パラジクロロベンゼン

ぱらじくろろべんぜん

有機化合物の一種。或いはオワタPによる鏡音レンの楽曲。

本項では両方とも解説する。

化学物質としてのパラジクロロベンゼン

化学式C6H4Cl2、分子量147のベンゼンの二塩化物。パラ-DCB、p-DCBとも呼ばれる。

CAS登録番号は106-46-7。融点53℃、沸点174℃。常温で昇華により強い臭気を発する白色の固体である。空気中では固体から気体へゆっくりと昇華する。

臭いが強いが故に、空気中に極微量あるだけでも嗅ぎ分けることができる。主な用途は防虫剤およびトイレの消臭ブロックである。

衣服を食い荒らす虫、カビなどを忌避するための防虫剤や、トイレ、ゴミの容器などの消臭剤として用いられる。防虫剤として、日本語圏ではパラゾールやネオパラエース、英語圏では Paramoth、Para crystals、Paracide などの商品名で知られている。

日本の中学校では、理科（第1分野）の融点の実験に用いられることがある。

オワタPによる「ベンゼンシリーズ」第3弾、『破壊系洗脳ソング』。

スキャットや無意味な単語の羅列でしかなかった前2作「ベンゼン」「ニトロベンゼン」とは、同じフレーズを用いながらもまったく印象の異なる陰惨な歌詞と映像が続く。

専用モジュールはストレンジダーク。

第4作「アンチクロロベンゼン」はこの歌と対になっており、「パラジ」「アンチ」とそれぞれ略される。また、「アンチクロロベンゼン」のみ「パラジ」と対になるという性質からか、ベンゼンシリーズ中唯一完全な造語タイトル（化学物質として実在しない名称）となっている。

後述の『合わせてみた』も参照。

合わせてみた

【合わせてみた】パラジクロロベンゼン×アンチクロロベンゼン