概要
「はじめ」ということで勘違いされがちだが、1月2日の行事とされている。
しかし、民間で製造された仮名暦が初出のため、由来やその内容などは諸説あってはっきりしていない。元の表記が「ひめはじめ」と平仮名であり、漢字表記がよく分かっていないのだが、「“ひめ”と称される何かを始める」のだろうという事で様々な解釈がされている。
参考としては歳時記の季語解説の記述にいくつか挙げられている。
- 「強飯(こわいい。おこわ)ではなく姫飯(ひめいい。柔らかいご飯)を食べ始める」=「姫始め」という解釈。
- 別の説だと真名暦には「火水始め」とあった。これはその年の初めて「火や水を使う」ことを指している。他には「飛馬始め」で馬の乗り初めの日、「女伎始め」で衣服を縫い始める日、「姫糊始め」の意で女が洗濯や洗い張りを始める日ともいわれる。
- 「夫婦およびそれに準ずる間柄の男女(たまに男同士または女同士)が年が明けてから初めて秘め事をする、し始める」=「秘め始め」を示しているという解釈。
Pixivの投稿イラスト及び、一般的な解釈だと、最後の説が広く認識されている。
……クリスマスの性夜扱いと同類のくせに、「正月中止のお知らせ」とか「正月爆発しろ」とかいう声が聞こえないのは、やっぱり身内びいき。(というか最後の説のイメージから商業主義の入る余地がないからか)
関連イラスト
R-18が多いが、それ以外も色々とピンク。姫は食べても、姫飯は誰も食べていない。
関連タグ
別名・表記ゆれ
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姫初めとは逆に、年の末にあれこれすること。まあ、こちらも性夜と大差ない。
インターネット上ではこちらの方が多いが、pixivではやや少ない。
「初めて」と「始める」が日本語では紛らわしいうえに、元の漢字表記が不明瞭なため、表記がばらけているようである。
女性が始めて男性と夜をともにすること。
謡曲の「烏帽子折」に出てきた言葉。宮増作で、牛若丸が鏡の里の烏帽子折の家で元服し、夜盗の熊坂長範を退治する物語に、この言葉が登場。「みずから男性に抱かれに行く」とうことに「殿始め」という表現を使っている。