CV:伊丸岡篤
人物像
メイン職業:武闘家(モンク)/サブ職業〈無法者〉/ビルド:キッカー
ホームタウンの一つであるススキノを暴力で支配し、〈大地人〉や新人冒険者への暴行や略奪、奴隷化などで悪名高い悪徳ギルド〈ブリガンティア〉のギルドマスター。
5月の〈大災害〉直後にススキノに取り残されたセララに固執し、力づくで我がものにしようと目論むが、彼女を保護したにゃん太、および〈三日月同盟〉の依頼で救出にきたシロエたちの連携の前に敗北。最後は〈ブリガンティア〉のメンバーの目の前で見せしめとしてシロエによって首を刎ねられ(アニメ版では戦闘中にシロエが仕掛けていたソーンバインド・ホステージが残っていて、シロエに攻撃しようと突っ込んでいったところにセララが振りかぶった杖の一撃がトドメとなって蕀の罠が発動した。)神殿送りにされた。
高い回避性能と手数の多さで継戦能力に優れる前衛盾職〈武闘家〉の中でも蹴り技主体の機動性に秀でたビルド〈キッカー〉にオーソドックスな戦術を臨機応変に組み合わせてハイブリッドに使いこなす等、腕前はかなりのもの。しかし単体戦闘力に優れるが故にパーティ戦でも独断専行しがちで、〈ブリガンティア〉の仲間も自分の手駒としか見なしておらず、巧みに連携をとりながら互いの長所を引き出して戦うシロエ達の敵ではなかった。
その後も〈ブリガンティア〉はナンバー2だったロンダークを始めとする半数に及ぶギルドメンバーの離反で弱体化しながらもススキノに留まっていたが、アキバから遠征に来たウィリアム=マサチューセッツ率いる戦闘ギルド〈シルバーソード〉によってボッコボコにされた挙句に事実上壊滅させられ、現在は僅かな残党と共にウィリアムの舎弟状態になっている。
また、自分の召使いにしようと〈大地人〉の女性貴族・ウパシを誘拐したものの、逆に完全に彼女の尻に敷かれてしまい、現在ではほぼ夫婦同然の関係におさまり、彼女の存在を切掛として〈大地人〉への考え方や接し方も改めたようである。ちなみに彼女の作るメンチカツとハンバーグが大好物らしい(てとら談)。
しかしシロエに対するリベンジは忘れておらず(直接戦ったにゃん太や直継は別としている)、11月に彼が再びススキノに訪れるまでの間もレイドによるレベル上げや装備の強化を続けていた。
ウィリアムとシロエ率いる〈奈落の参道〉(アビサル・シャフト)を目指す大規模戦闘(レイド)攻略メンバーとして嫌々ながらもウィリアムの命令で参加させられ、シロエ達とパーティを組むことに。
相変わらずの独断専行プレイで回復役達を慌てさせるも、強大なレイドボスを前にしても決して怯まない勇猛な姿勢は評価されている。
当初は隙あらばシロエを闇討ちしようと伺っていたが、過酷なレイド戦の最中、とうとうゲーム時代のルールすら無視するようになりだしたレイドボス〈七なる庭園のルセアート〉、〈五なる庭園のタウタウルガー〉〈三なる庭園のイブラ・ハブラ〉の前に心挫けそうになるメンバーを鼓舞するウィリアムの姿に、〈大災害〉直後のゲーム時代の気分のまま暴虐を振るっていた自身を自省。
そして〈ルセアート〉へのリトライ戦にて、突然シロエを片手で抱えた状態でその分身(ダメージを受けると剥がれ落ちる欠片から出現する。但し、リトライ時には自刃して現れる)〈影の尖兵〉をカイティングするという行動に出る。作戦に無かった暴挙とも云える行動が、結果的にシロエをダンジョン最奥部のゴール地点へ連れて行ったことでレイド戦を勝利に導いた。また、その際に漸く初めて互いに名を呼び合いながらシロエと真正面から対話、「折り合わない」という一点でやっと折り合いをつけ自らは死に場所と称して尖兵らを惹き付ける囮を買って出る。
装備
- 〈獣王の外装〉
Lv.90台対象のフィールドレイド〈テンヴィクトリ平原の主〉で拾得できる高性能装備。
- 〈ワイバーン・レガース〉
〈鋼尾翼竜〉(ワイバーン)から得られるレア素材を用いて、愛用の脚甲を名工の手で強化・改修した逸品。翼と尾の装飾が追加され、〈ワイバーンキック〉の射程距離を延長させる効果がある。
- 〈強欲の籠手〈ガントレット・オブ・グリード〉〉
ゲーム時代に行われたPvP大会の上位報酬。防御力は高くないが、与えるダメージに応じてHPを回復させる「魂盗み」能力の他、モンスターの金銭ドロップ率を向上させる効果を持つ。
- 〈猫型サンドバッグ〉
はるか南の孤島に棲む〈影走山猫〉の毛皮を集めて作った、自動回避能力を持つネコミミ付きサンドバック。新装備の試し蹴りに活躍中。