概要
アイス用の木製スプーンのような形状、もしくは三か所が飛び出た形状をしていることが多い。中心部や飛び出た部分の先にベアリングが仕込まれており、そこを指ではじくと勢いよく回転する。
ただそれだけであるが、その中毒性によりハマる人が続出している。
別名フィジェットスピナー。
当初は体を動かせない重症筋無力症の人のための玩具というコンセプトであった。
歴史
1990年代に科学エンジニアであるキャサリン・ヘディンガー(Catherine Hettinger)によって開発された玩具。
このとき「スピニング・トイ」の名で特許が申請されている。
しかしそのシンプル過ぎる要素から、ヘディンガーはおもちゃ企業と契約することはできなかった。派手なおもちゃ商品に埋もれる形で大量生産されることはなかった。
2005年に特許の更新時期が訪れるものの、彼女はその費用を支払うことはなかった。その料金は400ドル、日本円にすれば約4万5000円であった。
彼女のその選択により、この玩具のアイデアの特許の期限は終了することになる。
このアイテムが脚光を浴びるのはそれから約10年後である、2016年12月、アメリカの経済誌「フォーブス」で、オフィスでも遊べる玩具として紹介されたのを皮切りにアメリカ合衆国やヨーロッパでの大流行が始まった。
2017年5月あたりから日本でも流行している。
効用?
ヘディンガーのアイデアは法的には誰にでも使えるものとなり、ブームもあって様々な企業がこれに基づくアイテムを製造している。
しかしその流布にあたってADHD(注意欠陥・多動性障害)に効く、という医学的根拠の存在しない宣伝も添えられてしまった。
繰り返しになるが、科学的根拠は無い、と専門家からの意見は否定的である。
また、回転しているハンドスピナーを眺めるとヒーリング効果がある、癒される、心が落ち着くなども言われるがこれも根拠が存在しない宣伝である。