概要
台詞やモノローグが入らずに進行する漫画や漫画風のイラストのこと。
台詞が存在しない分、イラストだけで読者に状況を伝えなくてはならないが、
不思議な世界観を見せたり、読者の想像力に任せる事が出来る。
この形式の漫画に最初に挑戦したのは、まんが専門誌「COM」に掲載された石ノ森章太郎の『ジュン』という作品。石ノ森が、漫画の新しい形・新しい表現方法を模索して描いた実験的な作品である。
当時、手塚治虫に「あんなものはマンガではありません」と陰で批判されるも、後にこの件について手塚は夜中一人トキワ荘を訪れ、石ノ森に頭を下げ「どうしてあんなことをしたのかわからない」「自分が嫌になる」と直接謝罪したエピソードは有名。