CorelDRAWは、Corel社が開発・販売しているベクトルツール。
2010年12月現在、最新バージョンはX5(15)。
概要
通常PhotoshopやPainterなどのラスタ系ツールは、そのドットに色を指定して描画をしていくが、ドローツールは「A地点からB地点へ太さXで線を書く」などの情報で構成されているため、拡大したり縮小しても画質が変わらない特徴を持つ。
1枚物のポスターや同人誌やイラスト集を作るときに便利。Illustratorの対抗馬として20年前から世界中で発売されているソフトですが、日本での知名度はあまりない。なぜなら印刷業界はほぼ全てMacを使っているなかMacバージョンがでていない点、ちゃんとした日本支社の設立がここ2005年あたりである点があげられる。
この価格帯でIllustrator形式(.AI)が扱える、CMYKに対応しているなど、プロフェッショナルな観点から、Illustratorに対抗できる、数少ないソフトである。
現在はPhoto-Paintなどのセットパッケージとして発売されており、海外では「Adobe Creative Suite Design Standard」と比べられている。(5万円 VS 20万円)
廉価版のEssentialsでもAI形式が入出力可能。DVDのプレスやCDプレス時の盤面のロゴデータを入手してレイアウトする際などにもつかえ、同人誌も作りやすい。(イラストレーターの複数ページ版な感覚。)
サウスパークのキャラクターなども、このソフトで作られている。
特徴
- Adobe Creative Suiteシリーズに比べて、破格の安さで入手できる。(5万円前後)
- AdobeでのPhotoshopとIllustratorの関係性が、PHOTO-PAINTとCorelDRAWでなされており、埋め込んだ画像の編集も可能である。
- Mac発のAdobe系ツールに比べ、Windows発のツールなので右クリック操作が充実している。
- プラグインがあまり出ていないので、Adobe系に比べて拡張性に乏しい。(バーコード作成機能や寸法ツールは標準搭載されている)
- Adobe Creative Suite Mastercollection のような全部入りパッケージがコーレルには存在しない。(Painter、Paint Shop Pro、VideoStudio などは同梱されていない。)また、バージョンによって同梱されているソフトの数が違う。
- Mac版も一時期開発されていたが、現在は開発されていない。