解説
日本たばこ産業(JT)から製造・販売されている日本の紙巻き煙草の銘柄の一つで、1946年の発売から現在に至るまで愛飲され続けている傑作ブランド。
本場バージニア葉を主体に国産優良葉をブレンドした国産初の本格的バージニアブレンドタイプで、バニラ香料を施しており、ほのかに甘い柔らかな香りと深みのある味わいを持つ。
名前の由来は平和を意味する『PEACE』から。第二次世界大戦直後の混乱期に発売されこともあり、夢や希望、平和な未来への願いが込められている。
両切りタバコの10本入り(ショートピース)が元祖だが、フィルター付きのロングピースや、タール・ニコチン量によってバリエーションがある。
50本入りの缶入りショートピース(通称:缶ピー)は密閉性が高いことから、風味の劣化が抑えられるため、現在でも愛飲者は多く、昔はこれを缶を丸ごとズボンの尻ポケットやカバンのサイドポケットに挿し込むことが流行っていたこともあった。
喫味
ショートピースは両切りな上にタール24mgという現在の基準でいうとかなりの強さを持つため、一気に肺喫煙で吸うと凄まじくキツイ煙を吸い込んでしまうことになる。
そのため、口の中の動きだけで優しく煙を取り込んでゆったりと燻らせるクールスモーキングと口腔喫煙(いわゆる「ふかし」)で味わうと良い。上手く吸うことができれば、甘くまろやかな香りを楽しむことができる。
フィルター付きのロングピースもタール・ニコチン量はショートピースと同じであるため、味わうには上記の吸い方が推奨されるが、タール・ニコチン量が抑えられているピース・ライトやピース・スーパーライト等は通常のタバコ同様に吸うことができる。