概要
南大陸のナ国の首都グリューゲル出身。貧しい家の生まれで、しかも術が使えなかったため、周囲からいじめられていた。やがてギュスターヴ13世と出会い、彼からもいじめられていたが、13世の元を離れようとはしなかった。
理由は、ギュスターヴ13世が彼をいじめていた原因が「術が使えない息苦しさ」だったからである。術が使えることが当たり前の世界サンダイルにおいては、術が使えないことは「生活もままならない」ことに等しかった。滅多にいるものではない「術不能者」同士として、その苦しみを共感できたからである。
因みにフリンはギュスターヴ13世の弟フィリップと同い年である。
やがてギュスターヴが13歳の時に鋼の剣の試作品を完成させると、以降は鉄に活路を見出した13世の子分として、小道具を作ったり諜報員として活躍するようになり、常にギュスターヴ13世の心の支えであり続けたという。自らの帝国ハン・ノヴァを作って領主になった後もそれは続き、13世が47歳の時に砦が焼き討ちに遭いモンスターたちに暗殺された際には、一度は13世の指令で逃げた彼は「13世と最期を共にする」という理由だけで砦に戻ったという。
養子にダイクがいる。