セバスチャン・ミカエリス
せばすちゃんみかえりす
本項では黒執事の主人公、セバスチャン・ミカエリスについて記述する。
概要
CV:森川智之(アニメ化以前のドラマCD)/小野大輔(アニメ)
ファントムハイヴ家の執事。身長186cm。
品位・教養・武術・料理・容姿など、全てにおいて完璧だが、その物腰は柔らかく極めて謙虚。ただ、慇懃な態度のまま毒舌や皮肉を吐くことがあり、主人のシエルにも容赦がない。猫(猫科の虎も含め)好きで、特に肉球を押すことが好き。アニメ版では「犬は嫌い」と発言している。
正体は悪魔。そのため、人間業では到底不可能なことさえ難なくこなす。
シエルと『執事として仕える』、『復讐を果たすまで彼の手足となり、彼を殺さず守り抜く』、『決して嘘をつかない』という契約を結んでおり、左手の甲に黒魔術を示す逆ペンタクルが描かれている。
長身痩躯の見た目に反して膂力・脚力や頑丈さは正に人間離れしており、人の手によるいかなる殺傷方法でも決して殺すことができない。
原作では死神の持つ武器「死神の鎌(デスサイズ)」だけが唯一セバスチャンを殺害できる。(死にはしないものの、普通に殴られたり刺されたりしても痛みは感じるらしい)。
人間のような食事や睡眠も一切必要がなく、休みなく迅速にシエルの命令をこなすものの、時に契約に反しない範囲で情報を隠したり危険な目に遭わせたりもする、悪魔らしい一面も垣間見せる。
主食は人間の魂。味覚が人間とまったく違うらしく、自分の作る料理も含めてまったく「おいしい」と感じられない。そのため、実は料理は苦手分野。
その後、後述の通りシエルに鍛えられ、人間が美味しいと思う味覚を数値化し記憶し、(公式キャラクターガイドより)現在では彼の作るスイーツや料理は一流フランス人シェフが作ったかのように美味。シエルも「奴の作るスイーツより美味しいスイーツは食べたことがない」(一巻より)と認める程。
過去の回想で、短時間で廃墟と化したファントムハイヴ家の屋敷を元通りの姿へ変えたり、何もないテーブルに一瞬で豪華なディナーを出現させたりと、まさに人外の存在らしく人間では不可能な現象も起こせる模様。(ただし前述の通り味覚が人間とは違うため、料理の味は当初は上手くなかった)
このように一瞬で奇跡のような事象を起こせるが、シエルからは「怪しまれるのでこのような事はするな」と言われ、その後は人間とほぼ同様の手段で料理などを作っている。(ただ、少しは悪魔の力を使っているのか、常人では無理と思われる時間で調理、屋敷の修繕、片付けなどの業務を行っている)
そのほか紅茶の淹れ方や侵入者の撃退の仕方など、シエルと契約した当初は知らないことも多く、シエルから何度もダメ出しを食らっていた模様。現在ではシエルと切磋琢磨しあった結果、ほぼ完璧な執事として成長。
決め台詞は「あくま(悪魔)で 執事ですから」の他に、
「ファントムハイヴ家の執事たる者 この程度のことが出来なくてどうします?」
「御意 ご主人様(イエス マイロード)」。
本名やシエルと契約を交わす以前に使っていた名は不明。「セバスチャン」という名前は、ファントムハイヴ家で以前飼っていた犬の名前からシエルによって名付けられた。作者やファンは「セバス」と呼んでいる。
尚、人間に対する認識はあくまでも食料程度としてしか見ていなく、契約者であるシエル以外の人間に対しては「バッタ(虫)のようなもの」(公式キャラクターガイドブックより)としてしか見ていない。
しかし、時折人間が見せる可能性に対し、「だから人間って面白いんですよね」、「人間は本当に強欲な生き物だ」などと、悪魔が持ちえない人間の欲や感情に対し興味を持っている発言がある。
関連イラスト
家庭教師モード等、人にものを教えるときは眼鏡をつける(本人曰く「何事も形から」)