ゲーム「テイルズオブファンタジア」の登場人物。
私は、もう二度と会えないな…
プロフィール
概要
魔術を使う方法を研究する学者であり、『ファンタジア』の世界観では魔術を扱えるのは、エルフかエルフの血を引くもののみ。だが、人間でも魔術を扱う手段があるはずと信じて独自の研究を進めている。
魔術の研究に関しては類を見ないほどの勉強家であるが、学会からは異端児扱いされているため、田舎のユークリッド村に引っこんで独学で勉強を続けている。古文書から得た情報をヒントに「精霊」と契約する方法を発見。魔術が使えない自分に代わり、召喚した精霊に魔法を撃たせるという手法を自らの手で再現し、"人間は魔法を使えない"という世の中の常識に一石を投じた。
格闘は不得手のため武器が使えず、精霊契約用の魔道書で相手に殴りかかる。
戦闘では主に契約した精霊を召喚して戦う。そのため精霊と未契約だったり、召喚できない状況下では、お荷物となりやすい。パーティ加入直後はまだどの精霊とも契約していないため、「新メンバーが加入した!」と思ったら、戦闘ではブンブン本を素振りしているだけという事態になりがち。
旅のリーダーは主人公であるクレス・アルベインなのだが、まだまだ世間知らずであるため、対外的なリーダー、顔役および交渉役はクラースが務めている。
料理の腕はなかなかのもので、総合的にはパーティ内でも一、二を競うほどの料理成功率を持つ。一方でそれ以外の生活力は皆無に等しく、同棲している幼馴染かつ恋人のミラルドに頼りきっている。
ミラルドに対してはそっけない態度をとっているが、未来編のユークリッドで宿屋に泊まると彼女と過ごしていた頃につれない態度だったことを少し後悔したり、終盤のアーリィで決戦前夜イベントでオリジンに頼んでミラルドの様子を見せて貰ったりと、なんだかんだで彼女のことは大事に思っている(ミラルドもEDで帰ってきたクラースに抱き付いて喜ぶ描写があるなどやはり相思相愛の様子)。
ファンタジアパーティでは最年長であり、前述のとおりパーティの頭脳役、交渉役としてよく前面に立つ。一方で、若干大人げない面もあり、チャットではときどきアーチェあたりと変な舌戦を繰り広げていたりもする。あまり表には出さないが、ハーフエルフであり魔術を自由に操れるアーチェに対しては少しコンプレックスもあるようだ。さらに普通の人間なので、他のパーティメンバーより一回り年が離れていることも気になる様子。未来編に突入し、クレス達が「この時代では自分たちは70歳近い老人になっている」と苦笑していたときは、「私はどう考えても墓の下だよ」とボヤいていた。実際、未来編の時代はクラースやアーチェの住んでいた時代から150年近く先の未来にあたるため、EDでのクラースの「もう二度と会えないな‥」というセリフを聞くとこのボヤきがシャレにならないことを再認識させられる(アーチェはハーフエルフなので150年後も生存できる)
実はパーティメンバーではクラースのみダオスとの直接的な因縁は存在しない。
容姿
両手両足と首の計五箇所に鳴子状のアクセサリーを装備し、全身にくまなく特殊な紋様をペイントしている。
これらは精霊に好かれるための物で、彼らと契約し召喚するためには必要な物である。(ドラマCD『4192年の紙飛行機』では呪い師にやって貰ったのがきっかけであると話している)
これらの装飾は、精霊には好かれるのだが人間にはとことん不評で、「鳴子は動くたびカチャカチャうるさい」「紋様は見た目が不気味」とのこと。
当初、紋様は刺青にする予定であったが、ミラルドの猛烈な反対にあってしまい、結局簡単に消せるペイント形式になった。
帽子については師匠であるマグナス・ブラッドリーという人物から継いだもの。
性能
オーソドックスな魔術師タイプの性能。
通常攻撃は手に持った「本」での殴打であるが、なかなか出が早く威力も高い。また、魔術師のわりに耐久性があるため、隊列の後衛を任せられるなど、一般的な「もやし系術師」とは違った運用が可能。
習得する術はすべて「召喚術」であるため、TP消費が大きく、詠唱時間が長め。詠唱中は隙だらけになるので味方の直掩が必要になるが、どの術もザコクラスならまとめて薙ぎ払えるほどの威力を誇る。
召喚術の修得はストーリー上で必ず行う"契約"イベントが必要なため、レベルアップで習得できないのが玉に瑕。
彼の装備品の「魔導書」であるが、実はすべてに元ネタがある。発売当時はあまり魔導書というジャンルに明るいわけではなかったため話題にならなかったが、彼の扱う魔導書は序盤の低級品から隠しレア武器まで宇宙恐怖の神話に由来するSAN値直葬級の大魔書というえげつなさだったりする。
中には「ピンナップマグ」というオトナの雑誌や、「N・G(ナムコグラフ)」という当時のナムコの年代記だったりと、細かいネタ装備も用意されている。
他作品への出演
他のパーティメンバーに比べ外伝作品への出演はやや少なめで、マイソロシリーズと言ったシリーズキャラクター同士の共演が特徴であるお祭りゲーなどにはザレイズで実装されるまで長らく出番がない状態だった。
続編であるなりきりダンジョンGBC版で時空転移する先はファンタジアエンディングから(クラースにとっての)1年後。クラースはミラルドと共に村の子供たちに勉強を教えている。ディオとメルに出会った際には“人が作る自分に都合のよい歴史”について説く。ここで、ノルンはクラースに他キャラクターには断片的にしか知らせていない双子の過去や先に待ち受ける運命を全て知らせた描写がある。なお、クラースの父が同じ学者(植物研究者)で家庭を顧みない人であったという設定は本作オリジナルであり正編では語られていない。なりダンでは正編のパーティキャラが何らかの心の傷や悩みを持つが、クラースはミラルドと平和に暮らしている感じがあり鬱要素は少ない。また、クラミラ度が高く、終盤の魔鏡イベントでは冗談めかしているものの明確にプロポーズをする。一部ファンに知られている「人生のパートナー」発言である。
なお、リメイク版の「なりきりダンジョンX」では自暴自棄になって酒におぼれたり双子やミラルドに対する接し方が悪くなるなど大きく異なる。
ミンツ大学講師として登場。シリーズに関するクイズ(中級)を出題する。
アーチェ達がたまたま拾ったエレキギターを華麗にかき鳴らす一芸を披露。学生時代にはバンド活動をしていたことが明かされる。本人としては隠したい過去なのか、ミラルドの解説を「覚えてないな」と突っぱねるが結局全部バラされてしまう。
イベント「FIGHTING OF THE SPIRIT ~火の章~」で初登場。
イフリートの異変を感じ取り、精霊との契約で何か役に立てるかもしれないと判断、それまでの契約はエンコードで無効になったため、再び契約するためにイクス一行に同行。
その後も不定期に精霊と契約を続けていき、イベント「FIGHTING OF THE SPIRIT ~地の章~」で加入。これが初の3D化となる。
本作で、ウンディーネ・シャード、ノーム・シャード、シルフ・シャード、ヴォルト・シャード、グラインデッド・シルフ(シルフの技変化)を新術技として習得。
魔鏡技は、「グラインデッド・ウンディーネ」「グラインデッド・イフリート」「グラインデッド・ヴォルト」。
その他
- 作中、アーチェの汚名挽回の言い間違いに、クラースが汚名返上だと突っ込むが、いわゆる中の人ネタ。
- 「レディアントマイソロジー2」のゴールデンビクトリーでHNペイント召喚士の正体は彼だとか。
- 「サモナーズリネージ」に登場する、主人公のフレイン・K・レスターは彼の子孫である。