ようこそ、”セカイ”へ!
概要
正式名称は「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」。
初音ミクなどのVOCALOID音楽を取り扱うスマートフォン向け音楽ゲーム。
ジャンルは「リズム&アドベンチャーゲーム」。
当初は2020年4月下旬に事前登録開始予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受け同年7月22日に延期。正式リリース日は2020年9月30日。
ProjectDIVAシリーズ、Project_miraiシリーズに続き、「プロジェクト」の名を冠するセガの初音ミク音楽ゲームとして3シリーズ目。また今作はバンドリ!ガールズバンドパーティ!を製作しているCraft Egg社の開発子会社Colorful Paletteとの共同開発となる。
上記2シリーズと異なり、初音ミクたちとオリジナルキャラクターとの交流を描くストーリー付きの作品となっている。
ストーリー
東京都内、シブヤ。
若者が集まる、音楽を中心としたサブカルチャーが盛んなその街で、ひとりの少女が、交差点の巨大ビジョンを見上げていた。画面に映るバーチャル・シンガー"初音ミク"を見てつぶやく。
『すごいな、ミクは。……どんな風にでも、なれて』
帰宅後、少女がスマホを見ると、いつの間にか【untitled】という曲が入っている事に気づく。不思議に思いながらもその曲を再生すると、少女は白い光に包まれ、見知らぬ場所に来てしまう。
驚く少女の目の前には―
『ようこそ、セカイへ!』
"初音ミク"が立っていた。戸惑う少女に、ミクは手を差し伸べ、微笑む。
『一緒に歌おう!』
―『本当の想い』そして『自分の歌』を見つける少年少女の物語が、はじまる。
(公式HP引用)
システム
「ガールズバンドパーティ」のように、5人のキャラクターをセットし、キャラクターの育成度合によってスコアが大きく変わるタイプの音ゲー。スタミナ、ガチャシステム、ストーリー、イベントの進め方もだいたい同じだが、細かな差異も存在する。
音ゲーとして
音ゲーの操作はガルパとほぼ同じで、タップ・スライド・フリックで操作する。ただし、ノーツの大きさが自在に変化するため、見た目はほぼCHUNITHM。
たまに黄色いノーツが降ってくるが、これは「クリティカルノーツ」と言って、通常よりも多くのスコアを獲得できる。見た目こそガルパの「スキルノーツ」に似ているが、プロセカにはこれが存在せず、スキルは曲の決まった場所で自動で発動するようになっている。
難易度は下から順にEASY→NORMAL→HARD→EXPERT→MASTERがあり、この点はmaimai(旧筐体)を連想させる。各楽曲の最高難易度となるMASTER譜面は、「EXPERT譜面でGOOD以下の(コンボが途切れる)判定を7以下」という条件を満たさないとプレイできない(この点もSEGAの他音ゲーと似ている)。
このゲーム、EXPERTまではまだいいのだが、MASTER譜面は親指勢バイバイとでも言いたげなほどに難しい。平気で両手で指が4本必要な鍵盤配置が降ってくるのである。(公式はごく一部の高難易度譜面を除けば2本指でフルコンボできるように作っていると発言しており、実際親指フルコンボやALL PERFECTに挑戦するプレイヤーもいるが)
更にレベル33以上の最難関クラスの譜面になると、ホールドやフリックまで混ざった発狂譜面、大中小さまざまなサイズのノーツが降ってきて理解困難な譜面、純粋な速さと物量を武器にひたすら体力を削ってくる譜面など、ほかの本格派音ゲーのボス曲と大差ない難易度の譜面が存在している。
ちなみに現在の数字上の最難関譜面は、maimaiのオリジナル曲「The EmpErroR」とオンゲキのオリジナル曲「Don’t Fight The Music」。いずれも「『ゲキチュウマイ』コラボキャンペーン」で収録されたガチガチの音ゲーのボス曲である。これボカロの音ゲーじゃなかったっけ……?
ライブの仕様
「ライブボーナス」というスタミナのようなものが存在するが、これもガルパと同じく報酬やイベントPが増えるだけで、0でも音ゲーのプレイは可能。消費量は0〜5まで(イベント開催中のみ10まで)自由に変更する事ができる。
また、ライブボーナスを消費する設定の時、実際に消費されるのはライブをクリアした後になる。途中終了したり、リトライした際はその分のライブボーナスは消費されない。
また、ソロプレイ時のみ1日に10回までオートプレイ機能が使用できる。オートプレイ中は全ての判定がAUTOという特殊なものになり、強制終了することはないが、スコアは通常判定よりも低く、コンボ達成報酬も得られないが完走報酬は得られる。
マルチプレイ「みんなでライブ」には、誰でも入室できる「フリールーム」、総合力15万以上のプレイヤーのみ入室できる「ベテランルーム」がある。「ベテランルーム」の方が報酬が豪華。
また、特定イベント中にのみ「チアフルライブ」というモードも登場する。イベントの欄で後述。
チャレンジライブ
プレイヤーランクが5になると解放されるソロプレイモード。特定のキャラのみを編成して行う1日1回限定のライブで、ハイスコアを更新するとクリスタルが貰えたり、プレイするだけでもレアアイテムが確定で入手できる。また、何度もプレイすると「チャレンジステージ」が上昇し、キャラクターランクEXPやクリスタルを獲得できる。
初回こそ好きなキャラを1人選べるが、他のキャラでチャレンジライブをするにはそのキャラをリーダーに編成して30回ライブをクリアしなければならない。
最初はキャラを2人しか編成できないが、当該キャラの「キャラクターランク」を上げることで枠が増えていく。最大の5人まで解放するにはキャラクターランクを22にする必要がある。
ランクマッチ
プレイヤーが1vs1でスコアを競い合うマルチプレイモード。
上級者向けの難易度の高い機能であるため、EXPERT以上の譜面を10曲フルコンボしないと参加不可能。
勝敗は公式大会で使用されるものと同じ特別なスコア計算を使って決まる。PERFECTを3点、GREATを2点、GOODを1点、BADとMISSは0点と扱われる。プロセカ版EXスコアと言ったところ。
通常の「カード編成で計算されるスコア」も別で計算され、こちらはライブ報酬を決めるために使用される。報酬はソロプレイと同等のもので、ライブボーナスも適用される。ただしカードスキルは全て発動しないため、スコアが低くなって普通にソロプレイするより報酬が少なくなることも考えられる。
ランクマッチでは、まず最初にスタートするランクを決めるために実力を計る対戦を3回行う。この3戦と過去のプレイ実績を元にスタートランクが決定され、本番の対戦ができるようになる。
ランクの昇格・降格には「ランクポイント」が関係する。ポイントは勝利すると1つ増え、5つためた状態で勝つとランクが昇格する。逆に敗北すると1つ減り、ポイントが0の状態で負けると降格になる。
また、フルコンボや自分の上のランクの相手に勝利するなど、特定条件を満たすと「ランクポイントボーナス」が手に入る。これを100ためることでもランクポイントが1つ増える。
シーズン制となっており、シーズンごとに終了すると最終戦績に応じた称号が貰える。
次のシーズンになるとランクがリセットされ、スタートランクからやり直しになる。
現在は機能テストのための「プレシーズン」期間となっており、報酬が少なく設定されているので注意。
楽曲
ほとんどの楽曲は「ミュージックカード」というアイテムを使用して購入する。ミュージックカードはストーリーの初回読了報酬、ミッション達成、イベントで交換するなどして入手可能。
各曲にはオリジナルの3DMV、または2DMVが収録される他、VOCALOIDが歌うバージョン(バーチャル・シンガーver.)と、本作のオリジナルキャラクターが歌うカバー曲(セカイver.)の音源が収録される。曲によってはMVや音源は片方のみ収録されたり、「アナザーボーカル」とよばれる別キャラクターが歌うバージョンが収録されている(楽曲ショップでキャラごとに存在する「ボーカルチケット」と交換)。
なお、ストーリー中に登場するのは今のところ初音ミクをはじめとするピアプロキャラクターズのみだが、彼女ら以外のGUMIやIA、v_flowerの楽曲も収録されている。例として「ハッピーシンセサイザ」、「夜咄ディセイブ」、「シャルル」などがある。
また、最近は「夜に駆ける」「うっせぇわ」などのネットで流行した楽曲をカバー曲として収録することもある。
イベント
ガルパ初期と同じシンプルなイベント形式で、ポイントを入手してストーリーを読み、同時にイベントバッジを様々なアイテムと交換、総獲得ポイントでランキングを競い合うもの。ただし、あちらのような累計ポイントに応じた報酬はないため、バッジとの交換、もしくはランキング報酬でしかアイテムを入手できない。
また、イベント中はライブボーナスの1回あたりの消費量最大値が10まで引き上げられる。
ハーフアニバーサリーでは新形式チアフルカーニバルイベントが追加された。
簡単に言うとスプラトゥーンの「フェス」みたいなもの。プレイヤーはまず2つのテーマから片方を選び、チームに参加する。
期間中は「みんなでライブ」が「チアフルライブ」に変化する。同じチームに所属する5人のプレイヤーがグループを組み、もう片方のチームの5人と合計スコアで対決する。勝利するとライブ報酬が増える事に加え、グループポイントがチームごとに蓄積される。
イベント報酬は従来のものの他に、合計グループポイントで勝負するグループ報酬が追加。ポイントが多い方のチームに所属していると報酬量が増える。
バーチャルライブ
ゲーム内でキャラクターたちの3Dライブを鑑賞できる機能。ライブはイベント終了後、キャラクターの誕生日など特別な日に開催される。1つの公演につきいくつかのライブがセットされており、そのうちの1回でも参加すればクリスタルなどの報酬を入手できる。
プレイヤーは専用のアバター(待合エリアでカスタム可能)を使ってライブに参加する。公演中はペンライトを振るなどのアクションや、「バーチャルコイン」を使った投げ銭、チャットでの交流などが行える。
また、新規に始めたプレイヤーは、ゲーム開始から2週間限定で「ウェルカムライブ」を楽しめる。
「リリース記念ライブ」と同じ内容で、7公演全てに参加すれば合計2100個のクリスタルを入手可能。
コネクトライブ
リアルタイムで開催される特別なバーチャルライブ。
待合エリアでチケットを購入することで参加可能になる有料コンテンツとなっている。
現在は機能テストのためのリハーサル公演のみ行われており、こちらは無料で参加できる。
登場人物
バーチャル・シンガー
今作のバーチャル・シンガーのデフォルト衣装は、はじめに発表された時のデザイン(V1・V2)と、バージョンアップ後(V3・V4X)が混合されたデザインとなっている。
ただし、ストーリーに登場するのはそれぞれの「セカイ」に存在するバーチャル・シンガー達であり、性格や役割がそれぞれ異なっている。詳細はそれぞれのユニット記事を参照。
※KAITO・MEIKOは今作において本来公式設定にはない身長が175cm・167cmとそれぞれ設定されている。
※メイコダヨーが今作の宣伝大使として活動している。
オリジナルキャラクター
バンド
すれ違いを乗り越え結成された、
幼馴染みバンドユニット
アイドル
1人の夢見る少女と
アイドルをやめた少女たちの、
異色アイドルユニット
ストリート
『伝説』を超えるために集った、
実力派ストリートユニット
ミュージカル
今日もとびだせ、わんだほーい!
はちゃめちゃショーユニット
アンダーグラウンド
25時、夜の訪れと共に動き出す。
正体不明の音楽サークル
(プロジェクトセカイ公式サイト/CHARACTER より引用)
それぞれの記事を参照。
用語
公式の用語
- セカイ
現実の世界とは異なる、人々の”本当の想い”を映し出した不思議な世界。
想いの数だけセカイは存在し、想いに応じてその姿かたちを変える。
現在、ユニットごとに5つの『セカイ』が存在しており、現実世界と同じようにエリア会話・アイテムショップが発生する。
- バーチャル・シンガー
初音ミクたちのこと。
現実世界では、世界中のクリエイターが創りあげた歌を表現する存在。
セカイでは、想いに応じて姿を変え、想いの持ち主が”本当の想い”を見つけ出すサポートをしてくれる。
セカイから出ることはないが、想いの持ち主の持つスマートフォンからホログラム映像のように現実世界に現れる事ができ、物を見たり会話をする事も可能。
- Untitled
セカイと同時に生まれる、メロディも歌詞もない無音の楽曲。
セカイへ導く鍵の役割を果たす。
想いの持ち主が”本当の想い”を見つけ出し、ミクたちと一緒に歌うことで想いが歌に変わり、初めて名前を持つ。
想いの持ち主のスマホのプレイリストにいつの間にか入っている。再生する事で『セカイ』に転移し、停止すれば現実世界に戻る事ができる。
- 宮益坂女子学園
通称「宮女(みやじょ)」。
Leo/needとMORE MORE JUMP!のメンバー全員と、こはね、えむ、まふゆが通っている私立学校。
名前の通り女子校で、杏に「お嬢様学校」とよばれるほどの進学校らしい。
中等部と高等部があり、制服はほぼ同じだがネクタイの色が異なる。少なくとも、Leo/needのメンバー全員と遥は中等部から在籍しているが、愛莉は普通の公立中学校から高等部に進学した事が明かされている。それ以外の生徒に関しては不明。
また単位制クラスが存在し、遥が在籍していた(MORE MORE JUMP!のメインストーリー1話で普通クラスに編入する)。
作中では、体育祭と臨海学校を描いたストーリーが存在する。
- 神山高校
通称「神高(かみこう)」。
宮女と比べると普遍的な共学高校と思われる。
夜間定時制クラスが存在し、絵名が在籍している。おそらくA〜C組が普通クラス、D組が夜間定時制。
「変人ワンツーフィニッシュ」とよばれる生徒たちや「たびたび侵入してくる奇声をあげながら走り回る他校生」が存在しており、教師たちは相当手を焼いている。
作中では、文化祭や体育祭を描いたストーリーが存在する。
ちなみに「〈古典部〉シリーズ」にも同名の高校が登場するが、もちろん全く別物。
- フェニックスワンダーランド
通称「フェニラン」「PWL」。
えむの祖父、鳳楽之介によって建設された国内有数の巨大テーマパーク。楽之介が1年前に他界した後は、彼の息子や孫達が経営を継いでいる。
「フェニーくん」というフェニックスの子どもをモチーフにしたマスコットキャラがおり、志歩や遥はこのフェニーくんの大ファンである。
スタッフによるショーが盛んなのが特徴で、大小合わせて10のステージそれぞれにショーユニットが専属で配置されている。ワンダーランズ×ショウタイムが「ワンダーステージ」を担当する他にも、青龍院櫻子達が担当する「フェニックスステージ」の存在が明かされている。
近年は集客率の低下により、大規模な改装が行われているようだが……
非公式の用語
「バーチャルライブ」で使用されるプレイヤーのアバター(上記イラスト)、転じてプロセカプレイヤーそのものを指す言葉。由来は初期アバターの白く四角い容姿が豆腐のように見えることから。
用語の起源は某掲示板であり、2020/9/4の「みんなで一緒に!バーチャルライブ生放送」内で暁山瑞希役の声優佐藤日向氏が言及したことで一気に広まった。
関連番組
- ワンダショちゃんねる
毎月1回生放送される番組。
出演者は毎回異なるが、ワンダーランズ×ショウタイムの声優がMC、それ以外のオリジナルキャラクターの声優がゲストを務める。
内容は、公募結果の発表やアップデート情報・最新情報の公開など。
- 25時、ナイトラジオで。
隔週土曜日の25時(日曜日の午前1時)にに公開されるWebラジオ番組。
25時、ナイトコードで。の声優2人が持ち回りでパーソナリティを務め、たまに他ユニットのキャラクターの声優がゲストとして出演する。
- プロセカアフタートーク
各ユニットに焦点を当てたイベント、いわゆる「箱イベ」終了日の21時30分より生放送される番組。
イベントバナーのキャラクターの声優が出演し、イベントストーリーやアフターライブを振り返る。
- セカイステーション
隔週金曜日に公開されるWebラジオ番組。
CBCラジオのボカロ専門番組「RADIO MIKU」のパーソナリティでもある清水藍氏がMCを務め、2回ごとにボカロPとオリジナルキャラクターの声優がゲストとして出演する。
プロセカだけでなく、VOCALOID全体を取り扱う。
公募
定期的に楽曲と衣装のコンテストが開催されており、最優秀作品はゲームに実装される。
回ごとにテーマが設定されており、それに添った作品を投稿する必要がある。
応募には既存の動画サイト・SNSを使用している。専用ハッシュタグを付けることが応募条件になっており、検索すれば誰でも簡単に応募作品を閲覧できる。
プロセカNEXT
ゲーム内でプレイできる楽曲を募集する企画で、YouTubeとニコニコ動画が投稿フォームになっている。
ピアプロキャラクターズが歌う曲のみが対象。
衣装デザインキャンペーン
3DMVで着せ替えできる衣装のデザインを募集する企画で、Twitterが投稿フォームになっている。
男性用と女性用の1作品ずつが採用され、有料コンテンツ「プレミアムミッションパス」の報酬として実装される。また、それぞれ2作品が佳作として生放送で紹介される。
二次創作ガイドライン
本作は二次創作ガイドラインが定められているコンテンツとなっている。
二次創作を行ったり、創作物を頒布したりする際は下記のガイドラインを参照。
「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」二次創作に関するガイドライン
関連動画
関連イラスト
関連タグ
- シリーズ系列作品:projectDIVA、project_mirai
- 制作会社が同じゲーム:ガールズバンドパーティ
- オンゲキ、CHUNITHM、maimaiでらっくす:2021年より不定期にコラボイベントを開催、2022年にはプロセカ側にも楽曲が移植された。
- Ayase:2021年4月にタイアップを発表。
- 悪ノ大罪シリーズ:2021年12月にコラボレーション。
- ブラック★★ロックシューターDAWN_FALL:2022年5月にコラボレーション。
二次創作タグ一覧
グループ | プロジェクトセカイのグループタグ一覧 |
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NL | プロセカ男女CP |
BL | 腐ロセカ |
GL | 百合セカ |
ブックマーク数 | プロセカ100users入り→プロセカ500users入り→プロセカ1000users入り→プロセカ5000users入り→プロセカ10000users入り |
関連リンク
プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク(公式HP)
『プロジェクトセカイ』は音楽と人間の関わりを支える“初音ミク”という存在を具現化した作品に【開発者インタビュー】(記事)