重航空巡洋艦
じゅうこうくうじゅんようかん
西側における「航空母艦」の、ソ連/ロシアにおける名称。
もしかしなくても
→航空母艦
空母を黒海の基地より地中海・大西洋に出すためには、モントルー条約によって空母の通過が規制されているボスポラス・ダーダネルス両海峡を通る必要がある。そのためにソ連海軍が用いた便法。ロシア海軍も継続して採っている。
ただしソ連・ロシア海軍では航空母艦を「海上の航空基地」としてではなく、艦載機により対潜艦隊の防空を行う「艦隊防空艦」として位置づけており、アドミラル・クズネツォフや前級のキエフ級には西側海軍の航空母艦と比較すると桁違いに強力な武装が施されている点からも、重航空巡洋艦の呼称はあながち嘘や方便とは言えないのもまた事実。
詳細についてはwikipediaのモントルー条約を参照。
なお冷戦終結後、キエフ級軽空母はすべて資金不足により売却された。
売却先は1番艦「キエフ」および2番艦「ミンスク」は中国へ、
3番艦「ノヴォロシースク」は韓国に売却されてスクラップ処分、
4番艦「バクー」はインドに売却され、現在は空母「ヴィクラマーディティヤ」への改造が進められているという。