しゃばけとは、畠中恵(はたなかめぐみ)の時代劇小説である。
概要
2001年に出版され、第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞に輝いた作者の出世作。
大江戸人情妖怪捕物帳という独自のスタンスを貫き続け、現在単行本が9作目まで刊行されている。
江戸の廻船問屋兼薬種問屋「長崎屋」の一人息子・一太郎と、彼の周りに集まる妖怪たちが様々な奇怪な事件を解決いていくという、時代劇と妖怪絵巻と推理物を取り混ぜたユニークな世界観で展開される物語。
同時に人情味に溢れた展開の中に、人間の性質を鋭く突いた視点も盛り込まれており、飽きの来ないついつい続きの気になる仕上がりとなっている。
一作目の『しゃばけ』と五作目の『うそうそ』は一巻を通しての長編となっており、それ以外の作品は短編集というかたちをとっている。
物語
江戸の大店・廻船問屋兼薬種問屋「長崎屋」の一人息子の一太郎は、いつも病弱で寝込んでばかり。それでも昔から不思議と妖怪などの、この世ならざる者たちが一太郎には見えおり、彼の周りには多くの妖怪が集まって楽しく騒いでいる。
親や手代(てだい)である二人の兄やたちなど、周囲の砂糖菓子より甘い自分への態様に頭を抱えつつ、一太郎は不意に転がり込んでくる奇怪な事件を、妖怪たちと協力して解決しながら成長していく…。
登場人物
テレビ放映
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