概要
黄金の太陽シリーズに登場する主要人物。『開かれし封印』では敵役として初登場。続編の『失われし時代(とき)』では主人公を務める。地を司るエナジスト。
略歴
霊峰アルファ山の麓にあるエナジストの秘境、ハイディア村出身の18歳の青年。ジャスミンの兄であり、彼女からは兄さんと呼び慕われる。同じ出身のロビンとジェラルドとは幼馴染。
3年前の嵐で発生した洪水に飲み込まれようとしていた最中、神官たちが食い止めていた大岩に巻き込まれ、自身の両親と救助に向かっていたロビンの父親であるドリーと共に消息を絶つ。
本作の舞台となる3年後に再登場。
ソル神殿内部に秘匿に保管してある、世界各地に点在するエレメンタル灯台を灯すのに、必要不可欠なエレメンタルスターの回収を目的に、サテュロスとメナーディは、神殿にまつわる事を学者スクレータに仄めかし、ロビン、ジャスミン、ジェラルドと共に神殿内部に潜入させる。潜入した4人を尾行し隙を狙ってエレメンタルスターを横奪する2人と共に現れる。
再登場した際、仮面で素顔を隠していたが、残りのエレメンタルスターをロビンとジェラルドに回収させるため人質になったジャスミンとスクレータが抵抗したため、サテュロスが仮面を外すよう命令。名指しされ、やむを得ず仮面を外し顔を晒す。
3年前の嵐のその後、サテュロスとメナーディに救助されていたため、長らく消息不明だった彼の姿を見たロビン達を驚愕させ、同時に妹と望まぬかたちで再会を果すことになった。
古代ウェイアードの文明を大いに繁栄したが、多くの争いも引き起こした古代科学「錬金術」の封印を解放するべく、エレメンタルの灯台に火を灯すサテュロス達を協力。灯台を灯すことを阻止するロビン達とは敵対関係になる。
人物像
かつては、屈託がなく前向きで仲間思いの性格だったが、3年の間に、寡黙で警戒心の強い性格に変わってしまったようだ。(任天堂公式HPより抜粋)
無関係な人間を巻きこむ等、目的のためならば手段を選ばない横暴な行動をとるサテュロス達を諫めるなど正義感は強い。言いわけをせず頑な意志を持ち、ジャスミンとスクレータからは頑固と評される。過去の悲劇体験からか自分の命を顧みず無茶な行動もとる。
見かたにもよるが、自分の目で見てきたものしか信頼できないようにも捉えられる一面を持つ。
上記の心根の反映からか、行く町村の住人から澄んだ目の持ち主と評される。
『失われし時代(とき)』の作中、最後に訪れるプロクス村は彼が3年間暮らしていた村でもある。
サテュロス達の故郷でもあり、村守をする戦士でもあった彼らは能力の隔たりからか、彼を信用せず、ぞんざいに扱われていたのに対し、旅の中で逞しく成長して戻ってきた彼に深く感心し、エンディングでは仲間達とハイディア村に帰郷する際、老若男女問わず別れを惜しんでいるセリフから村人からは好かれていた模様。
公式絵では左手に剣を持つ立ち絵から、ロビンと同じく左利きと思われる。
作中での活躍
開かれし封印
ラストダンジョンであるヴィーナス灯台では、次のジュピター灯台の封印を解くために必要な風のエナジストであるシバをサテュロス達が拉致したことで、エレメンタルの灯台の封印を解くには、各属性のエナジストが必要であると察知。灯台が灯された際、予測できない事態に見舞われないようシバを自分が保護しようとするも、元より彼を信用していないサテュロス達からは意見が対立。この会話から、嵐で救助されたことに恩義を感じて灯台を灯すことに協力していないことが分かる。
ロビン達の宿敵であるサテュロス達を倒されても、残る灯台も2人に替わって自分が解放することを宣言。真っ向からロビン達と対立したその直後、彼の予測は的中。ヴィーナスの灯台が解放したことで地のエレメンタルが活性化し、灯台を中心に大地震が発生。灯台から転落したシバを助けるべく、灯台を解放する真意を語らぬまま頂上から荒れた海へとダイブし再び消息不明となる。
失われし時代(とき)
プレイヤーサイドが変更したため、ロビンから主人公を交代。ロビンに替わって始終喋らなくなる。サテュロスは、彼が戦闘経験を積み、自分たちに歯向かうことを警戒し、戦闘に参加していなかった為、冒険当初のレベルは低い。
灯台から落下し海で溺れていたシバを救助し、待ち合わせであった漂流していた出島に辛くも到着。ジャスミン、シバ、スクレータと共に別大陸に点在する残りのエレメンタルの灯台を解放するため、外海を渡る移動手段を探すところから彼の物語は始まる。
旅の道中、同じエナジストであるピカードが仲間へ加入。彼が所持していた船で一行の旅は大陸から大海原へと向かう。
ピカードの出身でもある幻の都レムリアから、錬金術が封印されたのが原因で、この世界のありとあらゆるすべてのものに必要不可欠なエレメンタルがウェイアードから消失しガイアフォールが拡大。世界が危機に瀕していることを知り、彼らは灯台を解放することを改めて決意する。
その後、ジュピター灯台でロビン達と邂逅。イベント後、灯台のふもとの村にて、これまで彼が灯台を解放してきた理由が遂に明らかになる。
3年前の嵐は、サテュロスとメナーディがソル神殿へ侵入した際、神殿内部の罠にかかり引き起こされたこと。
彼だけでなく、自身の両親とドリーも奇跡的に生きていたこと。そして2人は灯台を灯す目的に彼らを人質にとらえ、協力せざるを得なかったことを明らかにする。(前述した通り主人公が交代され喋れなくなり、このためジャスミンとスクレータが代弁している。)
これまでの彼の行動と世界が危機に迫っていることを知ったロビン一行は和解。仲間に加わり、8人のエナジスト達と最後の灯台であるマーズ灯台へと向かい、全てのエレメンタル灯台を解放することに成功。紆余曲折を繰り返すも世界を救うことになった。
漆黒なる夜明け
名前のみ登場。ハイディア戦士では唯一、明確な説明がなく消息不明。
次回作での登場が強く期待されている。
漆黒なる夜明けの主人公ムートはロビンとジャスミンの間に生まれた子供であるため、彼とは叔父と甥の関係にあたる。
余談
・作中、水難事故に2度もあう。命を救われたが両親を人質にされてしまいやむを得ず世界の禁忌に手を貸す、『開かれし封印』『失われし時代(とき)』両作共に登場するイワンの姉ハモからは、「運命を背負った不幸な人」と評される。その反映なのかステータスの運の良さが8人メンバーの中でも低く、二次創作のネタとして扱われることもある。
・作中最初から最後まで喋らなかったが、エンディングの際、突如前触れもなく喋り始めた彼に驚いたプレイヤーも少なくはなかった。
「驚くなよ ジャスミン」前置でこのセリフ。驚くのはこっちである。
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