槐国演義のコメント
えんじゅこくえんぎのコメント
一人の女の死によって華蘭大陸は三つに裂かれた。
その女の名は周愛花。
芙蓉国と白蓮国の決戦の際、彼女は亡国・百合国があった澗江の中心で自ら命を絶つと大地は怒り昊は慟哭した。
大陸を縦断する澗江は氾濫し海となり北方の暈山は天をも貫く山脈がとなった——そうして大陸を三つに別けた。
この天変地異より三大陸それぞれの歴史を刻む。
北は牡丹国——西は白蓮国——そして東、芙蓉国。
千年経った現在、西は椿国、東は槐国、北は牡丹国が並び立つ。
その槐国で織りなされる不思議な物語。