アンヒル
あんひる
概要
アニメ「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」のキャラクター、アンジュとヒルダのカップリング。いわゆる「主人公(ヒロイン)×サブヒロイン」の組み合わせ。
元々、ゾーラから寵愛を受けたヒルダは元皇女であったアンジュのことをよく思っておらず、痛姫と呼んで軽侮するなど、二人の関係は当初は険悪であった。
アンジュの身勝手な行動でゾーラを含め、ライダー数人が犠牲になってからは、より明確な敵意を抱く事になり、様々な手段を持ってアンジュを排除しようと画策したりしたが、ある出来事を機に、一時的に行動を共にする事になり、長らく本心から誰にも心を開けなかったヒルダにとって、次第にアンジュとは互いを気に掛け合う存在になり、アンジュが「自分たちノーマを拒絶する世界を壊したい」という決意に共感、和解に至った。
本編
本編開始時点では、ヒルダは新たに配属されてきたアンジュが気に入らず。
その挙動から面白半分で「痛姫(いたひめ)」と呼んで軽侮していた。
対立
ドラゴンとの戦いでアンジュの身勝手な行動で、同じ新兵のココやミランダが戦死、さらにドラゴンに追われる恐怖で錯乱したアンジュにしがみつかれて巻き添えになり、最後に残った大型ドラゴンの攻撃を避けきれず戦死してしまう。
アンジュがゾーラ達への謝罪の言葉も口にせず、戦闘中ヒルダ機を突き飛ばしてまでドラゴン撃墜を横取りするような傍若無人さに憎悪と殺意を芽吹き、さらに次第に頭角を現していくアンジュを目障りに思い、ヴィルキスのエンジンに異物(ランジェリー)を詰め込んで戦闘中にエンストするよう細工し、墜落させたり、アンジュを追ってきた侍女のモモカがアルゼナルから送還される道中で始末されるであろう事を、アンジュに聞こえるように大声で話して動揺させたりするなど、幾度もアンジュを陥れる策略を画策した。
しかし、その目論見は悉く失敗し、さらに第7話では、戦闘で命を救われたロザリーとクリスがアンジュへの態度を軟化させてしまった為、隊の中で孤立してしまう。
協力
互いに対立するアンジュとヒルダであったが、そんな二人に自身の運命を大きく変える転機が訪れた。
それは年に一度あるアルゼナルの公休日「マーメイドフェスタ」であった。
アンジュは、を介して妹のシルヴィアの危機を知り、助けに行く為にアルゼナルを脱走する事を決意する。
一方、ヒルダは母親のいる生まれ故郷に帰るために、厳しい兵士生活に耐えながら脱走計画を練り、機会を伺っていた。
フェスタの際にモモカを人質にとって計画を実行に移そうとするヒルダであったが、シルヴィアを助けようと同じく脱走を企てていたアンジュと遭遇、共に輸送機を強奪に成功するが、最初は過去の行いからアンジュに置き去りにされ、見捨てられそうになったが、「ママの元へ帰る」という本心を叫んだ事で、かつての自分と同じ想いから脱走しようとしていた事を知ったアンジュに助けられ、アルゼナルからの脱走に成功する。
これが切っ掛けで、ヒルダとアンジュの関係が軟化し、仄かな友情が芽生え、サイドカーを手に入れて故郷へ戻ろうとしたヒルダは、アンジュ達に命を大事にするよう告げ、共に故郷を目指した。
和解
その後、故郷を目指したアンジュとヒルダは双方の身を案じながら最愛の家族と再会するのだが、
ヒルダは過去と決別し、自分への愛情を捨て後に生まれた自身の名前を持つ妹と新たな家庭を築いた母親から涙ながらに拒絶された挙句「あんたなんか生まれてこなければ良かった」と罵声を掛けられて追い返される。結果は母親に通報された検疫官に捕まり、袋叩きにされ、更にアンジュの方は妹姫シルヴィアのSOSはジュリオの仕掛けた罠であり処刑されかけるという悲惨な結末であった。
二人はアルゼナルに戻った二人に待っていたのは財産没収と一週間の反省房での謹慎という重い刑罰であった。
再会したアンジュとヒルダは自分たちを受け入れない世界を壊そうと意気投合して仲間になる。
アンヒル誕生の瞬間であった。
以来、大量のドラゴンの襲撃を受けるアルゼナルや第一小隊を救うため、ヒルダがアンジュを乗せて、ヴィルキスへ運ばせるなど、協力を見せた。