性能
艦種 | 戦艦(前弩級戦艦) |
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艦名 | 地名、人名、名詞など |
所属 | ロシア帝国海軍→赤軍艦隊、ロシア帝国海軍→大日本帝国海軍 |
前級 | ツェサレヴィチ級戦艦 |
次級 | スウィアトイ・エフスターフィイ級戦艦 |
排水量 | 14,091~14,415トン |
全長 | 121,0メートル |
全幅 | 23,22メートル |
吃水 | 8,24メートル |
機関 | ベルヴィール式石炭専焼水管缶28基+直立型三段膨張式レシプロ機関2基2軸 |
最大出力 | 15,012~16,378HP |
最大速力 | 16,2~17,64ノット |
航続距離 | 10ノット/5,000海里 |
武装 | 40口径12インチ連装砲2基、45口径6インチ連装速射砲6基、50口径75ミリ20基、オチキス43,5口径4,7インチ20基、19口径6,35センチ野砲2基、マキシム7,62ミリ機銃4基、38,1センチ水上発射管2基、38,1センチ水中発射管2基、機雷50個 |
乗員 | 835名 |
概要
ロシアは、大日本帝国海軍が相次いで12インチ砲艦を購入していたことに、強い警戒心をもっていた。しかし、太平洋艦隊に配備されている戦艦は、10インチ砲のペレスヴェート級戦艦だった。そこで、ペレスヴェートでは力不足と判断し、12インチ砲新鋭戦艦2隻を海外に発注することになった。それがフランスのツェサレヴィチ級戦艦とアメリカからレトヴィザン級戦艦である。
本級はフランスの造船士官、アントワーヌ・ジャン・アマブル・ラガヌが設計・建造したツェサレヴィチ級戦艦を改設計・建造したものである。しかし、ロシアの設計ミスにより、船体重量が増加し、一方で舷側装甲が考えていたよりも薄くなってしまった。また、排水量の増加に伴って復元性が低下し、新鋭戦艦でありながら、ロシア海軍屈指の失敗作になってしまった。
艦形
特徴はツェサレヴィチ級戦艦と同じで、タンブル・ホーム型船体である。
同型艦
ボロジノ 1904年竣工。ネームシップ。1905年、日本海海戦で沈没。
インペラートル・アレクサンドル3世 1903年竣工。1905年、日本海海戦で沈没。
オリョール 1904年竣工。1905年、日本海軍に編入。(戦艦石見)
クニャージ・スヴォーロフ 1904年竣工。1905年、バルチック艦隊旗艦として日本海軍と戦うも、沈没。
スラバ 1905年竣工。1917年、リガ湾にて沈没。