モモカ・荻野目
ももかおぎのめ
CV:上坂すみれ
人物
皇女アンジュリーゼの筆頭侍女。
幼い頃、マナを扱えないノーマであったアンジュリーゼの護衛と機密保持のために、彼女の父親であるジュライ皇帝によって連れてこられたモモカは、アンジュリーゼの傍に仕える事になる。
健気な働き者でアンジュリーゼのお世話をすることを無上の喜びとしているため、アンジュに対して過保護な所がある。
その結果、アンジュは自分で服を着れない程の世間知らずになってしまっている(しかし、一国の姫君という特殊な環境に育てられたアンジュに身の回りをする侍女がいるのが普通だから仕方がない)。
その思いは尋常ではなく、アンジュリーゼがアルゼナルに護送された後、シルヴィアの協力を得て輸送機に密航する形でアルゼナルへと赴くほど。
但しその様な態度はアンジュに対してだけであり、赤ん坊がアルゼナルへ送られるのを見ても全く動じず面と向かって「低俗で好戦的」と言い放つなど他の一般人同様ノーマに差別意識は持っている。
アルゼナルに潜入した結果処刑されそうになった件について「ノーマが人間を金で買うなんて言語道断」と言い放つエマ監察官同様、モモカもまた歪んだ価値観を持ったこの世界の『人間』の一人であった。
ただし、彼女がノーマに差別的な態度と言動を取っていたのは第6話だけであり、それ以降はアンジュに身柄を買い取ってもらった自分の立場を自覚してか、他のノーマ達とも普通にコミュニケーションを取ろうとしている。第7話ではエルシャやヴィヴィアンとは割と打ち解けていた。
コレは後のミスルギ皇国の人間達のノーマに対する醜悪なまでの差別感情と比較していけないほど寛容である。
‥‥というか、主であるアンジュを含めて曲者ぞろいの本作の登場人物中、良心的キャラと言える。
シルヴィアがモモカをアルゼナルに送り込んだ本当の理由がジュリオの目論みによるものであったと10話冒頭でジュリオから語られている。
「皇族が処刑される」という嘘(一部は本当なのだが)の情報を流す事で、アルゼナルにいたアンジュリーゼに脱走をさせて皇宮にまでおびき寄せ、これを捕らえて処刑する事で確実に殺す事であり、モモカはそのために利用されていたと聞かされた。
利用されていた以上、当然モモカ本人はこれを知らなかったので大きな衝撃を受ける。アンジュリーゼと仲睦まじい間柄であったシルヴィアが、彼女を貶める為に裏切っていたとは思いもよらなかったのかもしれない。
※仮に没案が実行された時のモモカのイメージのセリフ(?)↓
アンジュ捕縛後は彼女と共に公開処刑されそうになるも、タスクの助けを受け、アンジュと共にアルゼナルへ帰還する。
帰還する際、ジュリア達に利用されたとはいえアンジュを罠に陥れた事に後悔し、咽び泣きながらアンジュに謝罪するが、アンジュはそんな彼女を許すのであった。
結果論ではあるが、前述の通りジュリオが「モモカは騙して利用しているだけ」である旨をアンジュとモモカの前で得意げにばらしているため、アンジュにとっても逆説的に「モモカは真に信頼できる者」だという確信があったのだろう。
以後、アンジュと共に完全にアルゼナルで生活をする事を決め、アンジュとの信頼関係にひびが入ることも無かった。
その後のドラゴンやジュリオ率いるミスルギ皇国軍のアルゼナル襲撃では牢屋を解除したり、サリアに塩とコショウをぶちまけてアンジュを逃がすなど、大胆な行動力を見せている。
アンジュがサラ達が住む並行世界へ転移した際はアンジュと一時的に離れ離れになってしまうが、この時はアルゼナルのメンバーと共に行動しており、廃墟と化したアルゼナルで並行世界から帰還したアンジュ達と再会する。
アルゼナル旧来のメンバーからも特に邪険に扱われている様子は無いため、この頃にはアルゼナルの一員として相当馴染んでいることが窺える。
しかし、エンブリヲへの復讐心からリベルタスの成功に執着するジルにより、アンジュにサラ達を囮にして、エンブリヲの暗殺に向かわせる作戦を従わせる為の人質にされてしまう。
タスクの活躍で助けられ、アンジュ達と共にアウローラを後にしたものの、今度はサリア達ダイアモンドローズ騎士団の襲撃を受け、アンジュと共に連れ去られる。
ミスルギ皇国でアンジュと共に軟禁生活を強いられたのち、何とかエンブリヲの居城から脱出することには成功するものの、逃走する途中でエンブリヲに操られてしまう。
最初はアンジュに気絶させられて正気に戻ったが、その後、再びエンブリヲに操られ、タスクに襲い掛かった。
だが、アンジュの呼び声に反応し、アンジュへの敬愛によって自我を取り戻した。
そしてエンブリヲに一矢報いる形で反抗、エアリアバイクを起動させ、それをエンブリヲ諸共ぶつけて道連れにし、アンジュへの事を想いながら転落した。
彼女のアンジュへの敬愛により強靭な意志でエンブリヲの支配を解き放った事にエンブリヲ自身も驚き、感心するのであった。
……が、タスクと同様無事に生き延びており、信じられない事に懐にフライパンを忍ばせていた結果、エンブリヲの弾丸も防いでいた。
その後、エンブリヲを打倒し全てを終わらせた後は、アンジュが並行世界に開店させた「喫茶アンジュ」の従業員となった。
一時的な別離こそ何度もあったが、最初から最後までアンジュの傍に居続けた人物は彼女が唯一であり(他の者は途中で出会うか、最終的に別離あるいは死別している)、これからもアンジュを支え続けていくことだろう。
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