暴民政治
ぼうみんせいじ
暴民政治とは、「愚民による政治」の意味で、民主主義を揶揄するのに用いられる。『衆愚政治』とも呼ばれる。
詳細
民主政治の良し悪しは、選挙権を持つ有権者によって左右されるが、その有権者が愛国心の欠如などにより、自国の政治に関して無関心であったり知識が乏しく正確な判断ができず、扇動者の詭弁に誘導されて、国益ではなく各々の身勝手なエゴの実現や、自分たち利益ばかりを追求するなど、いい加減だったり歪んでいたりする誤った意思決定で政治を判断してしまっている状況など指す。
これらは民主主義の欠点・弊害とされ、有権者が愚民・暴民である場合、民主主義は悪い方向に進んでしまうとされ、現にドイツにおいてアドルフ・ヒトラーが率いたナチス党による独裁政権が誕生したのは、実はドイツ国民が民主主義によりナチス党を支持したためである。
民主主義は、決して理想の制度というわけではないのである。ただ、それ以外の制度が論外なだけである。