概要
1966年より販売。
車名は、英語で「花冠」を意味するコローラ(Corolla)に由来する。
これはクラウンの「王冠」(Crown)と、コロナの「太陽冠」(Corona)という由来および頭文字の「C」に合わせたネーミングであるとされている。
トヨタの代名詞的存在で、日本でのポジションは「ちょっと良い大衆車」である。時代に応じた開発、生産、販売技術を投入し続けてきた結果、日本国内で1969年から2001年度までの33年連続で車名別登録車販売台数1位をキープし続けた実績を持つ。
また世界累計販売台数でも1997年にVWビートルを抜いてギネス記録を更新しており、現在も世界車名別販売台数1位の常連である。
海外では中華人民共和国、英国、ベルギー、メキシコ、ブラジル、タイ、トルコなど各地で現地生産を行っており、世界での知名度・存在感は大きい。
基本的なボディタイプはセダンだが、派生モデルや兄弟車なども含めてクーペやスタンダードなハッチバック、ステーションワゴン、ライトバン、クロスオーバーSUVなど非常に幅広い。頭文字Dで知られるハチロク(AE86)も、実はカローラのクーペ版である。
また同じ「カローラ」と名乗るセダンでも、世界の地域によって全く異なるプラットフォーム・設計で生産されている場合が多く、この点は注意が必要である。
2013年の11代カローラからはハイブリッド仕様も設定されるようになった。
また2011年には、10代目の北米仕様車のマイナーチェンジ時のPVとして初音ミク(ワールドイズマイン)とのコラボが行われた。
主な兄弟車・名前を借りた派生車
カローラクロス
モータースポーツ
2代目のクーペは発足当初の世界ラリー選手権(WRC)に参戦し、トヨタ車初勝利を収めた。
5代目の途中に追加された初代FXはいわゆるグループAのカテゴリーレースで活躍しており、全日本ツーリングカー選手権では、一度優勝したことがある。
8代目では欧州専売のハッチバックをベースにしたものがWRCに参戦。
1999年にスバルインプレッサや三菱自動車ランサーエボリューションを破りマニュファクチャラーズチャンピオンとなっている。
10代目カローラアクシオはSUPER GTのGT300クラスに参戦し、エヴァンゲリヲンとコラボした他、富士スピードウェイでの優勝を飾っている。
12代目はハッチバックのカローラスポーツがBTCC(英国ツーリングカー選手権)やフォーミュラ・ドリフト参戦時のベース車両として採用され、優勝争いの常連となっている。
販売店
当初はトヨタパブリカ店とトヨタディーゼル店で扱っていたが、その後パブリカ店の大半とディーゼル店の一部がトヨタカローラ店に転換にした。
なお2020年5月より実施されたトヨタ販売店の原則全車種併売化により、トヨタ店への改名や販売会社同士の合併による統合が進んでいる。