このネタは特定の個人や作品に対する名誉毀損になる可能性があります。 |
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概要
2023年8月11日にニコニコ動画に投稿された動画『やったぜ。投稿者: 変態糞総理(ヒ版)』(sm42606622)の冒頭のセリフ。
動画内容は、ざっくり言えばとある内閣総理大臣の声で、AI生成のディープフェイクによりネットで流行したホモネタのコピペ(※スカトロ要素含むため閲覧要注意)の改変文をひたすら喋らせるというもの。
一国の総理がネットで話題になった文章を朗読するような光景は、ネタを知っている者が見ればいささかシュールで笑いを誘うが、ぱっと見は「ニュースの中継でカメラに向かって総理がコピペを読み上げている」ように見える動画だった。
タイトルの「確かにいたしました」とは、元ネタの「やったぜ。」を総理風に言い換えたもの。
問題点
映像自体はよく見れば静止画で、口だけが不自然に動いているので即座に偽物だとは分かるが、音声だけを聞いた場合は本人の声にそっくりである。これだけでも近年問題になっている「ディープフェイクによる捏造」なのだが、極め付けに悪質な点としては日テレのニュースのロゴを勝手に使用していることにあり、これは著作権侵害に当たる。
何より、あたかも「日テレの中継で公共の場で口にすべきではない猥褻な文章を総理が読み上げた」ように見せるという、総理本人はもちろん、日テレ及びそのニュースに対しても名誉毀損にあたる行為であり、
全てにおいて立派な犯罪である。
当然ながら日テレ側はこんな動画にロゴを使用されたことに対し、「news zero」にて本件について取り上げ、「然るべき対応をして参ります」と、怒りのコメントを示した。
投稿者も謝罪を行った上で削除するという流れになったが、肝心の動画は他者によって転載されており、探せば現在も閲覧することができる。
余談
なお、当然岸田元総理もこの事については危機感を抱いているのだが、一方で自分そっくりの声のAIを喋らせるという技術自体に対しては驚きと感心を示していたことがある。
2024年10月で政権が交代になったが、「メディアを通してだけでは真実が伝わらない時代になる」ことも相まって、今後も政府をもって対策されていくものと思われる。
また、一部の層からは「この技術が最初にある程度ネタとわかる形で使われたのは逆にいいことなのではないか?」という見方もされている。
確かに、ある程度ネタとわかる形で「技術の悪用がある」ということをネットに疎い層に対して注意喚起してくれたと考えれば、ある意味この動画を作った人物は悪用を未然に防いでくれた救世主とも言えるかもしれない。
……いや、やっぱそんなことないかも。