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モンスターメーカー

もんすたーめーかー

1988年に翔企画で発売されたカードゲーム。一連のカードゲームシリーズ、およびこれらとキャラクター・世界設定を同じくするボードゲーム・コンシューマゲーム・コミック・小説などの一連の作品群を指す。作品群については『モンスターメーカーシリーズ』と称することが多い。

概要

翔企画社長の鈴木銀一郎が多くの作品についてゲームデザインを行い、各作品共通の世界設定や小説の執筆も行っている。また、ほとんどの作品について九月姫がキャラクターデザインを行い、関連のイラストやコミックも執筆しており、本シリーズの顔とも言うべき主要クリエイターとなっている。以下、作画の名が無い作品は全て九月姫による。

本作のヒットで当時は似た様なシステムのカードゲームが雨後の筍の様に登場した。普通のトランプみたいに全員が1つのデッキを使うシステムだが、後にTCG版も登場している。

世界はファンタジーTRPGを基調としていて、登場するキャラクターもファンタジーのキャラクターたちである。イラストの傾向と相まってユーモラスな雰囲気があり『MM3 日本妖怪』や『MM学園祭』みたいなパラレルワールドが舞台の番外編もある(特に学園祭は学園ドタバタ物)。しかしながら、作品の展開が進むに連れて、設定が明確にされて本格的なファンタジー作品へと変わっていった。尤もその頃になるとカードゲーム版は作られなくなってしまったが…。

主な登場人物

勇者(男)

戦士(男)

正義感の強い戦士。

MM世界では唯一と言って良いほどの重装戦士(二の腕や腿に鎧を着けているキャラが他に居ない)。

一応戦士としてはタムローンに次ぐ強さを誇る。

  • タムローン

ギャンブル好きの戦士。初期デザインでは異様に露出度が高い(腰布にマフラーとブーツだけ)。

こんななりだが、光の勢力としては最強の戦士だったりする(魔術師のガンダウルフは除く)。

戦士(女)

空色の鎧に斧を武器として愛用する。豊かな栗色の髪と、水色のヘアバンドが特徴。

全シリーズ通しての人気キャラでMM三人娘の一人。カードゲーム版以外だと主人公扱いも多い(カードゲーム版は基本的に群像劇なので、『6』における7人の魔術師達以外に主人公と呼べる者は居ない。と言っても『7』を除いた全ての表紙にディアーネが描かれているのだが…特に『5』は優遇の証だろう)。

『3』では「女武者 泥姉」。『MM・サガ』からは王女という設定であり、兄のヘリオス王子に焦がれるという設定。彼女の究極の武器はホーリーアクス。聖なる力を解き放てば、神々とて無傷ではいられない。

ディアーネに次ぐNo.2キャラで、黒いビキニアーマーを着用。その露出度は劇中でもよくネタになる。九月姫曰く「こんな娘もいていいんじゃないかと思って作った」との事。

『3』では「女武者 美里縁」。『MM・サガ』では宿屋の5人娘として登場。

上からウルフレンド一の踊り子マリエーヌ、ミリエーヌ、そしてムリエーヌ、メリエーヌの双子、そして末娘モリエーヌと続く。ビキニアーマーはかつてマリエーヌが使っていた踊り子衣装。

センシティブな作品

金色のストレートヘア、褐色の肌に肩ひもの無いビキニアーマーを装備。顔が「悪い子風」なのが特徴。九月姫の一番のお気に入りだと言う。

シリーズにより、兜やマントの有無の違いがある。薬草に造詣がある。

センシティブな作品

赤い民族風の衣装に槍を持つ。

『3』では「女武者 乳奈」。『MM・サガ』では、異世界の帝国の女親衛隊長として、厳しい性格の役どころを演じている。女戦士はここまでの4人が、最初のレギュラーキャラである。

頭部だけが兜で覆われているが、顔は出ている。その後中盤のシリーズには出なくなったが、後半でまた出演頻度が増えた。

バイザーのような帽子が特徴。

PCエンジン版『闇の竜騎士』の主人公。

ゲームボーイ版『ウルの秘剣』の主人公。

魔術師(男)

全属性の魔力を行使できる老魔術師。『3』では「幻術師 頑太狼」。「頑駄狼」ではない。

元ネタはガンダルフで、魔法の力はシリーズ中で最強とされる。

弟のモンドール(元ネタはモルドール)とは敵対している。

おかっぱ髪が特徴の少年。ガンダウルフの弟子。

魔術師(女)

小豆色の帽子とローブに身を包んだ少女魔法使い。紫色の髪の毛を大きな三つ編みにしている。ディアーネと並ぶ人気キャラで、全ての作品に出ている常連キャラ。MM三人娘のひとり。ネーミングはルシファー(悪魔)から。

炎の魔法の使い手であるが、基本的にはドジ属性。鳥たちと心を通わせ、会話することが出来る。

『3』では「巫女 瑠火亜」。『MM・サガ』以降、強大な魔術師のひとりヴィシュナスを姉に持ち、ドジ属性ゆえのコンプレックスを抱えているといった設定。後に偉大なるルフィーアという意味の、ガンダ・ルフィーアの称号を得る。

ゆったりとした白のローブをまとい、金髪を緩やかに束ね、常に目を閉じている大人しい外見。ルフィーアに次ぐ二番人気の魔術師。ネーミングは美神ヴィーナスとインドの光の神ヴィシュヌから。

『3』では「巫女 美朱名」。『MM・サガ』以降、ルフィーアの姉で盲目の大予言者という設定。優しく物静かな性格だが、内に秘める情熱は激しい。大地と火の力を用いる。

朽葉色のローブの奥では緑の義眼が光り、乱れた白髪が蛇のようにざわめく。妖しげな外見の老婆であるが、非常に高名な魔術師である。薬物に関するエキスパートであり、カードでは怪しい液体の入ったビンを持っているように描かれる。若い妖艶な姿に戻る魔法も心得ており、そうしたときは女の魅力を最大限に利用する。地と水の属性の魔法の使い手。

大人の女性の魔術師。左右の眼の色が違うため、二属性風と水の魔法を使いこなせる。

エルフ(男)

エルフらしく華奢で、中性的な少年。

エルフ(女)

前髪を切りそろえたストレートのサラサラの金髪に、宝石をちりばめたティアラ。淡いピンクでかためた衣装。ネーミングは「ロリータ」に由来する(鈴木銀一郎談)。初登場時からの人気キャラで、MM三人娘のひとりとして活躍中。年齢は彼女に関してはトップシークレットとされる。

保守的なエルフ族においては、例外的な新し物好き。とにかく賑やかであり、突拍子もない性格だが、実はいつもクールな計算をしているのだ、との本人談。エサランバルの森の女王から依頼を受けて、世界を巡る密偵との噂もある。

なお、『1』登場のエルフがいずれも年少者の外見を持っているのは、九月姫がエルフとフェアリーを混同していたため(九月姫談)。

センシティブな作品

おかっぱ頭で小柄。少年に見えるが、公式設定では女の子。

『2』で初登場した唯一のエルフ。豊かな髪の毛と髪飾り、そしてナイスバディ。エルフに似合わぬ大きな剣と楯が印象的。彼女もまた、短期間でエルサイスと並ぶ人気キャラとなる。MM4ではサラと表記。「MM・サガ」では、エルフ王エルサイスの恋人という設定である。勝気な性格で、不真面目さを嫌う。エサランバルの森の女王の側近として、政治に関しても重要なポストにあるという。

たくさんの草花を身にまとい、ナチュラルなイメージのエルフ。肌色も褐色に近い。彼女はその優しげな外見にはそぐわぬほど、森の峻厳なる守り手である。MM4の後も多くの作品で登場する人気キャラとなった。草花のイメージも、土の精霊に属するキャラとして作られた為である。露出度はミリエーヌ並に高い。

原作者の鈴木銀一郎氏によるノベライズでは、若き日のガンダウルフ(当時はウルフ)からスペルネームを伝えられるという重要な役割を持った。

注釈:MM世界の魔術師は自らのスペルネームを知る他人が存在しないと魔法が使えないうえ、スペルネームを知る者には逆らえなくなるペナルティまである。つまりウルフがナーダを信頼している証と言う事にもなる。

海賊(女)

シャーズ族の女海賊。

女王

スーパーファミコン版『光の魔術師』のラスボス。…なのだがカードゲーム版『5』とかではガンダウルフより弱かったりする。

世界設定

死すべき種族

(「寿命がある種族≒神ではない」と言う意味でしかないので、字面ほど物騒な意味では無い)

  • ヒューマン… いわゆる人間。国決めの神話でゾールと取引し豊かなメルキアの地を得た。秘宝はダイアモンド。
  • エルフ… エサランバルの森に住む。秘宝はエメラルド。
  • ドワーフ
  • オーク… ウルフレンドの北、広大だが痩せた土地ブルグナに住む。多産であり、人口の増加による他国への侵攻→戦いによる人口の減少という流れを約18年の周期で繰り返す。野蛮なだけの種族と思われがちだが、彼らなりの文化を持ち独特の歌を歌う詩人が居る。
  • ゴブリン
  • ノーム
  • トロル… 大きな身体と高い知能、芸術を愛する心を持っていたが、プライドが高く他の種族と同じ神を信仰することができず、ブルグナ北の大氷壁へと消えていった種族。本当は学芸の神ユリンを信仰していたらしい。
  • シャーズ… 商売と盗賊の神セテトを信仰。秘宝はキャッツアイ。猫のような瞳と耳、尾を持ち手先が器用で頭が良い。尾に感情が現れてしまうため、相手に嘘をついていないと証明する時以外は尻尾を隠すものも多いらしい。

神々

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