全となり、取り込んだ対象の強さに応じて精神が侵食されてしまうリスクを負ったまま活動せざるを得なくなってしまい、次第に自我が崩壊していった(本人曰くガルフモンを喰ったあたりからその兆候があった模様)。
ブラストモンを喰った時点で完全に別物となっており、「あれはダークナイトモンと言っていいのか!?」と皆が動揺するバケモノと化していた。
そしてバグラモンが捕獲したミレニアモンと強制的に融合させられ、世界崩壊を意味するズィード・ミレニアモンへと変貌する。
その後タイキたちの活躍とネネの復活によりズィードミレニアモンが強制クロスオープンされ、元に戻るがバグラモンが封じていたデジモンであるアルゴモンに殺されかける。
しかしギリギリのところでバグラモンに庇われ「朴念仁の私が悪の親玉になれたのだから君も聖騎士くらいにはなれるだろう。頑張りなさい、私の弟よ」と言い残した兄の消滅を目の当たりにした。
忌み嫌われ続けた自分が、生まれて初めて与えられた愛に戸惑いながら……。
決着後はルミナモンも含め3体で旅をしている。
デジモンアドベンチャー:
CV:園崎未恵
第20話終盤でスカルナイトモンが登場。第22話ではスカルナイトモンから超進化する形でダークナイトモンが登場。
クロスウォーズのデジモンに世代が設定されて以降初めてその設定を生かして進化したデジモンとなった。
何らかの目的がありデビモンの協力者として振舞っている。
スカルナイトモン、ダークナイトモンどちらの姿でもダークメイルドラモンに騎乗している。
自我はあるようだがクロスウォーズと違って喋ること自体少なく、声も加工されている。
20話終盤、21話でスカルナイトモンとして登場するとデビモンに捕らわれていたところを無理矢理脱出して力を使い果たしたエンジェモンのデジタマを奪い取った。
22話で太一たちと戦った際には圧倒しメタルグレイモンとワーガルルモンの攻撃を受けたのを機にデビモンに呼びかけてダークナイトモンに超進化。
苦戦させるも、武装鋼化を果たしたワーガルルモンに圧倒され撤退。デジタマの孵化を許してしまった。
23話ではネオデビモンの敗北後、デビモンが所持していた結晶体を回収、その力で彼を復活させる。
再登場するとエンジェモンから標的を八神ヒカリに変えるも、エンジェモンとの戦いで黒いエネルギーで強化した攻撃とヘブンズナックルのぶつけ合いによる爆発で子供たちに逃げられ自身もスカルナイトモンへと戻ってしまう。
しかし、その後ヒカリをさらい彼女も何故か彼についていったことで目的を達成する。
ロップモンがケルビモンの記憶を取り戻した際にはパタモン同様に何かを察知した様子が見られた。また、このロップモンの発言により彼が所持する結晶体がミレニアモンである可能性が高くなった。
そして、33話にて彼の役割が判明。
彼がデビモンに協力していたのは、デビモンが所持していた「クラウド大陸に落下したミレニアモンの欠片」(上述の結晶体)を回収するためだった。
更には「聖なるデジモン」及びそのパートナー諸共自身をミレニアモン復活のための生贄とする役割も担っていた。
強化されたことでスカルナイトモンからダークナイトモンへのさらなる進化だけでなく、巨体となり空間から槍を撃ち出す能力を得ている。
計画はあと一歩のところまで進行したものの、ヒカリの手によって体内に取り込んでいたテイルモンが目覚めた事、更には太一とウォーグレイモンによってヒカリたちが救出されたことでミレニアモン復活は失敗、そのまま消滅することとなった。
なぜ体内にテイルモンがいたかは不明だったが34話のナレーションではダークナイトモンの正体がテイルモンであったとされた。
35話でその詳細がテイルモンから語られ、ミレニアモン復活の道具とすべく、古の戦いで力を使い果たしたテイルモンのデジタマが闇に染められ、転生した姿であった。
つまりスカルナイトモン/ダークナイトモン=テイルモンであり、担当声優が同じであったのもそのため。
テイルモンにとって自身が闇に染められこの姿となっていたことは殻に囚われていたとする一方、闇を求める破壊への衝動が自分の感情として存在したトラウマから進化ができなかった。
テイルモンとマリンデビモンの戦いでテイルモンが再び闇に侵食されると、ダークナイトモンとしての人格やスカルナイトモン、ダークナイトモンのシルエットが出現して実体も得ている。
しかし、ヒカリとの絆でそれを克服し…。
初代同様、聖なるデジモンでありながら闇の陣営に引き込まれ、後に記憶を取り戻して主人公側につくという展開となった。正確には初代はヴァンデモンの虐待による刷り込みで敵対していたのに対し、こちらは闇堕ちに近い。
どうしてこうなったかというと遡ること2010年。「デジモンクロスフィギュアシリーズ スカルナイトモン&デッドリーアックスモンセット」にテイルモンのデジメモリが付属していた為である。
ちなみに騎獣であるダークメイルドラモンの原種メイルドラモンはテイルモンが奇跡のデジメンタルで進化したものである。
2021年1月発売の食玩「デジモンシールウエハース」では本作にも出演した事を考慮してか、シャウトモンを差し置いてラインナップに選ばれている。
デジモンクロニクルX
公式サイトが閲覧可能なので詳細はそちらhttps://digimon.net/x-evo/。
その残虐性ゆえにダークエリアに封印されており、以前から七大魔王の座と財宝を狙いバルバモンに戦いを仕掛けていたがニューデジタルワールドの財宝を求めて互いに侵攻し両者X進化。
そのまま戦い続けるがロイヤルナイツのロードナイトモンXの参戦による三つ巴の戦いになり、さらにドゥフトモンXの加勢によりバルバモンが倒されたことでそのまま撤退した。
デジタルモンスターXの小冊子ではバルバモンから若造呼ばわりされているが老人のような性格のバルバモンの発言なので新参なのかは不明。
その後、物語からは退場し出番はなし。
デジタルワールドそのものの消滅をかけたオグドモンXとの総力戦には悪しきデジモンたちも参加したことが語られているがダークナイトモンXも加わっていたかは分かっていない。
最終的にはオグドモンXに吸収されていた七大魔王たちは力を使い切りコキュートスに戻ったとあるため再びバルバモンやほかの七大魔王の座を狙っているのかもしれない。
関連イラスト
余談
バグラモンを取り込む際に一度だけ専用BGM「The Immortal Ruler」が流れた。
2020年のクロスウォーズデジモンへのレベルと属性の追加により完全体となった。X抗体の説明やアニメでのバグラモンに及ばない発言の両方と整合性が取れるものとなっているがX抗体の獲得では前述の通り特殊なものとなった。
また、それに伴ってかアニメではスカルナイトモンから直接進化する形で登場している。
2020年現在、クロスウォーズ出身のデジモンとしては元々玩具化しているなど当時から代表的な扱いを受けていたことに加え、悪役かつ作品の特徴であるデジクロスを持つためかその後の扱いに恵まれている傾向にある。