天上界における最高の天のこと。元の意味は「喜びや得意の絶頂が過ぎて我を忘れてしまう」事、またその状態。
仏教では、「無色界(むしきかい)の第4処 」で、三界の中で最高の天であるという。
ここに生まれる者は想念の煩悩がないから非想というが、微妙に煩悩が残っているから「非非想」という。
よって「非想非非想天」というが、結局「非」ばかりでややこしい名前となってしまった。
また、非想非非想天が、三界の中で最上の場所にあることから、「有頂天」と言うようにもなった。
仏教以外のインド宗教では解脱の境地だが、仏教では迷いの境地である。
非想天、非有想非無想天、非想非非想処とも言う。
他には、
・かつて存在した日本のバンド名
・法華経では非想非非想天ではなく色究竟天を有頂天とする
などが存在する。