概要
約20年ぶり(初回放送から数えると約30年ぶり)の続編で、リアルタイムで当時の最終回後の内容となっている。
以前から続編の話が出ては消え……といった状態で、事実上のおまけ続編であるショートコメディをTV番組で細々とやってきていたが、本作は初の正統続編となる。
プロデューサーはジェシーおいたん役のジョン・ステイモスで、スタッフの多くはかつてと同様。
現在はシーズン1が全て公開されている。シーズン2以降は未定。
消防士の夫トミー・フラーと結婚したD.Jが、夫の死により未亡人となり、3人の子供とともにあのタナー家に戻ってくるというストーリーとなっている。
メインとなるのはかつてダニー達が育てたD.J、ステファニー姉妹と、D.Jの友人であるキミーの3名で、D.Jの三人息子とキミーの子供が共同生活を送る。それ以外のかつてのレギュラーはゲストという形になっている。
当時のレギュラーはゲストという形を含めてほぼ総出演している。ただしミシェル役のオルセン姉妹だけは女優を引退していることに加え、本業のファッション業界での仕事が多忙であること(本人曰く
)などから、出演を断っている。ただしメンバーはいつでも途中参加を歓迎するとも語っており、劇中ではしばしばミシェルについて触れられたりする。
吹き替えは、ジェシー・レベッカ夫婦の息子であるニッキー&アレックス役が声変わりのため変更したこおろぎさとみ(大人版は阿部敦)と、作品に不参加であるミシェル役の川田妙子以外は全て当時からほぼ続投している。
また、吹き替え版はかつての要素を全て踏襲しており、ジェシー一家のファミリーネームが「カツォポリス」ではなく「コクラン」のままだったり、ステファニーやミシェルの口癖などは全て原語基準ではなく吹き替え基準で翻訳されている。
出演者(演者 / 吹き替え)
フラー家
- ドナ・ジョー・マーガレット・タナー・フラー(キャンディス・キャメロン・ブレ / 坂本千夏)
通称DJ。タナー家長女。本作におけるダニーポジション。消防士の夫が一年前に殉職して未亡人となり、三人の息子を母一人で育てることとなり、かつてのタナー家に戻ってきた。強がっていたが本音では不安を感じており、これを知った妹のステファニーとキミーが同居を決意したところから物語が始まる。獣医の仕事をしている。
- ステファニー・ジュディス・タナー(ジョディ・スウィーティン / 大谷育江)
タナー家次女。本作におけるジェシーポジション。ジェシーのようにミュージシャンとして旅をしていたが、DJの心情を知って真っ先に同居を申し出る。明らかに姉より背が高くなっている。作中ではある意味かつてのジェシーを越えるツッコミ役・常識人ポジションとなっている。
- キンバリー・ルイーズ・ギブラー(アンドリア・バーバー / 伊藤美紀)
D.の親友キミー。本作におけるジョーイポジション。女癖の悪い夫とは別居中。親友DJの不安を知って同居を申し出るが、姉妹からは即座に断られた。しかし結局住むことになり、娘とともにやってきた。昔からタナー家で暮らしたかったらしく、一番乗り気。相変わらず足が臭いようだ。演者のアンドリア・バーバーはフルハウス以外出演しておらず、実質女優廃業状態だったが、視聴者からいろんな意味でブランクを感じさせない、強烈なはっちゃけっぷりを見せる。
- ジャクソン・フラー(マイケル・チャンピオン / 山本和臣)
長男、13歳。かつてのDJポジションで、現在はクラスメイトにお熱。
- マックス・フラー(エライアス・ハーガー / 小林由美子)
次男。かつてのステファニーポジションだが、性格は祖父のダニーに似て潔癖症。
- トミー・フラーJr(ダシール・メシット、マックス・メシット)
三男。演者はかつてのミシェルと同じく双子の子供を起用しつつ、一人の役を演じている。まだ生後間もない。
- ラモーナ・ギブラー(ソニー・ニコル・ブリンガス / 佐藤美由希)
キミーの一人娘。母のようなはっちゃけた部分は薄い。DJの三人息子と暮らすことに否定的だったが……。
かつてのタナー家の人々
- ジェシー・コクラン(ジョン・ステイモス / 堀内賢雄)
かつての主要人物。現在はロサンゼルスで音楽活動を続けている。パパ三人の中で最もビジュアルが当時そのままで、話題になっている。概要に記した通り、原語版でのラストネームはカツォポリスで、番組のプロデューサーも務めるなど、番組上ではゲスト出演者だが裏方としては重要人物である。
- ダニエル・アーネスト・タナー(ボブ・サゲット / 大塚芳忠)
通称ダニー。タナー家の大黒柱。現在もテレビ番組の司会者として活躍している。新番組「おはようUSA」という番組が決まり、タナー家の売却しようと考えていたが、新たな暮らしを始めるD.J達に家を譲る。相変わらずの潔癖症+ハグ大好きお父さん。劇中では床に落ちたパンをこっそりジョーイに食べさせようとしたりしている。現在は再婚している。
- ジョゼフ・アルヴィン・グラッドストーン(デイブ・クーリエ / 山寺宏一)
通称ジョーイ。現在はラスベガスで人気コメディアンとして活躍を続けている。実は愛用の人形キャラクター「ミスター・ウッドチャック」はかつての番組終了後に演者のデイブが持ち帰ったが、リアルで愛犬に噛まれてズタズタにされてしまっている。しかし、本作で新調したのか完全復活している。
- レベッカ・ドナルドソン・コクラン(ロリ・ロックリン / 佐々木優子)
通称ベッキー。ダニーと同じく司会者を続けており、劇中では共に「おはようUSA」の出演が決まっている。DJに男児を持つ母の苦労をさりげなく示した。
- ニコラス・コクラン(ブレイク・トゥオミー=ウィルホイット / 阿部敦)
- アレクサンダー・コクラン(ディラン・トゥオミー=ウィルホイット / 阿部敦)
かつての双子の赤ん坊、ニッキーとアレックス。大学で留年しまくって現在6年目であり、両親を悩ませている。演者の双子は既に俳優を引退(ブレイクは消防士、ディランはミュージシャンになったとのこと)しているが、本作にはゲストとして特別参加した。
その他の人々
- スティーヴン・ヘイル(スコット・ウェインガー / 高木渉)
前作におけるDJの元彼。あんなキャラだったが、現在は医師となった。未亡人となったDJに好意を寄せている。相変わらず食い意地が張っており、何段も重ねたサンドイッチを軽々と食べていた。頭髪が薄くなったことをネタにされる。
- フェルナンド・ヘルナンデス・ゲレロ・フェルナンデス・ゲレロ(フアン・パブロ・ディ・パチェ / 伊藤健太郎)
キミーの夫。女癖の悪さでキミーに愛想を尽かされ、離婚間近の別居状態。しかし未練があるのか復縁を考えている。
- マット・ハーモン(ジョン・ブラザートン / 小松史法)
DJの勤務する動物病院の同僚。スティーヴンとDJを巡って争っている。