概要
黄金の太陽とは、GBAにおいて難解な謎解き、そしてGBA最高峰のグラフィックによるジン・召喚システムが人気を博したゲームである。
今作では実に八年ぶりの復活となり、予告ムービーで相変わらず最高峰のグラフィック振りを見せおおいに期待された。
が、「強烈な高橋語」「ジン・召喚の取り逃がし(戻れなくなる場所が多い)」「あまりに露骨に続編を匂わせるED」などが評価を落とす要因となってしまった。
とはいえ、ゲームとしてけして面白くないわけではない。
先述したとおり召喚を始めとした戦闘グラフィックの美しさはDS最高峰と言っていいだけでなく、「GBA版黄金の太陽を3D化、進化させた」ようなグラフィック、戦闘に実装された早送り、シナリオ面におけるベルフネ~エンディングまでの流れなどの評価は高い。
しかし、やはり従来シリーズと大きく変わっている点も多々ある。
ストーリー面においては、旧シリーズではほとんど人が死ぬことはなく、死んだと思われていた人々も後になって実は生きていたことがわかったりした。今作でも中盤まで死ぬ人間はいない。
が、中盤以降は死ぬ。容赦なく死ぬ。そりゃもう容赦なにそれおいしいのと言わんばかりに死ぬ。
とにかく、前作プレイヤーほどキツイ展開がエンディングまで続く(前作のキャラが死ぬようなことは一人を除いてないが)。
もう一つは、召喚から和テイストが完全に排除されたことである。ネレイなどの和風召喚は全て洋風へと変更された。
もっともこれは国内での売り上げがあまり見込めず、海外での収益を見込んだ作りになっているためであろう。
そもそも前述した「続編をにおわすエンド」自体、洋ゲーに非常によく見られる傾向である。つまり何をいいたいかというと日本人ももっと買おう。