概要
主人公リィン・シュバルツァーの義理の妹で帝国北部ユミル地方貴族シュバルツァー家の実子。
清楚かつ凛とした佇まいの可憐な少女で、お嬢様ご用達の名門・聖アストライア女学院に通っている。
性格は家柄の良いお嬢様らしく上品かつ毅然と振る舞い、兄同様平民を見下すことはしない。
幼いころは実の兄同然にリィンに懐いていたが、女学院に入る前あたりから少しよそよそしい態度を取るようになり、リィンもやや寂しく思っていた。
お兄ちゃん大好きっ娘が血の繋がりがないと知って兄を異性として強く意識するようになったものの、貴族として躾けられたためその感情をあまり表に出せず悩んでいるようである。ただリィンの方はシスコンではあるが今のところエリゼを異性として見ていない。(両親は二人が結婚すれば万事解決と考えているらしいが。)
リィンはエリゼこそ家督を継ぐべきだと考えているため、士官学院卒業後は家を出ようと考えていたが、それを知らされショックを受けたエリゼがトールズ士官学院まで押し掛けた上に泣いたこと、その際事情を知った《Ⅶ組》のメンバーに「それは逃げではないのか」と諭されたことから今は結論を保留している。
男爵家の娘と地位は高くないが、帝国の王位第二継承者アルフィン皇女の学友である。アルフィン皇女は兄同様はっちゃけた性格をしていて何かと振り回されているようだ。エリゼがリィンに好意を持っていると知りながらわざと彼にアプローチしたりとエリゼも気が気でない様子。
トールズ士官学院に押し掛けたときパトリック・ハイアームズに一目惚れされてしまうが、リィンが「社交界のデビューをしていない妹に悪い虫が付かないようにするのも兄の務め」と軽くあしらった。自分に敵対してくる相手でも酷い扱いをしないリィンだが、妹にちょっかいを出す輩は別らしく容赦なく且つ冷淡に切り捨てる。パトリックがエリゼにお近づきになれる可能性は限りなくゼロに近い。