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ダイイチルビー(ウマ娘)の編集履歴

2023-04-07 18:14:44 バージョン

ダイイチルビー(ウマ娘)

うまむすめのだいいちるびー

メディアミックスプロジェクト「ウマ娘プリティーダービー」に登場するウマ娘。モチーフ馬は1990世代前半に短距離~マイル路線で活躍し、ダイタクヘリオスの好敵手として競い合った名牝「ダイイチルビー」号。

「華麗であれ。至上であれ。常に最たる輝きを。それこそが、我が一族の玉条です」

プロフィール

キャッチコピー勝利は必定。華麗なる一族のウマ娘
誕生日4月15日
身長141cm
体重華麗なる推移
スリーサイズB77・W53・H76
靴のサイズ左:19.0cm 右:18.5cm
学年高等部
所属寮栗東寮
得意なこと万年筆の扱い、チェス
苦手なこと天気雨、サイズの合わない服
耳のこと音楽が聞こえると耳を澄ますことがある
尻尾のこと毛先は自然と高貴な形に巻いている
家族のこと祖母との家族写真を自室に飾っている
ヒミツ①『お嬢ん家のわんこ、サフィーちゃんってゆーんだけど超絶カワイイ』らしい / ②髪飾りのリボンは1枚で学園の制服が一式買えるお値段
自己紹介ダイイチルビーと申します。至上であることこそ、我が一族の務め。己の責務を果たすべく、邁進して参ります。
CV礒部花凜

世にあまねくその名を知られる『華麗なる一族』の令嬢であるウマ娘。

彼女自身、常にその家名に相応しき高貴なるふるまいを心がけており、その厳然とした言動はどこか他者を寄せ付けない印象を与える。

公式ポータルサイトより)


概要

2022年8月21日の「ぱかライブTV」で、ケイエスミラクルとともに発表された新ウマ娘。

8月24日の「1.5th Anniversary」のストーリー3話で、ケイエスミラクルと共にゲーム内に初登場。

(1.5周年初登場組は他にアストンマーチャンがいる。サクラローレルは1コマ漫画で先行登場済)


アニメ2期やメジロパーマーの育成シナリオでは名前は伏せられつつも「お嬢様」「お嬢」と呼ばれるなど、長らくその存在が示唆されていた。


名門一族に恥じない生き方を実践すべく常に気高く振る舞っているが、そのことが災いして意図せずつっけんどんな態度になりがち。これらも輝かしい活躍と成績を残してきた一族の名に泥を塗りたくない、そして自身も一族に相応しい人間としてありたいという強い責任感によるもの。

しかし、名家の生まれでこそあるが「自分は家と一つである」という考えに基づいた行動をとることを至上としているようで、プレッシャーは感じつつも名家としてのしきたりは嫌々ではなく使命の一つとして前向きに捉えているらしい。


そのためか、印象とは裏腹にコミュ障ではない。というより、彼女の生活を考えると「コミュニケーション能力を身につけざるを得なかった」とも言える。

トレセン学園ではメジロマックイーンサトノダイヤモンドファインモーションといったハイソな面々との交流が多い一方、必要があればシーキングザパールツインターボといった破天荒な相手ともそれなりに付き合える。

感情や態度を素直に表に出さないだけで、自身が努力家であるからこそ理想のために努力する者は評価し、決して無碍にはしない性分の模様。


ダイタクヘリオスとダイイチルビー

ただし、ルビーを「お嬢」と呼んで慕うダイタクヘリオスとはイマイチ噛み合わない。自分の「今」を研鑽に費やして己の有るべき将来を目指すルビーと、皆でハッピーに過ごす「今」を直感で選ぶ刹那主義のヘリオスでは、その生き様はまさに水と油。

ヘリオスはタイトなスケジュールに追われるルビーの生活や予定を無視し、アポなしで突発的に誘いをかけてくることが多い為、傍からは他の人間以上に辛辣な対応を取りがちに見える。実際、ルビーはヘリオスの提案を素気無く断ることが殆どで、その度に「冷たい」「つれない」「塩い」「ウルトラソルティ」等と嘆かれている。

とはいえ、ルビーとしてはコミュニケーションを避けているわけではないし、もちろん嫌っているわけでもないギャル語を多用するヘリオスの発言の趣旨をきっちり理解した上で対応しており、状況が許せばちゃんと話に乗る。もっとも、前述のようにスタンスが致命的に噛み合わない為、そうした機会は中々訪れないのだが。


星が照らしたこの道が答えだって知ったのは

ルームメイトのケイエスミラクルとは、公私共に付き合いの深い関係。恩義を返すという目的を持つ彼女とは波長が合うのか、たまにノートを見せてもらったり、ミラクルがケガで入院した際はいの一番で見舞いに向かうなど特別な感情を抱いている。

そのひたむきな姿はルビーにとっては尊敬に値するものではあるが、ヘリオスや自身のシナリオでも身を粉にして努力する彼女を心配する様子も見られた。


通常のトレーニングに加えて護身術テーブルマナー社交ダンス茶道外国語・会食・経済情勢の勉強等々、その学園生活は常日頃から多忙極まりなく、トレーナーやヘリオスに度々心配されている。

外国語に至ってはイタリア語フランス語中国語と3か国以上を同時に学んでいるようだ。

バイオリンを弾くお嬢

音楽にも明るいらしく、ヴァイオリンは日々練習を繰り返していることがサポートカードのイベントなどで確認できる。腕前はかなりのレベルらしいのだが、本人曰く「拙劣」シービーに言わせると「酷く窮屈そうだが綺麗な音色」*らしい。


華麗なる一族

メジロ家サトノ家に次ぐ、『ウマ娘』世界では有数の名家。レース界はおろか財政界を含むあらゆる分野に名を轟かす超の付く規模の家系であり、新興のサトノはおろかメジロにすら勝るとも劣らぬ歴史の長さと貴さを持つ。劇中での描写曰く、「ウマ娘界どころか一般社会でも知らない者はいない」レベルらしい。


どちらかというと他家と比べより厳格かつ格式の高さが目立つ家風であるが、その高貴さ故に周囲から敬遠されることもある(どうやらあまりにも気品の高いイメージからあまり内情が周囲に知られていない、という側面もあるようだ)。


ルビーの祖母も母親もかつてトレセン学園でその名を轟かせた名ウマ娘として知られており、トリプルティアラ路線の戦いに加えてURA賞やレコード勝利といった数々の栄誉を勝ち取ってきた歴戦の選手と語り継がれている。祖母に至っては後進の人材教育にも力を注いできた名士とのこと。

ルビーにとって母と祖母は一族の誇りにして最大の目標の一つらしい。


一族の者は幼少から礼儀作法を叩き込まれるのか、ルビーは子供の頃からパーティーなどによく呼ばれていたことがサポートカードのイベントなどで示唆されている。


ルビーのこの「華麗なる一族のご令嬢」という設定は、モチーフのダイイチルビー号のファミリーラインがミスマルミチから続く名牝系(マイリー牝系)で、そのものズバリ「華麗なる一族」と呼ばれていたことに由来。父親もあの「天馬と呼ばれた名馬」であり、目もくらむような良血統の持ち主だった。


容姿・デザイン

お嬢

大きな赤いリボン縦ロールの髪型がトレードマーク。

靴は右足の方が若干小さい。これはダイイチルビー号の右前脚の蹄が小さかったことに由来する。


💎

紫色を基調としたザ・お嬢様なドレス衣装。

本人曰く「品格、機能性、デザイン性の全ての基準を満たす最適解」。ドレスに混ざる差し色の赤と黄色は母と祖母の勝負服から受け継いだカラーリングらしく、メインの紫はルビーの瞳によく似合う頂を目指すに相応しい高貴な色という両親の提案から選んだとのこと。


アニメ版

Season2

姿形もセリフも名前も出てこないが、アニメ2期でダイタクヘリオスが切り株に叫ぶ愚痴がダイイチルビーを示唆するものになっている。


第1話「トウカイテイオー」では「気になる!アイツのバイブスマジハンパねぇ~!メッチャアガる~!何なのこの気持ち~!」と絶叫。

史実と照らし合わせると1991年、テイオー皐月賞(4月14日)~ダービー(5月26日)の間。つまり初対決のGⅡ「京王杯スプリングカップ」(4月21日。ルビー1着ヘリオス6着)もしくは次走のGⅠ「安田記念」(5月12日。ルビー1着ヘリオス2着)のこと。


第4話「TM対決!」では「もう終わりだ~!ウチの運命はもう終わったんだ~!」「お嬢様が…お嬢様がツレないんだよ~っ!」と号泣。

同じく1992年の皐月賞(4月19日)の前で、GⅡ「マイラーズカップ」(3月1日)のことと思われる。このレースではヘリオス圧勝の影でルビーが初めて掲示板を外し(6着)、ヘリオスとルビーのワンツーフィニッシュが止まった。ルビーに何が起きていたかは「競走馬ダイイチルビー」の項目参照。


アニメ2期の5話と6話の間の話にあたる「ウマ箱2 メジロパーマー編」では、パーマーが勝った「新潟大賞典」(5月17日)と同日開催だったルビーのラストラン「安田記念」(ヤマニンゼファー1着、ヘリオス6着、ルビー15着)について触れられている。

ヘリオス曰く、お嬢様から「ヘリオスのことは意識していた」「一緒に走れて楽しかった」「今日で最後」と伝えられたとのこと。


舞台版

~Sprinters' Story~

2022年8月21日に、ウマ娘が初の舞台化をすることを発表、そのメインキャラの一人としてダイイチルビーが紹介された。


ゲーム版

ダイイチルビーのウマ娘化発表前に実装されたパーマーの育成ストーリーで、ルビーの示唆がある。

ウマ娘ストーリーではアニメ同様、ダイタクヘリオスが「お嬢が塩い~!」と嘆いている。


また、育成ストーリーでは「初詣」で拝み先に「ダイタクヘリオスの女神」を選ぶと、ヘリオスが“神的なまぶしみ”を感じているらしい「大日如来…みたいな?」名前のウマ娘をこっそり拝みにいくことになる。

パーマー曰く「全然如来っぽくないじゃん!かわい……っ!人形みたい!」「かわいさMAXすぎて恐れ多くなってきた。見るだけにしとこっか」「うわ……いいわ~、あの娘。なんか見てるだけで心に効くかも……。」、パーマーのトレーナー曰く「身も心も癒やしてくれる愛らしさ」とのこと。


エクストラストーリー「1.5th Anniversary」の第3話「瞬き、始まる」にてゲームに初登場。ヘリオスが寄ってきてもノリがまったく合わず塩対応。逆にケイエスミラクルには自分から声をかけにいく様子が描かれている。


サポートカードとしては2022年9月20日にR・SSRとして初実装。

2023年2月10日にはチャンピオンズミーティングピスケス杯」の参加リーグ選択開始とともに☆3の育成ウマ娘として実装がされた。

ちなみに、前回のピックアップはミスターシービーツインターボだったが、下記の通りミスターシービーとは父が同じ、ツインターボとは母の父が同じであるため、血統繋がりから予測したトレーナーもいた。


育成ウマ娘

2023年3月に実装された育成ウマ娘。

詳細は当該項目を参照。


サポートカード

  • SSR[嗚呼華麗ナル一族]ダイイチルビー

2022/9/20にケイエスミラクル(SRサポートカード)、シーキングザパール(☆3育成ウマ娘)とともに実装されたSSRサポート。タイプはパワー。


短距離〜マイルでの差し育成に特化した性能となっており、連続イベントでは新レアスキル「電光石火」のヒントを入手可能。

しかしこのカードの注目点はそこではなく、所持しているスキルにある。全部で11種類ある内の6種類がデバフスキルなのだが、その内容はというと

・逃げ牽制

・逃げ焦り

・逃げためらい

・抜け駆け禁止

・布石

・束縛

ご覧のように徹底的にまで逃げを潰す構成となっており、ライバルであるダイタクヘリオスをこれでもかと意識したようなものとなっている。

(勿論逃げ切りシスターズ殺しと言っても過言ではない)

そのため、巷ではサポートでも塩いお嬢と言われているが、短距離・マイル・差し向きのスキルで纏まってる中中距離用の束縛があるため愛が重バ場なキャラではないかとも言われていたり。

なお、真面目に運用方法を考えた場合短距離で差しを得意とするキングヘイローとは特に相性がいいが、この場合どちらも良家のお嬢様という共通点がありネタに事欠かない。


競走馬「ダイイチルビー

【血の瞬発力。】

デビュー時にはその良血ゆえに注目を集めるものの、

ダイイチルビーの本当の力が開花するのには5歳まで待たねばならなかった。

トウショウボーイ、母ハギノトップレディの血は、

ゆっくりと力を貯え、恐るべき瞬発力を育てていた。

スプリンターとして、一気にその実力をみせつけた'91年

漆黒の馬体を波打たせながら差す、その名牝馬の姿は、

血統が織り成す最上のドラマとなった。

          ヒーロー列伝 No.32「ダイイチルビー」より

─────────────────────

【イラリク】ダイタクヘリオス&ダイイチルビー

(イラスト右の馬。左はダイタクヘリオス)

90世代の牝馬で、毛色は黒鹿毛。

トウショウボーイ、母ハギノトップレディ、母の母イットー

美浦の伊藤雄二厩舎所属、主戦騎手は武豊(3歳時)、河内洋(古馬)。


馬主の辻本春雄氏(勝負服は黄色地+赤一本輪+紫袖)は荻伏牧場を訪れた際にルビーを目の当たりにし、同行していた伊藤調教師の強力な推薦もあって、当時としては破格の1億円という超高額で購入。


ただ、前脚の左右のバランスが悪く(右前脚の蹄だけ小さく丸い形をしていた)、無理をすれば壊れるとの判断から、デビューは3歳(旧4歳)になるまで遅らせることになった。


3歳になった1990年の2月25日、阪神競馬場の新馬戦(1600m)でデビュー。主戦騎手は武豊で、2着ヒダカアルテミスを5馬身、3着ミスターケイウンを計14馬身突き放す圧勝。


桜花賞トライアルの報知杯4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー)は抽籤で外れ、アネモネ賞(500万下)1着、忘れな草賞(OP)2着と走り、サンスポ4歳牝馬特別(現フローラステークス増沢末夫騎手の代理騎乗)2着でオークス出走権を獲得。このレースは後に賞金女王爭いのライバルとなるイクノディクタス(6着)との初対戦でもあった。


本番の優駿牝馬では2番人気に推されたが、桜花賞馬アグネスフローラアグネスフライト&アグネスタキオンの母)が骨折して2着に敗れる中、勝ったエイシンサニーから5馬身半突き放される5着(イクノディクタス9着)。


秋はエリザベス女王杯トライアルのローズステークスでカツノジョオー、イクノディクタスの3着で出走権を獲得するが、フレグモーネを発症して長期休養に入った。


年明け1991年、主戦騎手が河内洋に交代、以降全てのレースに騎乗する。前年の成績を受けて路線を完全に短距離マイル路線にしぼり、1月の洛陽ステークス(OP)で始動。レース感が鈍っていたのか大幅に出遅れてしまったが、物凄い追い込みの脚を見せて2着に突っ込んだ。そしてGⅢ「京都牝馬特別(現京都牝馬ステークス)」では中段待機からの好位差しで2着ユーセイフェアリーを差し切り重賞初勝利。

(イクノディクタス7着)


続くGⅢ中山牝馬ステークスはユキノサンライズに逃げ切り許し3着。しかし続くGⅡ「京王杯スプリングカップ」でユキノサンライズに雪辱を果たす。このレースはイクノディクタス(11着)との最後の直接対決であるとともに、以降好敵手として何度も戦うダイタクヘリオス(6着)との初対戦でもあった。


5月12日、満を持してGⅠ「安田記念」に出走。バンブーメモリーに続く2番人気に推されたルビーは、直線で叩き合うダイタクヘリオス、バンブーメモリー、3番人気レオプラザを大外から一気にまとめて差し切り、GⅠ初制覇を達成。これがグレード制導入後初の牝馬制覇となる。

2着は10番人気のダイタクヘリオスで、初のワンツーフィニッシュとなった。


7月、GⅡ「高松宮杯」に出走。3角から位置を押し上げて直線で物凄い脚で追い込んだものの、果敢に先行抜け出しを図ったダイタクヘリオスには僅かにハナ差届かず2着( 2度目のワンツー )。祖母イットー、母ハギノトップレディに続く母子3代制覇の夢はヘリオスに阻止されてしまった。


秋は10月のGⅡ「スワンステークス」で始動。ルビーは積極的に前につけ、4角で4着から前に出たが、後方から追ってきたケイエスミラクルがコースロス無く直線中央に切り込んで先頭に立ち、日本レコードで勝利。ルビーも同タイムだったが4角で大外に振った分のコースロスが響き、クビ差に泣いた。

(なお、ダイタクヘリオスは9着に沈んだ)


11月、GⅠ「マイルチャンピオンシップ」。1.8倍の圧倒的1番人気に推されたルビーはスタートに失敗した上、バンブーメモリーとの接触もあって出遅れてしまった。一方、淀の下りでスパートを掛けたダイタクヘリオスは不利を受けたケイエスミラクルを後目に一気に抜け出し、圧勝。大外から必死に追い込んだルビーだったが2馬身半千切られる2着(3度目のワンツー)、どうにか馬群を捌いたケイエスミラクルはヘリオスから3馬身差の3着だった。


12月、有馬記念出走を選んだダイタクヘリオス不在のGⅠ「スプリンターズステークス」。初の1200戦となるルビーは2番人気で、1番人気ケイエスミラクルとのマッチレースと見られていたが、直線に入るとケイエスミラクルがルビーを交わしたところでまさかの故障、競走中止。ルビーはそのまま一気にスパートを掛け、2着ナルシスノワールを4馬身突き放す圧勝。ちなみに、初GⅠ出走のヤマニンゼファーは7着に終わっている。

この勝利により、ルビーは牡牝混合GⅠ2勝、通算獲得賞金4億円超という牝馬初の記録を2つ達成。


ケイエスミラクルは左前脚の第一趾骨粉砕骨折により予後不良。そしてケイエスミラクルの命の灯とともに、ルビーの輝きも失われていく。


年が明けた1992年、5歳になったルビーはフケ(発情)がきてしまい、全く走りに集中できなくなってしまった。


GⅡ「読売マイラーズカップ」は斤量60kgを背負ったヘリオスが2着シンホリスキーを5馬身千切る圧勝で2連覇、一方のルビーは鬼脚がすっかり鳴りを潜め、初めて掲示板を逃す6着。


続く京王杯スプリングカップでも4着のヘリオスに続く5着。そしてGⅠ「安田記念」ではヤマニンゼファーの15着という大惨敗を喫し、引退が決定した。


通算成績:18戦6勝(GⅠ2 GⅡ1 GⅢ1) 2着5回(GⅠ1 GⅡ3) 3着1回(GⅢ3)

獲得賞金:4億3080万円


ダイイチルビーは生涯獲得賞金の牝馬記録を更新したが、その記録は1年後の安田記念でイクノディクタスが、更に半年後のマイルチャンピオンシップでシンコウラブリイが更新することになる。


  • 引退後

引退後、馬主の辻本春雄氏がルビーのために設立した「ダイイチ牧場」(北海道三石町)と「ノーザンファーム」(早来町)で繁殖入り。


トニービンサンデーサイレンスブライアンズタイムエルコンドルパサークロフネとの間に計7頭の産駒を産んだが、残念ながら活躍馬は出なかった。


2006年にはシンボリクリスエスとの配合も試みられたが、残念ながら不受胎に終わる。

そして20歳の誕生日を過ぎた2007年4月26日、ダイイチルビー永眠。死因は蹄葉炎だった。


翌年12月にはダイタクヘリオスも、ルビーの後を追うように眠りについている。


史実で対戦経験のあるウマ娘

強調はダイイチルビーが先着したレース。◎は勝鞍。☆は勝ち馬。

〈※〉はアニメオリジナルウマ娘。アニメ2期に登場。


バンブーメモリー……91年京王杯SC◎、安田記念◎、スワンSマイルCS

ダイサンゲン(※ダイユウサク)……91年スワンSマイルCS、92年安田記念


イクノディクタス……90年サンスポ4歳牝馬特別優駿牝馬ローズS

          91年京都牝馬特別◎、京王杯SC

ダイタクヘリオス……91年京王杯SC◎、安田記念◎、高松宮杯☆、スワンSマイルCS

          92年マイラーズC☆、京王杯SC安田記念

カニアペラシオン(※カミノクレッセ)……92年安田記念

ヴァイスストーン(※ホワイトストーン)……92年安田記念


ケイエスミラクル……91年スワンS☆、マイルCSスプリンターズS◎★

ヤマニンゼファー……91年スプリンターズS◎、92年京王杯SC安田記念

ブレスオウンダンス(※イブキマイカグラ)……92年安田記念


 (★)ケイエスミラクル故障発生により競走中止


3歳時は牝馬クラシック路線、古馬になってからは短距離マイル路線を走った為、同期のメジロマックイーンメジロライアンメジロパーマーアイネスフウジンとの対戦経験はない。


余談

恋のマイル戦

ダイイチルビーとダイタクヘリオスは共に短距離マイル戦で活躍し、一緒に走るとワンツーフィニッシュ3回などヘリオスが不思議と良い成績を残すことから、2頭は「恋人」と呼ばれることもあった。

よしだみほ氏の競馬擬人化漫画「馬なり1ハロン劇場」ではその点を掘り下げ、ヘリオスとルビーがラブロマンスを繰り広げる「恋のマイル戦(ヘリオス・ルビー恋物語)」シリーズが描かれた。


なお2周年のカウントダウンでは公式Twitterにてよしだ氏によるウマ娘のルビーとヘリオスのイラストが公開され、反響を呼んだ。


ただ、良血のルビーと血統に見るものがないヘリオスの交配は結局実現することはなく、ヘリオスの片想い(?)に終わっている。


1番人気は勝てない?

ダイタクヘリオスといえば古馬になって以降、出走したレースで1番人気に推された馬が(自身を含めて)軒並み1着を逃しているという謎の記録を残していることから「競馬新聞を読む馬」などと言われたが、なぜかこの記録はダイイチルビーも同じく有している。

特に彼女はヘリオス以上に多く1番人気に推されていることもあり、その戦績は際立っている。この辺りもヘリオスとの奇妙な縁を感じずにはいられないところである。


ヒミツの元ネタ

ヒミツ①にある「わんこのサフィー」は、コーエー(コーエーテクモゲームス)の競馬シミュレーションゲーム「ウイニングポスト」シリーズに登場するスーパーホース「ファーストサフィー」が元ネタと思われる。(わん→1→ファースト)


ファーストサフィーは、史実では実現しなかったダイタクヘリオスとダイイチルビーを交配させることで産まれる架空の馬。


後にダイタクヘリオスのラストクロップ(母ケーエフウイナー、母父ニホンピロウイナー)の名前に採用され、園田競馬場と笠松競馬場で走った(141戦2勝)。


ちなみに、ウイポシリーズの中にはヘリオス産駒ダイタクヤマト(母父テスコボーイ)とルビー産駒ダイイチシガー(父トニービン)を配合することでスーパーホース「セカンドサフィー」が誕生する、という作品もある。


お手!

ルビーを担当していた調教助手・笹田和秀(現調教師)は馬を懐かせるのが得意らしく、「ダイイチルビーはお手をしてくれた」と語っている。また、笹田調教師は他にもエアグルーヴファインモーションウイニングチケットなどの調教も担当しており、エアグルーヴのことをギャルと呼んでいたことで知られる。


ネット上のネタ

ネット掲示板のネタスレッドやそれに音声など付けたYouTubeのまとめ動画においてはアプリゲーム版でビジュアルが判明した頃から高い人気を博しており、まだサポカも実装されず内面がほとんど分かってなかったにもかかわらず、それまでのダイタクヘリオスの言及から転じて、徹底した塩対応で物事に相対するシュールなキャラが確立された。その後サポカの実装で公式におけるルビーのキャラ付けが判明したものの、ネタとしては現在も生き残っている模様。

具体的には、一人称は「私」、三人称は「庶民(ダイタクヘリオスなど)」「メジロの令嬢(メジロパーマー)」などと呼んで、何かある度に「○○する私」「××する庶民」などといった感じの冷めた実況を行う。大半のキャラに共通して塩対応である一方、ミラクルには恒常的に、ヘリオスには極稀にデレる。

ネタとして人気がある一方、タマモクロスアイネスフウジンを「貧民」呼ばわりするという割とシャレにならない演出があることや、上記の通り現在の公式のキャラ付けとは大分乖離した描写となっているため、ウマ娘の二次創作ネタの中でも特に取り扱いに注意が必要となっている。


関連イラスト

ダイイチルビーミラルビ


関連項目

ウマ娘プリティーダービー ウマ娘 華麗なる一族(ウマ娘) 馬なり1ハロン劇場

クーデレ ツンデレ お嬢様


同期(90世代

イクノディクタス(ウマ娘):キャリア前半(牝馬三冠路線)と賞金女王のライバル

 牝馬クラシック未勝利、4歳(旧表記5歳)で重賞初勝利等の共通点を持つ

ダイタクヘリオス(ウマ娘): キャリア後半(短距離路線)でのライバル

 ルビーが出演する舞台版の主人公

ヴァイスストーン:モデルはホワイトストーン

カニアペラシオン:モデルはカミノクレッセ

※以下は路線の違い等で史実対戦歴なし

メジロパーマー(ウマ娘):4歳(旧表記5歳)で重賞初勝利繋がり

メジロライアン(ウマ娘):4歳(旧表記5歳)でGⅠ初勝利繋がり

メジロマックイーン(ウマ娘)

アイネスフウジン(ウマ娘)


1世代下(91世代)のライバル

※いずれもダイタクヘリオスを主役とする舞台版のメインキャラクター

ケイエスミラクル(ウマ娘)

ヤマニンゼファー(ウマ娘)


河内洋騎手つながり

オグリキャップ(ウマ娘):共に増沢末夫の代理騎乗経験あり

ニシノフラワー(ウマ娘):スプリンターズS勝ち馬繋がり(達成時の馬齢は違う)

メジロアルダン(ウマ娘):河内騎乗で4歳(旧表記5歳)時に重賞初勝利

メジロブライト(ウマ娘):河内騎乗で4歳(旧表記5歳)時にGⅠ初勝利

サイレンススズカ(ウマ娘):4歳(旧表記5歳)で重賞初勝利(乗り替わりの順番は逆)

メジロラモーヌ(ウマ娘):河内騎乗でGⅠ初勝利

アグネスタキオン(ウマ娘):河内騎乗でGⅠ初勝利


伊藤雄二厩舎つながり

※ダイイチルビーを含め全てのモデル馬に武豊が騎乗

マチカネタンホイザ(ウマ娘):CVの遠野ひかるがぱかライブTV初出時にキャラ紹介担当

ウイニングチケット(ウマ娘)

エアグルーヴ(ウマ娘)

ファインモーション(ウマ娘)


血統繋がり

ミスターシービー(ウマ娘):同じトウショウボーイ産駒

ツインターボ(ウマ娘):母父が同じサンシー

・スイープのグランマ:モデル馬サマンサトウショウがトウショウボーイ産駒

 スイープトウショウ関連に登場

マチカネフクキタル(ウマ娘):母父トウショウボーイ


史実の交配相手

トニビアンカ:モチーフとされるトニービンとの間に産駒2頭

エルコンドルパサー(ウマ娘):産駒が1頭いるが競走馬デビューに至らず

お友だち(ウマ娘):モチーフ馬(?)サンデーサイレンスとの間に産駒2頭

・4番の後輩ちゃん:モチーフ馬クロフネが最後の仔の父 アグネスデジタルシナリオに登場

シンボリクリスエス(ウマ娘):交配が行われたが不受胎

ノーザンテースト秋川やよいのモチーフ馬 初年度交配も不受胎


その他

トウカイテイオー(ウマ娘):担当声優がプリキュアOPテーマを歌唱している繋がり

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