勝気なマインと真っ直ぐなタツミ。
出会った当初から二人の関係は決して良好とは言えず、お互いに負けず嫌いな性格が衝突し、仲間として信頼は築いていっても口喧嘩が絶えなかった。
エスデスがタツミに恋をしたことを知っても「趣味悪いわよねぇ」の一言で片づけており、異性としては眼中にない素振りを覗かせている。
だが幾多の死線を共に潜り抜けていく内に徐々にマインの方はタツミを意識し始め、因縁の仇敵とも言えるセリュー・ユビキタスとの決着時に絶体絶命の危機を助けられたことで心境が大きく変化。
ツン期から完全なデレ期に突入し、あまりの死亡フラグ乱立っぷりに戦慄する読者の心配を他所に『教団激闘編』における決戦をほぼ無傷で生き延び、帝都への帰路で告白した。
タツミの鈍感ぶりに業を煮やしてファーストキスで想いを伝え、タツミがこれに応えたことで正式に交際スタート。
本来のメインヒロインであるアカメを差し置いて、まさかの公式カップリングとして明確に成立したのである。
タツミの方も随所でマインに惹かれている描写は散見していたが、交際してからは「魅力にどんどん虜にされてってる」と自覚するほどラブラブで、レオーネやエスデスに対してマインが嫉妬することはあっても、以前のような口喧嘩はない。
なお、ファンブックにおいて、なんとマインは「キャラクターを作る段階でタツミと恋人になることが念頭に置かれていたヒロイン」であり、このカップリングは最初から予定通りだったことが判明した。
設定年齢的にマインはタツミより1歳年上なので、タツミの『年上キラー』の法則はやはり不動な模様。
しかし、タツミに恋心を寄せるエスデスの存在。そして、安寧道の教主が見た不吉な予知。
殺し屋である二人の未来は依然として予断を許さない状況が続いている……。
余談
アニメ版2ndOP「Lair Mask」のCDに収録されるカップリング曲「蜃気楼」。
この曲だが、歌い手である真山りか氏直々のアイデアにより『タツミとマインのイメージ』として仕上がったバラードであることが公表された。
2ndOP映像においてもタツミとマインがほぼ同時に姿を現したり、サビの部分にあたる戦闘シーンではツーショット(一瞬お互いに目を合わせている)が用意されたりと、今後の二人の関係を仄めかすカットがいくつか仕込まれている。