呉田軽穂
くれたかるほ
呉田軽穂とは、日本の女性作詞家、または作曲家。
概要
名前の由来は女優のグレタ・ガルボから。代表曲は松田聖子に提供した『赤いスイートピー』、『瞳はダイアモンド』、『渚のバルコニー』、薬師丸ひろ子に提供した『WOMAN~Wの悲劇より~』がある。
80年代を中心に多くのアイドルに楽曲を提供し、ヒットさせた実績を持つ。その為、『女・筒美京平』の異名で呼ばれる事がある。
正体
正体はシンガーソングライターの松任谷由実。
何故、名義を使い分けるのか
1982年、作詞家の松本隆から、「松田聖子に1曲書いてほしい」と打診があったが、ユーミンは頑なに断った。当時、ユーミンと松田聖子はライバルのような関係で、また、ぶりっ子のような振る舞いの聖子に好印象を持っていなかったからである。しかし、松本隆の必死の説得の末に聖子へ楽曲を提供する事に同意した。その際にユーミンが突き付けた条件が、松任谷由実の名前を出さないことであり、この際に呉田軽穂のペンネームが産まれたのだった。そんな紆余曲折がありながらも、リリースされた楽曲が聖子の代表曲『赤いスイートピー』である。
その後もユーミンは呉田軽穂の名で聖子に何曲も楽曲提供しており、呉田はいつしか『チーム・松田聖子』の重要なポストに居た。後年、当時の事を聖子は「毎日、私と、松本さんと、ユーミンさんの三人で作戦会議してましたね」と、当時の状況を語った。
また、聖子へ楽曲を提供する時以外でもこの名義を使用する。しかし、原田知世や芦田愛菜への楽曲提供の際には通常の松任谷由実名義で提供しており、現在となっては何故、名義を使い分けるのかは不明である。一説によると、ユーミンが気に入った人物に提供する際には本名の松任谷由実名義まだが、あまり好印象でない人物に提供する際には呉田の名義を使うという噂もあるが、真実は謎である。