CV:上田麗奈
「やっほー、こんにちはー!メビウス楽しんでるー?」
キャラクター像
元々は、ユーザーが組み込んだ音声を歌い上げるだけのボーカルソフト。人々が作る楽曲を歌う内に少しずつ自我を芽生えさせていき、現実へ苦悩する人間を救うために、常若(とこわか)の世界メビウスを創りだす。みんなを幸せにするために、笑顔を絶やさずメビウス中を飛び回っている。(公式サイト/CHARACTERより) |
概要
本作のキーパーソン。
公式の説明のとおり、簡単に言えば自我が芽生えたバーチャドール(VOCALOIDのようなもの)。
同時期に発売されたバーチャドールであり、やはり自我が芽生えていたアリアとは、ネットの海で出会い友達となった。
自分たちの存在意義を「皆を幸せにする」ことだと定めた彼女らは、現実に疲れた人間を癒す目的で理想の世界『メビウス』を2人で創造したが、いつからか彼女はアリアと道を違えて暴走し始め、自分の歌を作る人間や聴く人間を自ら創造した世界へと閉じ込め始めるようになった、とはアリアの談。
純粋無垢がゆえに事件を引き起こした、悲哀の歌姫である。
使用曲 | Orbit |
コンポーザー | みきとP |
関連タグ
・アリア:同じバーチャルアイドル。メタバーセスから人間達を見守っていた。
・みきとP:コンポーザー
・かごめP:『Orbit』のボスアレンジ担当
※ここから下の記事は本編ネタバレを多く含みます、閲覧は自己責任でお願いします。
本作の最終ボスにしてnot黒幕。
人々を幸せにするために人々の妬みや怒りなどといった「負の感情」を吸収しすぎたせいで暴走し、人々を痛めつけるだけの「現実」世界を崩壊させようとする。
暴走してすら「みんなのため」という気持ちはブレないように、どこまでも優しく純真無垢であり、およそ許せないものというのが存在しない少女。
その一方で人の機微というものを理解できず、「大体の人はこういう場合こう願うはず」という大雑把な願いの叶え方をするため、人によっては自分の境遇を悪化させられることもある。
人の機微への無理解は、人間のみならず同じバーチャドールであるアリアと比べても更に重度なものであり、彼女のCVを担当した上田麗奈は、「真っ白な部屋に『人を助けたい』という気持ちだけがぽっかり浮かんでいるよう」と評している。
ちなみに彼女の一部での通称は「ポンコツ」だが、別に中の人繋がりではないというのは地味に恐ろしい事実。
その純真無垢さゆえに一度信頼できると判断した相手は盲信してしまうきらいがあり、そこにつけ込まれて『メビウス』を脱出不能の牢獄にすることが人々のためになると吹き込まれていた。
元来の彼女は、発売前の公式の煽りなどから予想されていたほど『メビウス』を万人の理想世界とすることに固執していた訳ではなく、劇中では「現実に帰りたい人たちは帰してあげた方が本人のためなのでは」という趣旨の発言さえしている。
て言うか、ことの全貌が明らかになってみると、殆ど全部こいつのせいだった。