藤本健二
ふじもとけんじ
概要
1947年生まれの日本人で、元・金正日の専属料理人であった人物。日本において数少ないキムファミリーの内情に詳しい人物として度々メディアで北朝鮮事情でのコメンテーターとして語ってきた。
藤本健二はペンネームであり、本名は非公開。
1982年に北朝鮮に初めて渡り、現地で寿司職人として活動。「招待所」において金正日と知り合い、1989年に異例の日本人の専属料理人となる。
90年代に買い出しに出掛けた際に日本で入管法違反で逮捕されたり、1998年には日本の警視庁と連絡した事がバレた事により自宅軟禁の監視生活を余儀なくされた事から強制収容所行きを恐れて、2001年に意を決して北朝鮮を脱出し日本で事情通として活動。
2012年に金正恩からの「10年前の約束を守れ」の通達を潜伏工作員から受け訪朝。この出来事からいまだに北朝鮮当局から監視されている事が伺える。
2016年9月頃に再び訪朝するがそのまま音信不通となっている。
人物
メディアの前でバンダナを巻きサングラスを着用しているがこれは北朝鮮のヒットマンを恐れての変装である。
一応事情通として活動していたが、彼が語る内情は半信半疑で捉えられる事が強かった。しかし、金正日亡き後の後継者について長男・金正男ではなく三男・正恩であるという見識が現実となり彼の知る内情は信ぴょう性が高い事が明らかになった。
何故北朝鮮の仮想敵国である日本人を正日が専属にしたのかは謎であるが、藤本氏が朝鮮語に堪能では無かった事や特に北朝鮮の内情にあまり興味がなかった事純粋な料理人であった点・遊び上手だった事が要因と推測されている(朝鮮語に堪能だったり内情に興味があるならばスパイと疑われるのは間違いない)。
藤本氏が語るエピソードでは、正日が料理の謝礼を藤本氏の足下に投げた際にそれを料理人のプライドとして不快な意思を示した事が無礼どころか逆に正日の目には周りにはいない意外性のある人物として映ったらしい。
そういう事もあり、幼き正哲や正恩の遊び相手も任される事となり謎に包まれていたキムファミリーの内情を知っていったと思われる。
ただし、北朝鮮で会った事がない金正男とは面識はあまりないようだ。
2012年に呼び出されたのはおそらくは正恩体制となった事で実現したとも。この際の訪朝でメディアで素顔を明かしてこなかった藤本氏の素顔が明らかになっている。