アドミラル・クズネツォフ
あみどらるくずねつぉふ
ソ連政権末期に建造が開始された重航空巡洋艦。CTOL機が運用可能なため空母にカテゴライズされる事が多い。
日語:アドミラル・クズネツォフ
英語:Admiral Kuznetsov
露語:Адмира́л Кузнецо́в
モスクワ級対潜巡洋艦やキエフ級重航空巡洋艦の経験を経て建造された。ソ連崩壊のため2番艦ヴァリャーグは建造中に廃艦となり(後に中国に売却→遼寧として完成)、ソ連・ロシアを通じて唯一のCTOL機を運用可能な艦である。
スタンドオフ兵器の発達により搭載機に過大なペイロードは不要と判断され、CTOL機運用にカタパルトではなくスキージャンプを用いている。
甲板に長距離対艦巡航ミサイル「グラニート」の発射筒が12セルも埋め込まれており、この装備を理由にソ連・ロシア海軍ではアドミラル・クズネツォフの艦種を重航空巡洋艦に分類している。
基準排水量 | 53,000t |
---|---|
全長 | 281m |
飛行甲板長 | 304.5m |
全幅 | 38m |
飛行甲板幅 | 72m |
機関出力 | 200,000馬力 |
最高速力 | 時速29ノット |
乗員 | 2,646名 |
兵装 |
|
艦載機 | |
レーダー |
|
ソナー |
|
そもそもソ連末期の1985年建造のクズネツォフは老朽化が激しく、2016年には着艦しようとした艦載機がアレスティング・ワイヤーの破損などで海に墜落する事故が何度か起きていたり、同年のシリア政府軍支援の帰路の運河航行中に煙を激しく噴出し、空軍が緊急発進する事態に陥っているなど、問題がいくつも起きていた。
そして2018年10月、ロシア北西部の町・ムルマンスクで浮きドック入りし、懸案だったボイラーの交換・補修に加え、フライトデッキおよびハンガーの改良から指令機能の強化など大規模な改修作業に入ろうとした矢先、停電が発生し、70トン級のクレーン2基が落下し甲板を直撃。直径4.5メートルの穴が空いてしまったという。さらに停電の影響で使用していた浮きドック「PD-50」が水没してしまった。
沈没したPD-50の引き上げと修理は難しいと判断され、最終的にムルマンスクの第35艦船修理工場で元々予定されていた乾ドックの拡張工事を前倒しで行い、そこで改修を行う事となった。
2019年7月よりドックの近代化工事に着手し、工期は1年程とされている他、アドミラル・クズネツォフ自体も修理工場の艤装岸壁にて並行して改修作業を続けているらしい。
が、今度は12月9日に行った問題点の洗い出しの結果、さらに追加の作業が必要と判明し、直後の12日に溶接作業が原因とみられる火災が発生。約600平方メートルが延焼、死者行方不明者合わせて3名、5億ルーブルの被害が出た。
2022年やっとこさドック入りするも、2025年引き渡しになるかもしれないという話まで出ている始末。
2024年にはドックから出ているのが確認されているが、一方で多数の乗員が海軍歩兵としてウクライナ侵攻に投入されるとの報道もあった。実際は極一部の乗員だった模様だが、ただでさえ経済制裁も科された状況下で人員が取られたこともあり、結局引き渡されぬまま2025年を迎えてしまった。果たして同年中の引き渡しは間に合うのだろうか……?
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る[艦これ二次創作] アドミラル・グズネツォフの憂鬱
現在、進行中の作品の続きの進行が遅い中、気付いたらできていた。それにしても大鳳がなかなかゲットできないこの状況から考えるとエンタープライズが実装されても入手はかなり困難な予感がしてきた。2,745文字pixiv小説作品- アシタの夜明けを
新シリーズ part1 進展
死に物狂いのヨーロッパの戦いから帰還し、Z29を捕虜にした看補や艦娘、艦息たち 関係はどう発展するのだろうか…… 今回より、ちゃんとした提督達の名前が出ます2,678文字pixiv小説作品