大天使とは、天使の階級の一つ、またそこに所属する天使である。
概説
アーク:arch(筆頭)や、“大”天使の名が示すとおり、天使の中でも特に偉大な天使に対する敬称として呼ばれる様になったのが始まりである。
例えば、神と同席する事を許された天使はいずれも大天使とされた。
いわゆる四大天使こと、ミカエル,ガブリエル,ラファエル,ウリエルなどである。
彼らは単なる大天使には納まらない特権階級ともいえる存在であり、他の階級の長を兼任したり、神の勅命によって行動したりしている。
この大天使という階級は、神学が発展するにつれ、徐々に位階を下げて行く事になった。
特に決定的だったのが、このピクシブ百科事典でも基準としている、偽ディオニシウスが「天上位階論」にて記述した天使の位階である。
大天使を九位中八位としたこれはキリスト教社会で広く普及し、二枚の翼を持つ助祭のような姿で人間と接する大天使の像が浸透する事になる。
何故大天使という階級が下位になったのかについては諸説ある。
一説には、天使信仰が流行した際に教会側が政治的措置として第一位に存在した大天使を八位にまで格下げして、神の威厳を保とうとしたというものがある。
当然ながら、その権限は熾天使と同等もしくはそれ以上であり、天使たちの中でも最高位に位置するとされる。
もう三体加えて七大天使とされることもあるが、組み合わせはあまり定まっていない。
四大天使は特に四大元素と関連付けられている。