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イヌガミ邸神懸りミステリヰの編集履歴

2015-03-30 12:33:40 バージョン

イヌガミ邸神懸りミステリヰ

いぬがみていかみがかりみすてりい

イヌガミ邸神懸りミステリヰはボーカロイド楽曲の一曲。

概要

てにをはが投稿した楽曲。妖怪少年探偵團シリーズの一曲。

アルバム『モノノケミステリヰ』収録曲。投稿されたのはCDが発売されたあとである。


歌詞


「夜露が一粒だけ零れ落ちるとしたら誰の頬を選ぶだろう。

 ぼくはこれから永遠と指切りするんだ。

 赤い襖を開ければ儀式の間。

 哀しいわけじゃない。

 そうか……これが切ないってことなんだ。

 豊かな旋律がまぶたの裏に浮かぶ。

 椛が舞う。

 何代も何代も受け継がれる。

 救いを乞う。崇拝。土着信仰。

 球体の先端を探し続け、

 ぼくはきみを救うためにヒトをやめ、

 きみに巣食うモノを払う。

 病魔よ去れ。薄倖よ散れ。

 ぼくはきみのために狗になる。

 『桜花とは春に咲くにあらず。

  花に散って春夏秋冬閉じるものなり。

  』

 幽遠な回廊に迷い続け、

 髪は牡丹の花に絡まり、

 僕の恋は最後まで空回り。

 山菜を洗う父様の背に小さな小さな箒星。

 鵣の羽は船の帆のように、他にはない新たな花を描く。

 家を継ぐのよ強くおなりと言った。

 母様僕に言った。

 うん、うまくやるよ平気だよ。

 でもきみと遊べなくなるのは寂しいな。

 土地を救うために贄を捧げ、

 ヒトが神を作る山村に、

 探偵團名乗る子供ら。

 嗚呼どうかどうか邪魔しないでおくれ。



謎を暴くは探偵なれど

恋を暴くはぼくらの仕事じゃない



「一歩歩むごとに蘇る、

 幼き日の情景。

 麦わら帽子の下で笑うきみ。

 とても綺麗だ、綺麗だった



「まどろむ縁側そろそろ起きて。

 一族の起きて守るため――

 なんてもうそんなの本当はどうだっていいんだ。

 きみを救いたいそれだけなんだ。

 母様にだって内緒だよこんな想い。

 朽ちたアリジゴクにそっと放り込んで

 仕舞い込んで秘密なんだ、

 ぼくの恋は。

 そしてぼくの中に神降りる。

 君の腕に胸に噛みつきたい。

 自分が自分でないみたい。

 そうかぼくはもうとうとうにヒトじゃない。

 ヒトじゃない。

 ヒトじゃなかったんだ。

 それでも笑い転げふたりで絵を描き、昼寝をし、喧嘩をしたこと、

 幼い足取りで沢をまたいだこと、

 忘れない――

 忘れないよ。



牙が生えても心は子供

獣に見えて心は子供

謎を暴くは探偵なれど

恋を暴くはぼくらの仕事じゃない



どこかで誰かが愛を告白している。

落ちてきそうな濃いの空の下で誰かが。

伏せたきみの瞼に初雪が降るをみたあのときから、

ぼくはきみのことを――



ぼくはきみの狗になる

キミノシアワセダケヲネガフ

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