ち、ちがう これはただのビタミン剤じゃ・・・・・・
法律の規制が追いつかない薬物。
主にミントの乾燥葉等の上に、合成カンナビノイドなどの化学物質をふりかけてあり、炙ったり煙草のように吸うなどしてこの化学物質を薬物として摂取する。
概要
成分的には大麻など違法薬物に近いものも含まれているが、法律の規制から逃れるためにわずかの構造式を変える、「お香」などの名目で売る等法の網をかいくぐっている。
もちろん規制も年々強化はされているが、いたちごっこ状態なのが現状である。
業者は「合法ハーブ」などとうたい、法律や条約で取り締まりの対象になっていないことを逆手にとって、まるで「合法だから大丈夫」かのように錯覚させる売り文句を使い、とってつけたような「吸引目的禁止」などの表示をしている。
しかし現実は店内で吸引スペースなどを設け、そこで吸引した客が店の外で倒れる事件も少なからず起きており、これが元で吸引させている証拠をとられて摘発された店もある。
また警察等のチェックにより規制成分が含まれていないとされる商品にも含まれていたことが判明する場合もあり、このようなものを販売する業者は基本的に悪辣な者しかいないと見るべきである。
人体への悪影響
所詮「いかに法の網をかいくぐって金儲けするか」しか考えていないDQN業者の作るものであるため、人体にどんな影響があるかわからない、
業者側もユーザーの体調など全く気にも止めず安全性チェックも全くされていないものなので、それだけでも危険きわまりないものである。また製造過程も極めていい加減にされており、有害な成分の濃度が同じ商品名でもバラバラであり、危険な量をいきなり摂取する羽目になる可能性も高い。
さらにタチの悪い業者だと依存させて金儲けするために、依存性の強い成分をわざと混入していることもあり、中には殆ど覚醒剤に近いようなものすらある。
また、覚せい剤等の薬物は曲がりなりにも薬として研究されてきた経緯があるので人体への影響は概ねわかっているが脱法ハーブはろくに研究もされずに成分を次々に変えるのでどんな影響があるのか全くわからない。
近年使用者が嘔吐したり倒れたりで救急搬送される事故も多発しており、また記憶力などが減退したり、日常会話に支障を来する症状に苦しむ者もいる。マウスの実験レベルでは、脳細胞が死滅する症状も観察されている。また、さらなる刺激を求め覚醒剤などの違法薬物に溺れていく者も少なくない。
本人だけが害を被るならまだしも、脱法ハーブで前後不覚になった者が宿泊しているホテルで暴れたりすることもあり、最悪のケースでは錯乱状態に陥り他人を傷つけたり自傷するなどしてR-18Gな光景を繰り広げるなどという迷惑どころではない事態すら引き起こしている。
また近年はキメたまま車を運転した者による交通事故も多発しており、危険運転致死傷罪が適用されることもありうる。
つまりほぼ違法薬物と同等あるいはそれ以上の危険性があると考えた方が正しいものであり、好奇心で手を出すなどもってのほかである。
先述の通り、この薬物をキメた者の自動車事故や危険症状、錯乱による危険行為などが2014年初夏以降著しく横行したため、『脱法=法に触れない=罪に問われない』と思われがちなイメージを払拭し危険性を喚起する意図で、政府はこの薬物群の公的呼称を『危険ドラッグ』と改めた(ただし便宜上、口語内では脱法ドラッグ・合法ハーブという呼び名は残っている)。