概要
柴田錬三郎が晩年に執筆した時代劇で、1976年に講談社から単行本が刊行された。
名門の家柄ながら無役で三十俵三人扶持の最下級の御家人・松平残九郎家正(通称、斬九郎)が、かたてわざと称する武士の副業によって活躍する物語。
1995年から2002年にかけて5期に渡りフジテレビでドラマ化された。原作は単行本一巻分しかなかった為原作の話を使い切った後の脚本は全てドラマオリジナル。
物語は勧善懲悪からは聊か外れており、救いのない結末も少なくない。
ただ、斬九郎と母・麻佐女のコミカルな掛け合いが物語の陰鬱な空気を和らげている。