練習機
れんしゅうき
飛行機の一種で、パイロットの養成や飛行技術の技量を上げるのに使われる訓練用の機体のこと。専用に開発されたものや既存の戦闘機から派生したもの等、実は種類も多い。広義には練習用の飛行機が「練習機」と呼ばれている。
アメリカでは型番の頭にTrainningの「T」を付ける。
(他所でも名前や型番のどこかに「T」のつく場合が多い。ちなみにロシア式ではUchebnoの「U」が付く)
ジェット機のパイロットの養成段階の後半では、
タンデム化などで訓練用に改造された実機を用いることも多い。
日本では、航空自衛隊の初等練習機T-7や、
ブルーインパルスにも採用されている中等練習機のT-4が有名である。
訓練用とは言え、
予算の乏しい発展途上国での需要も大きい。
(イギリスのBAeホークや、ドイツのアルファジェットがそれに当たる)
操縦しやすく、かつ緊急時の対応も練習できるように無理が利かなくてはいけない。
さらに、初心者故の手荒な操作にも耐えられる頑丈さも持たなければならない。
扱いやすいだけではダメなのである。
作るのが簡単なようで、実は奥の深い航空機である。
F-2BやSu-33UB、ラファールB等のように性能や任務には単座で十分でありながら複座型とすることで機種転換(簡単に言えば慣らし運転)用の練習機としても使えるようにした戦闘機もある。
もちろん戦闘に使用することもでき、複座という点を利用して特殊な用途に使用されることもある。