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概要

作家(小説家)の百田尚樹氏による歴史経済小説

作品の主人公である国岡鐡造は、出光興産の創業者『出光佐三』氏をモデルにしており、彼の生涯と、出光興産をモデルにしている『国岡商店』が、様々な苦難を乗り越えながら大企業にまで成長していく過程が描かれている。

2014年1月には、上下巻累計で170万部にのぼるベストセラー作品となり、2013年4月には第10回本屋大賞を受賞した。

須本壮一氏が作画を担当する漫画版も存在し、人気を博している。

あらすじ

1945年(昭和20年)8月15日。世界中を相手に戦った日本の戦争は終わり、東京をはじめとした主要都市は徹底した爆撃を受けて瓦礫の山となり、海外資産のすべてを失って莫大な賠償金が課せられようとしていた。

これから日本はどうなってしまうのかと、誰もが途方に暮れたとき、毅然と店員を集めて話す男がいた。

国岡商会の創業者、国岡鐡造店主である。

わずかに残った店員たちを前に鐡造は

愚痴をやめよ、愚痴は泣きごとである。亡国の声である」「日本には三千年の歴史がある。戦争に負けたからと言って、大国民の誇りを失ってはならない。すべてを失おうとも、日本人がいるかぎり、この国は必ずや再び立ち上がる日が来る

と訓示を述べ、失望で沈んでいた店員たちを鼓舞し、店員たちは再び生気を取り戻す。

戦後、住処も食糧事情もままならないという過酷極まりない情勢下で、日本の復興に向かって闘う男たちの物語が始まった。

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