「本当に、美しいわ。
ああ……残念。どうして貴方の躰はナイフで斬れないのかしら」
プロフィール
スペル | Celenike Icecolle Yggdmillennia |
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誕生日 | 12月11日 |
血液型 | AB型 |
身長 | 168cm |
体重 | 53kg |
スリーサイズ | B86/W59/H88 |
概要
ユグドミレニアの黒魔術師で、黒のライダーのマスター。
怜悧な美貌を持つ残忍な女魔術師。
略歴
黒魔術(ウィッチクラフト)による呪殺を生業とする魔術使いでもあり、聖杯大戦において、中に液状のものが入っていたと思われる染みのついたガラス瓶を触媒にライダーを召喚した。
ライダーの清廉さと美しさに心奪われており、連日飽きる事もなく彼に対して変態的な行為を強要するなど、異常なほどの執着を見せている。
魔術使いである獅子劫を軽視しない冷静沈着な面を持つものの、ユグドミレニア一族の中ではただ一人我欲のみを優先させており、赤の陣営を殲滅したらライダーに対する情欲を抑えられなくなるだろう、と自分の危険性を自覚してもいる。
どんなに求めてもライダーは振り向かず、それどころかホムンクルスであるジークに肩入れするようになったため、激しい苛立ちを感じることとなる。そして決戦に臨んでもなおライダーが自分の指示を無視し、ジークの側にいることを選択したため、もはや狂気じみた嫉妬と復讐の念に駆られて、自分の立場やユグドミレニア一族の悲願などすっかり頭から吹っ飛んでしまっている。
後に城に戻ってきたライダーとジークに遭遇。激情が臨界点を突破し、ライダーに令呪でジークの殺害を命じ、ライダーの苦痛と絶望を楽しみながらジークを亡き者にしようとする。そして令呪に抗うライダーに対し追加で令呪を行使しようとした瞬間、空中庭園に向かう途中だった赤のセイバーに背後から首を斬り飛ばされた。
彼女はその瞬間、ライダーに苦痛を与えながら彼自身にジークを殺させる、という最高のシチェーションでこの上ない多幸感を味わっていたため、何が起きたのかも認識する事もなく、歪んだ歓喜に包まれながら死亡した。
人物
清楚な佳人といった見た目だが、生贄を捧げるために獣や人間の腹を割き、臓物に接吻するせいで全身から血腥さを漂わせている。
黒魔術師の古い血筋であるアイスコル家は中世の魔女狩りから逃れるために西欧からシベリアに逃げ延びた事で魔術基盤を失い、衰退の一途を辿っていた。彼女はそんな一族に生まれた久方ぶりに才能ある子で、黒魔術を極める事に人生の全てを捧げていた一族の老婆たちに溺愛され、徹底的に黒魔術を教え込まれた。
黒魔術はその特性上、何の躊躇いもなく生贄を解体するために、生贄の懇願に惑わされない「冷酷さ」と、必要に応じた苦痛を与え殺戮の快楽を抑制するための「理性」が必要とされる。彼女は老婆たちに教えられた通り、人の赤子、善良な人間、老人、妊婦、胎児と次々に生贄に捧げ、鉄のごとき理性で傷つける事の悦びと虐げる事への愉悦を抑え込み、「完璧な黒魔術師」としてあらゆる残虐な儀式を成功させてきた。
だが「魔術師」でない「女」としての彼女は、感情を抑えるよう老婆たちに教え込まれた反動から抑制が全く効かない性格となり、「愛情」という感情を教えられないまま育てられたこともあって、儀式中に湧き上がる嗜虐性を情欲に変え、関係を持った相手に徹底的に叩き付けてしまう。
それらの行為はただ激しいというばかりではなく、拘束した相手の体を刃物を用いて切り裂き、抉るなど極めて残虐かつ猟奇的なもので、彼女と一夜を共にして無事で済んだ人間などこれまで一人も存在しない。また、いわゆる少年愛者であり、純粋な瞳で世界を眺める少年を見つければ、徹底的に凌辱し、拷問を加え、流した涙を舐め、舌を吸う。ライダーに執着するようになったのもこの性嗜好によるものである。
彼女のライダーの愛し方は非常に倒錯的で、両腕を縛り付け胸元を剥き出しにして、そこに指を這わせ、舐め回すといった、正常な男女の関係とは到底呼べないものである。セレニケがライダーを美術品のように愛でるだけで済んでいるのは、今のところ彼女の魔術師としての理性と、サーヴァントの肉体強度と力量の絶対的な格差が歯止めとなっているため。だがその抑制も次第に外れてきており、最早聖杯などはどうでも良く、ただライダーを凌辱し、恥辱に染め上げれるのならば死んでも構わないと思うほどに歪み始めている。
元からユグドミレニアのマスターの中で最も「危ない」人物だったが、ジークにライダーの心を奪われた事によるストレス発散のため、ホムンクルスの使用人を私室に連れ込んでは、人道に背く存在である魔術師ですら軽蔑するだろう悪趣味な娯楽を行うようになり、益々猟奇性が増している。
能力
卓越した黒魔術師であり、指した者の神経を鋸で引き裂くような痛みを与える釘など多くの呪殺・拷問用の礼装や魔術を操る。だが特筆すべきはその執念深さで、それなりの準備があれば標的がどこに隠れても、どこまで逃げても確実に追跡し、どんな手を使ってでも抹殺する。
また黒魔術を修めた魔術師は敵意や悪意に非常に敏感で、セレニケもその例に洩れず、ジークが密かに剣を握った瞬間に彼が何をしようとしているのか認識し、即座に罠を張るなど用意周到な一面を見せる。