魔法少女プリティ☆ベル
まほうしょうじょぷりてぃべる
※この記事はウィキから引用されています。
「我々の記事に 何の用かね?」
あらすじ
魔法のロッド「リィン・ロッド」が目覚め、その適合者「魔法少女プリティ☆ベル」が現れるとき、世界に必ず大きな危機が訪れるという。
リィン・ロッドを守り、プリティ☆ベルをサポートする天使ミルクとココアは、敵の攻撃に傷つきながらも、適合者の少女美咲エリの住む街までやってきた。しかし、リィン・ロッドが指し示したのはエリではなく、エリの近所に住むボディビルダーの高田厚志だったのである。
なぜ、厚志はプリティ☆ベルに選ばれたのか? そしてなぜ、エリと厚志の2人の適合者が居るのか? 謎を孕みながらも、世界を巡る危機が静かに幕を開けるのだった。
登場人物
プリティ☆ベル関係者
五代目プリティ☆ベルにして、史上初の男性の適合者。年齢は35歳。職業はボディビルダーで、自ら「高田ジム」を経営している。当初は魔法少女になる事を躊躇していたが、自分が闘わなければ小学生のエリが闘わなければならなくなると知ると、自ら進んで魔法少女になった善意溢れる好漢。筋骨隆々とした暑苦しい男で、はちきれんばかりの肉体にプリティ☆ベルの女の子らしいコスチュームを纏い、ボディビルのポージングをベースにした独特の魔法を使って闘う。その外見のインパクトも含め、色々な意味で凄まじい威力を持つ。だが、一見無茶苦茶な戦い方をするが実際は周囲に被害を出さず相手を殺さないでその場を収める高度で緻密な戦術が隠されている。武道の経験を生かした絶対的な防御力を誇る。
見た目は常識外れだが、人望に篤い仏の様な人格者であり、その円熟した穏やかで前向きな性格に加えて交渉事にも長けているため、敵味方を問わず一目置かれている。
なお、20年ほど前までは桜と同様に喧嘩狂で、狂犬と渾名されていた。プロレスと合気道を13年やっており、高いレベルの武道経験者である。極力戦いを避け、平和的に物事を収めることを望んでいるが、必要と考えたら相手の生死を問わない情け容赦ない戦い方も辞さない。本来プリティベル最大の力である神威召喚を使うことができないが、それを必要としないほどの高い戦闘力を誇る。
もう1人の五代目プリティ☆ベル。厚志と同じ街に住むごく普通の小学生の女の子。本来はエリがプリティ☆ベルを務めるはずだったが、厚志に正当かつ強引にその座を奪われた。その後、厚志の補欠として厚志の家に通ってプリティ☆ベルになるための勉強を始めるようになり、その危険な能力が明らかになってからは、護衛の利便性を図るため厚志の家に下宿するようになった。
その身体は厚志の10万倍に相当する歴代最強の強大な魔力を秘めており、単体で魔王軍にも匹敵する恐るべき能力を持っている。また、魔力が膨大すぎて自然回復しない(=魔力を補給するためには、魔王軍を襲撃するか供給するしかない)ことから、各魔王軍は総じてエリを危険視している。
“双索敵手(ツイン・レーダー)”ミルク&ココア
リィン・ロッドを守り、歴代のプリティ☆ベルをサポートしてきた2人の天使。エリとほとんど変わらない背格好だが、年齢は33歳。愛称は2人合わせてミルココ。戦闘能力はほとんどないが、異名の通り驚異的な索敵能力を持っている。
かつては天界の精鋭部隊「レギオン」に所属していた天使であり、天界の本来の方針である「魔族から人類と平和を守る」を忠実に守っているが、天界の趣旨が「魔族殲滅」に変わってしまったため、堕天使扱いされている。そのため少なくとも過去10年間は天界にも帰っていない。
“邪眼の病魔” モカ
北の魔王軍のダッチ・アイスの部隊「ザイニン」の1人で、相手を麻痺させる「邪眼」や指差した相手を病気にする「ガンド」といった危険な力を持つBC能力者。
リィン・ロッドを奪うためダッチとともにミルココを襲撃したが、厚志によって戦闘を有耶無耶にされた後、ドゥール・ヴァリオンによって厚志の護衛兼家政婦として厚志の家に送り込まれ、住み込みで働き始めた。
筋肉フェチで厚志には好意を抱いている。ミルココとは敵同士のため当初は折り合いが悪かったが、厚志の家に住み込むにつれて次第に仲良くなった。非常に危険な能力の持ち主だが基本的には温厚で世話好きな性格をしている。上司のダッチとはとても仲が良い。
“神威の呼び鈴”リィン・ロッド
謎の魔法のロッド。この杖を使うことにより、厚志とエリはプリティ☆ベルに変身し、「神威召喚」を行うための召喚器ともなる。このロッドが覚醒するとき、世界に大きな危機が訪れるという。その正体はミルココにもよく分かっていない。
自我のようなものがあり喋ることができる(最近までミルココも知らなかった)。厚志のことを「兄貴」と呼ぶなど慕っている様子。過去のプリティ☆ベルにも使われていたはずだが、過去の事はよく知らないと語っている。性格は悪いと言われている。
魔界関係者
“白刃”ジロウ・スズキ
東の魔王。一見すれば冴えないサラリーマンのような好々爺だが、強大な魔力による高い回復力と生半可な攻撃では当たらず傷もつかないような防御の技、そして完全な無拍子を可能とする高い剣の腕を併せ持つ超一級の剣士。その実力は厚志をして「剣の間合いでは誰も勝てない」と言わしめるほどである。
しかし、その実態は究極の“平和主義者”である。
“黒龍”ドゥール・ヴァリオン
北の魔王。(不測の事態があったとはいえ)先代プリティ☆ベルとの戦いに敗れ雌伏中だったが、新たなプリティ☆ベルの存在を感知し行動を開始した。
しかし、モカやダッチを退けた厚志と語りあう事で一時的な和解を得ている。
”大淫婦”シャルエル
南の魔王。“淫婦”の名の通りの魔力吸収方法を持ち、本人曰く「デリンジャーからRPGまで」と言うくらいの男性と交わっているようだ。君主ではあるが政治には関わっておらず、彼女の部下たちが民主的に政治を行っている。
それほどの男性から魔力を吸収している彼女だが、戦い方を知らぬため“最弱の魔王”と言われる。ただし、“最弱”ではあるが能力の関係上“無敵”でもある。
“騎士王”ベルベリオン
西の魔王。四代魔王の中でもっとも王らしき王。
詳しい能力は現時点では不明だが強力な軍隊を率いており、彼の部下たちが厚志と模擬戦を行った事もある。
世界観設定&用語
天界と魔界
「広大無辺な思念の大渦」と表現される世界。あらゆる命の負の思念と魂が落ちていくのが魔界であり、その逆が天界であるという。
天使と魔族(悪魔)
天界の中で、魔族を討つという悪意を持って形を成し、現世に降臨するものが天使。魔界の中で、ひとかけらの希望を胸に這い上がるものが魔族であるといわれ、人間くさい者が多い。
天使たちは人を襲いも守りもしない者達がほとんどである。逆に魔族は現世に這い上がっても魔界の重力に引かれて魔界に落ちてしまうため、人を襲ってその負の思念と魂を魔界に落とさなければ存在を保てなかったが、30年前にジロウ・スズキによって生み出された人の負の思念を集める魔術により、人を襲わずとも存在を保てるようになっている。
天界はほぼ一枚岩だが魔界に比べると戦闘力が若干低く、魔族は4大魔王を頂点とする4大国とそれに属さない少数派や海を縄張りとする海魔族などに別れ、それぞれが対立している。このため、基本的には均衡を保っている関係である。10年前に天界の「レギオン」が魔界に侵攻し、シャルエルに壊滅させられて以降目立った動きが無かったが、近年になって不穏な動きを見せ始めている。
異空間
魔族や天界が多数集まって、元の空間とズレて完全に分離した異空間。各魔王軍の本拠地の都市もこうした異空間に作られている。魔族や天使が戦っている時は空間がズレるため、戦闘が起こっても遠目には分からない。
魔族(悪魔)
魔界よりひとかけらの希望を胸に這い上がって現世に姿を形成する種族。上記の様にかつては人を襲わなければ存在を保つことが出来なかったが、現在では解消されているため基本的には人間に危害を加える者は少数になっている。襲うとすれば犯罪者ぐらいである程。
多種多様の種族に別れており、全体としてのまとまりは無い。
魔王クラス
上・中・下とある魔族の魔力量のピラミッド階級から外れた別次元の存在。
海魔族
広大な海域に生息範囲を広げる海の種族。
大戦期
劇中の時代から100年前に始まった、世界中の魔族たちが天下統一を目指して戦う戦国時代のこと。これにより100を超える魔王軍が現在の4大魔王軍に吸収された。普通の人間は大戦期については何も知らない。
過去の世界の危機
過去にプリティ☆ベルは4人存在し、三代目プリティ☆ベルを除いて大きな危機が起こっている。三代目の時に何故何も起きなかったのかは不明(事前に何者かによって解決されたらしいと推測されている)。
ナイアルラトホテップ事件
初代プリティ☆ベルの頃の事件。魔界を地上に浮上させようとした狂気の魔王ナイアルラトホテップを倒した。
海魔騒動
二代目プリティ☆ベルの頃の事件。南極の氷を全て溶かして世界を海に沈めようとした海魔たちを倒した。
イナゴ襲来
四代目プリティ☆ベルの頃の事件。ドゥール・ヴァリオンが世界征服に乗り出すも、天界の謎の兵「イナゴの穴」が出現し全魔王軍と四代目プリティ☆ベルが共同でこれを撃破。ドゥール・ヴァリオン自身も四代目に倒され、北軍は弱体化する。
天使
レギオン
天界の精鋭部隊。天界屈指のエリート達によって構成された天界最強の戦力を誇る。
「旧」レギオン
10年前魔界に攻め入るも南の魔王シャルエルによって手も足も出せず壊滅される。天界の方針が魔族殲滅に転回する以前にミルココが所属していた。
「新生」レギオン
10年前の大敗後に再編成された。構成員は存在そのものを作り変える何かにより、魔族のようで魔族でもない存在へと変えられ、以前とは比べものにならないほどの強大な戦力を持つようになった。