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アルゼナル

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あるぜなる

アルゼナルとはアニメ「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」に登場する対ドラゴン用軍事基地で、本作の舞台の一つでもある。

概要

「兵器工廠」という意味を持つ対ドラゴン戦闘機関で、世界で唯一の対ドラゴン用軍事基地。

ジルを司令官とし、第一中隊のサリア隊(ゾーラ隊)、 第二中隊のエレノア隊、第三中隊のベティ隊からなるパラメイル3個中隊(1個中隊は9機編成)を擁し、世界のどこかに現れるゲートを通って侵攻してくるドラゴンを駆逐する事が主な任務である。

対ドラゴンの最前線ではあるが、その外観は、海から突き出た岩礁に離着陸デッキ用の鉄板を敷きつめただけのもので、ジル曰く兵器の充足率は高くない模様。

絶海の孤島に造られた軍事基地であり、周囲や各地に隠された対空機銃を複数配備している他、司令部の他に予備の司令部も有している。

発見されたノーマが送り込まれる収容施設でもあり、基地の人員はノーマの女性のみで構成されており、正規兵士であるメイルライダーの他、整備士、料理人などの役割を持つ者で分かれている。

また幼いうちに収容されたノーマ用の養護・教育施設もあり、授業では「ノーマには生きる権利はないが、ドラゴンを殺す兵器としてのみ生きることを許されている」と教えられているが、外の世界に憧れを抱く者も少なからずいる。子供の内に収容されたノーマも基地内で教育を受けながら生活している。

ドラゴンを撃破した報酬として「キャッシュ」という通貨が給与として定期支給され、生活費や任務に必要な物品の購入などに充てられる。任務達成率によって給与の額が上がり、素行不良の黙認など徐々に特権も伴うようになり、ゾーラのように新兵へセクハラを繰り返しても咎められることはない一方、一度欠勤すると多額の罰金が課せられたり、脱走した場合アルゼナルに強制送還される上にパラメイルを含めた財産・資産はすべて没収されるなど、厳しいペナルティを有する。

しかし、また、ドラゴンの中にはそれまでに人類(アルゼナル)が遭遇したことがない「初物(はつもの)」と呼ばれる個体を討伐する事で、戦闘記録を回収するなどしても報酬が大きく跳ね上がると言われているが、報奨金目当てにメイルライダー同士の獲物の横取りや味方機の破損に至る小競り合いが発生するなどの問題もある。

またノーマの女性しかいない為か、同性愛についてはおおむね基地全体で寛容な雰囲気があり、劇中でメイルライダーたちが全裸で同衾している描写が散見され、公共の場(浴場等)でも濃厚な性行為にふけっている事も少なくない。

この施設に連行されたノーマの少女達はドラゴンと戦う為の「兵器」として訓練され、ドラゴンと戦い、一度も外の世界に戻ること無く死んでゆくことが使命とされるが、実際は実質的な奴隷であり、人類社会の防人として強制的に軍務に使役され、その功績も献身も一般に喧伝されることはなく、危険な穢れ仕事の担い手に追いやられた存在である。

なお、アルゼナルの存在はドラゴンの存在が人類の脅威である事も含め、ローゼンブルム王家やその他の国の王家や元首・ノーマ管理委員会などの極一部の者しか知らない極秘事項でもあり、機密漏洩の恐れが有る者はたとえマナを使用できる者でも抹殺される。

戦死したノーマは収容時に取り上げられた本来の名前が返還され、基地内の墓地に葬られる。

ローゼンブルム王家の管轄下に置かれており、アルゼナルを監視するため、監察官を送り込まれているが、アルゼナル公休であるフェスタの際は王族が慰問に訪れる事がならわしとなっている。

メンバー

パラメイル第一中隊(ゾーラ隊→サリア隊→ヒルダ隊→アンジュ隊)

主要メンバー

サリア隊以前のメンバー

ヒルダ隊以降のメンバー

パラメイル第ニ中隊(エレノア隊)

パラメイル第三中隊(ベティ隊)

その他のメイルライダーと過去のリベルタスメンバー

ネタバレ

物語の重要な核心に触れるネタバレが含まれていますので、読む際に注意。

表向きはドラゴンから人間を守ることが使命とされるが、実際はエンブリヲが自ら想像した「マナの世界」を維持する為のエネルギー源として利用し、表向きは無限の力とする世界の構造を作り上げた為に旧地球の再生、復興を続けていたアウラの民からドラゴンの始祖・アウラを無理やり奪い、自身が考案したマナシステムを完成させるために、ミスルギ皇国の明けの御柱に押し込めて、マナエネルギーの供給源にし、さらにアウラのドラグニウムを補給するために、アウラ奪還に来るドラゴンを防衛の名の下にアルゼナルのノーマたちにドラゴン狩りをやらせ、凍結したドラゴンの死骸から結晶化したドラグニウムを抽出を取り出し、それをアウラに与え続けていた。

かつてはエンブリヲが構築したノーマの隔離先にすぎなかったが、いつのまにか対ドラゴン基地としての体裁を整えられ、同様に「リベルタス計画」の一環として人間からの攻撃を防ぐための対空機銃が複数配備されていたが、旧式のため人間からの攻撃にはほぼ無力であった。

11話ではサラ率いるドラゴンたちの襲撃を受け、サラが搭乗する龍神器焔龍號の空間破壊兵器【収斂時空砲】により、第二中隊のエレノア隊は全滅、第三中隊のベティ隊はターニャイルマ以下数名残し、隊長を含め死亡、アルナゼルの大半を消し飛ばされるなど甚大な被害を受け、さらに13話でジュリオ率いるミスルギ皇国軍の攻撃によりノーマの多くが殺され、施設の多くを破壊され、完全に基地機能は失われ、放棄された。

しかし、リベルタスの為に地下に秘匿していた潜水空母アウローラにジルによりリベルタス発動と共に基地の主要人物と人間に反抗する意思のあるノーマ達を移乗しアルナゼルから発進、脱出した。

17話ではアンジュ達がヴィルキスでワープ先として辿り着いたが、すでに廃墟と化しており、所処に戦火の生々しい傷跡が残されていた。

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