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テラパゴスの編集履歴

2024-02-21 23:37:47 バージョン

テラパゴス

てらぱごす

テラパゴス(Terapagos)とは、『ポケットモンスタースカーレット・バイオレット』に登場する伝説のポケモン。

「テアラコパリ」


基礎データ

全国図鑑No.1024
ブルーベリー図鑑No.240
ローマ字表記Terapagos
分類テラスタルポケモン
タイプノーマル
せいべつ50%♂・50%♀
タマゴグループタマゴみはっけん


他言語版の名称

ドイツ語・英語・スペイン語・フランス語・イタリア語Terapagos
韓国語테라파고스
中国語(簡体字)太乐巴戈斯
中国語(繁体字)太樂巴戈斯

概要

ポケモンSV』から登場する伝説ポケモンで、追加コンテンツ「ゼロの秘宝」のうちの一つである「藍の円盤」のメインとなるポケモン。

事実上の第3伝説で、ノーマルタイプ初の禁止級でもある。


常に煌びやかなオーラを放つ宝石らしき甲羅を持った亀ポケモンで、体色は全体的に深い藍色が基調。

ブライアによれば、スカーレットブックバイオレットブックの原本に書かれた「円盤のポケモン」の正体らしく、ある人物の日誌に記されていた「仮称■■■」とも同一の存在と考えられる。


この事から、パルデア地方特有のテラスタル現象に強い関わりを持つポケモンであると考えられていたが、案の定その本質はテラスタル現象の大元。鳴き声もテラスタルを行う際のSEと同一。

体内で生成したエネルギーを体外で結晶化させる能力を持っており、その力で防御を固めることで身を守る。

そしてこの、テラパゴスによる「エネルギーの結晶化」こそがテラスタル現象そのものである。


本来は遥か古代のパルデアに生息していた固有種の一つらしく、自分達の能力で生息地一帯に結晶を生み出していたが、ある時起こった大規模な地殻変動によって絶滅したと考えられていた。


このため、伝説のポケモン枠ではあるものの、こだいのすがたのように元々は多数いた生物の一種で、成り立ち的にはキラーメ系の近縁種ともいえる。まともな伝承も残っていない事から、化石ポケモンに近い境遇の絶滅寸前種と言う方が正しいだろう。


ノーマルフォルム

テラパゴス(ノーマルフォルム)

テラパゴス本来の姿。小さな子亀の姿をしており、この状態では非力で種族値も低い。ピクニックや連れ歩き等ではこの形態で登場し、アニメでもこの形態がメインとなっている。


いざという時には体内のエネルギーを結晶化させて作ったシールドで身を守る能力を持っており、生命の危機を感じると全身を胴体にひっこめ、ただの宝石にしか見えない姿と化して休眠状態に入ることもあるという。


臨戦時には専用特性「テラスチェンジ」を即発動させテラスタルフォルムになるため、基本的にこの姿で戦闘をすることはない。レッツゴーの自動戦闘でも変身してから攻撃する程。


テラスタルフォルム

お宝探しの果てには

藍の円盤のパッケージにも描かれているウミガメのような姿で、「テラスチェンジ」により変化する戦闘形態。基本的に対戦に関してはこの形態がメインで行われる。


テラスタルエネルギーを用いて生成・拡張された甲羅はポケモン18タイプのアイコンじみた柄が透けて見える歪な五角形で構成され、前後も割とふさふさした毛で覆われるようになる。甲羅の柄はよく見ると、テラパゴスが呼吸するのと同時に円形に収縮され、元の柄に戻るのを繰り返している。

この甲羅から他のポケモンが技として放った各タイプのエネルギーを吸収し、自らの力に転用して応戦する。


だが実はこの形態は、まだテラスタルエネルギーを最小限のみ使用している単体での飽和状態。また上記の通り非常に小さなポケモンであるため、この状態でも30cmしかない。


ステラフォルム

テラパゴス(作画コストの姿)

テラスタルフォルムをテラスタルさせる事で変化する最終形態。

テラスタルの上にテラスタルを重ねがけした状態であり、テラパゴス版のメガシンカというべき姿。異常に増幅し安定を欠いたエネルギーが満ちている点も同じである。

『スカーレットブック』および『バイオレットブック』に描かれていた「円盤のポケモン」の正体はこのフォルムのテラパゴスである。


六角形で出来た亀形の台座の上にテラスタルフォルムが乗り、本体の上には「ステラテラスタルジュエル」というノーマルテラパゴスそっくりな形の宝石を抱く、亀の三段重ねともいうべき異様な姿に変貌。

また、タイプの紋章はジュエルではなく台座の周りに展開されている。


かつてもこの姿で活動したことがあったらしく、地底に埋もれたその姿は、古代人が考えた世界宇宙に浮かぶのようだと、探検記に書かれている。


性能

フォルムHABCDST
ノーマル906595856560450
テラスタル959511010511085600
ステラ16010511013011085700

可愛らしい見た目のせいでわかりにくいが、このポケモンは禁止級に位置するため、ランクマッチなどで使用することはできない。

第3伝説では初の、全形態でドラゴンタイプを一切含まないポケモンとなった。

また、禁止級としては異例の性別が存在する為、メロメロが通じる。しかも、作中で入手できるのは♂だけなのに、作中の図鑑でも公式サイトの図鑑でも♂♀両方が存在する表示になっている。


ノーマルフォルムは戦闘に出すだけで即座にテラスタルフォルムとなるため、現在使う手段はない(マタドガス族の「かがくへんかガス」でも、フォルムチェンジ関連の特性は消せず、そもそもテラスチェンジはかがくへんかガスよりも発動が速い)。


テラスタル先は新要素の"ステラ"固定。タイプの変更はないため常にノーマル単タイプ。基本となるテラスタルフォルムの能力は、防御を重点とした中速両刀型の特殊アタッカーとなっている。


特性は「テラスシェル」へと変化し、HP満タンの時に受ける全てのダメージを半減する「マルチスケイル」のような効果を持つ。ただしマルスケと異なりタイプ相性そのものを書き換える効果であるため、等倍の技は本来の1/2に、素のタイプの弱点である格闘タイプの技については本来の1/4になる。

ただし効果いまひとつのダメージを増加させる「いろめがね」を相手にした場合、ふたつの特性が相殺されて受けるダメージの減少量が下がる。特性による効果なので「かたやぶり」相手には発動しない。


全てのタイプの力を備えるというだけあり攻撃技範囲は極めて広く、ひこうタイプとゴーストタイプ以外すべてのタイプで主力にできる技を習得する(エスパータイプの特殊技のみアシストパワーのみと前準備を必要とするが)、困ることはないだろう。

ただし覚えるものは純粋な攻撃目的のものが多く、がんせきふうじやこごえるかぜのような追加効果を目的に使う技は少ないため、搦め手は苦手。


補助技は積み技にめいそうロックカット、起点作成のステルスロックほえる、定数ダメージを与えるどくどくを習得する。

攻撃技の範囲に比べると控えめだが最低限の積み技や、場づくり、耐久型として運用できる要素はある。


専用技は『テラクラスター』。命中安定のノーマルタイプの威力120特殊技。特にデメリットもなく純粋に高威力のタイプ一致技として使える。

だが、この技の真価が発揮されるのはテラスタルした時であろう。


テラスタルしてステラフォルムになるとHP、攻撃、特攻が上昇。依然防御寄りながらも合計種族値は700に到達し、禁止級では合体キュレム、王ザシアン、王ザマゼンタに並ぶ。

同時に特性も「ゼロフォーミング」に変化。「天気とフィールドの影響をすべてゼロにする」という、レックウザの「エアロック」やジガルデの「オーラブレイク」のようにパケ伝2匹の特性をメタったかのような効果である。

似たような特性に「ノーてんき」「エアロック」があるが、これらは特性持ちが場にいる限り天気の影響のみを無効化するのに対し、「ゼロフォーミング」はテラスタル時の1度きり天気とフィールドそのものを消滅させる効果である。

発動はテラスタル時のみなので、引っ込めて再び繰り出したときに再発動することはなく、「ゼロフォーミング」発動後にテラパゴスが場にいても天気やフィールドを再び発生させることは可能。


この形態ではテラクラスターのタイプがステラとなり、全てのポケモンに対して等倍、テラスタルした相手には抜群になる。またダブルでは敵2体に攻撃する。

注意点としてノーマル技ではなくなるので、元のタイプ一致補正は働かない。


ただし特殊仕様として、通常のステラテラスは各タイプの技を一度だけ強化するというものだが、テラパゴスは無制限にこの補正を受けることができる。

テラバーストと異なりテラクラスターには明確なデメリットもないため、タイプ受けを許さない威力120技として撃ち続けることが可能となる。


この技の性能とテラスシェルを盾にロックカットやめいそうを積み、テラスタルして制圧しにいくのが基本的な戦い方になると思われる。

テラスタル前提で考えればテラクラスターだけでも技範囲は完結しており、ステラ補正で全てのタイプの技が強化されるため技の自由度は極めて高い。


単純に倒したい相手へのメタ技を詰め込んだり、パワフルハーブを持たせたメテオビーム型、テラクラスターで押せない相手は毒殺するどくどくまもみが型などが考えられる。

ちなみに亀ゆえか、超軽量級にもかかわらずヘビーボンバーを覚える。ステラフォルムの重量からすれば、アップリュータルップルよりはまだマシだが…。


テラレイドバトルでも存分に特権を発揮することが可能。多彩な技を覚える為、最強のテラレイド等でも活躍に期待出来る。回復技やドレイン技が無い為、持ち物はかいがらのすず、もしくはたべのこしがベストだろう。


難点になると思われるのは、オーガポン以上にテラスタル枠を消費すること前提の性能にある。

ストーリー内でも描写されたとおり、テラスタルが無ければ伝説相応の戦闘力を持つポケモンではなく、種族値的にも特出した部分がある訳では無い。

特性のテラスシェルこそ強力だが、自身は高速回復技を覚えないため、これに頼り切ることもできない。


こうした性質上、運用パーティにはテラスタルへの依存度が低いポケモンを多めに入れる必要があり、通常のパーティにただ投入しても強さを発揮しづらいと言える。

また、素早さに不安が残るのも気がかりなポイント。種族値は85なのだが、禁止伝説級のポケモンは90より上の素早さが多く、逆に85より遅い禁止伝説級はトリックルームと合わせて使われやすい。

テラパゴス自身は一回限定のテラスシェル以外で耐性を変化させる術を持たないので、ロックカット等で補強できないとどうしても上から叩かれて消耗させられがちになる。


なおノーマルフォルムの戦闘モーション自体はちゃんと用意されており、ゾロアゾロアークの「イリュージョン」で化けた場合はこの姿で擬似的に戦う事が可能(控えにいる時は常にノーマル状態であるため)。


アニメ版

アニポケリコとロイの旅シリーズ

本作品におけるキーポケモン。詳細は該当リンク先を参照。


余談

DLC後編の終盤と作中ではかなり最後に登場したポケモンだが、何気に唯一パルデア地方をルーツとした伝説ポケモンだったりする。

コライドン、ミライドンは時空を超えてやってきた為、設定上は外来種。四災も異国のポケモンと名言されている。


名前の由来はおそらく「テラスタル+ガラパゴス」。ガラパゴスはスペイン語で「ゾウガメ」を意味しガラパゴス諸島の語源もそこからである。

ガラパゴス諸島は1535年にスペイン人の司教によって発見されたとされ、由来となった固有種であるガラパゴスゾウガメチャールズ・ダーウィン進化論にも影響を与えたとされる。

また、アメリカの食用亀に「テラピン」というものがいる。


長い毛の様な尻尾を持つが、これは亀の甲羅に藻類が付着した「蓑亀」がデザイン元であると思われる。中国や日本では古来から縁起物や長寿の象徴として親しまれている。

また、本作のカギが「タイムマシン」や「タイムパラドックス」であることや、前編の元ネタと同じく日本の昔話繋がりで、浦島太郎を乗せたカメも含まれていることは間違いなさそうだ。(絵本でもこの話のカメは蓑亀として描かれることが多い)。

海外では、甲羅の文様から「河図洛書の亀」がモチーフなのでは、と推測する声が見られる。

また全国図鑑番号が2の十乗である。


テラパゴスの元ネタは主にリクガメが多いのに対し、テラスタルフォルムは完全なウミガメの姿をしているが、これはデザイン面の元ネタがドリームキャッチャーだからだと思われる。

ドリームキャッチャーは夢をかなえるお守りであると共に、元々は悪霊や魔物から身を守る護符としての位置づけだったため、テラパゴスが防御よりの能力を有していること、テラスタルエネルギーの殻で身を守るという設定はここから来ると考えられる。

また護符としてのドリームキャッチャーは糸を張り蜘蛛の巣に見立てた形で作られるため、1stトレーラーで意味深に描写された、「ゼロの秘宝」でも未回収のクモの巣マークがその示唆ととれる(ムクロジのマークとは違い頭らしきものがあるため、テラパゴスの存在の伏線だったとも)。

パルデア地方の地形そのものがこのポケモンに似ているとの指摘もある。エリアゼロが甲羅の白い部位、南西の出っ張った地形が頭にあたる。偶然なのかは不明だが、頭部・手足に対応する地点には物見塔と灯台が存在する。まるで、大地そのものを磔にして封印しているかの様である。



関連タグ

ポケモンSV 伝説ポケモン ノーマルタイプ 亀ポケモン 禁止級

ゼロの秘宝 藍の円盤


第3伝説


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1023.テツノカシラ←1024.テラパゴス→1025.モモワロウ













藍の円盤』ネタバレ注意

















???「やはり!スカーレットブック/バイオレットブックは 正しかった!!」



「これこそが! ゼロの秘宝!!」

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