概要
天羽奏と風鳴翼の『ツヴァイウイング』がメインとなるストーリー。
パラレルワールドにおいて「あの時(1期1話)、奏ではなく翼が死んでいたら…」という世界観で進むシナリオ。
ルナアタック、フロンティア事変、魔法少女事変といったシンフォギアにおける重大エピソードが一切起こっていない世界である。そのため通常のノイズが出現する。
そのため『S.O.N.G.』は結成されておらず、『特異災害対策機動部二課』が旧リディアンの所在地のまま健在となっている。
なお、翼が死亡したこの世界における装者は、生き残った天羽奏のみであるが、その一方で本編のように人語を介する敵役は出てこない。
双方の世界で相棒を失っている翼と奏という点がキーポイントとなっている。
1期時代のキャラや設定が目白押しであり、旧作ファンによってはあらゆる意味で胸熱な展開となっている。
一方で二課の面々には結構設定変化が生じており、プレイヤーを驚かせている。
何より本編では1話冒頭で殉職してしまい、他の奏者に比べるとどうしても出番が減ってしまう奏にスポットを当てたシナリオなため、奏のファンは必見である。
なお、このシナリオで奏が歌う新曲『逆光のリゾルヴ』は使用されている。その使用タイミングは必見。
パラレルワールドの主な登場キャラクター
響、クリス、マリア、切歌、調といった人物の存在は確認されていない。ルナアタックを始めとした重大事件に携わってきた人物なども表舞台には登場していない。
本シナリオの主人公にして、この世界における唯一のシンフォギア装者。本編と違いこちらの世界では奏が生き残っているが、家族だけでなく相棒の翼までも奪ったノイズに対する憎しみを募らせており、かなり荒れた性格となってしまった。
ノイズ殲滅に専念するため、歌手としての活動も辞めてしまっており「翼に新たな仲間が出来ず、一人で戦い続けていたら」というIF的な要素も盛り込まれている。
「シンフォギア奏者としての適合率が低い」という点は本編と同様であり、異世界(本編世界)から来た響達との力の差を見せつけられて焦りを見せる部分も(ノイズと戦ってきた年月は変わらないため)。異世界から来た翼を受け入れられず、歩み寄ろうとする翼に対して特に冷たい態度を取っているが…。なお、こちらの奏は本編の翼と同じ弱音を吐くシーンが見られる(本編の奏もそういう心境があったのかもしれない)。
- 風鳴翼
イベントに登場する前に死亡しているため、異世界の翼はほぼ登場しない。本編における奏と違い、限界までノイズ達と戦い続けたあげく、絶唱を使用しつつギアを酷使したために死亡した…という設定。なお、本編と違い「響が天羽々斬の欠片によって人間と聖遺物の融合体に…」という事態には陥っていない。
- 風鳴弦十郎
特異災害対策機動部二課の司令官。豪胆かつ人情味あふれる性格は本編と同じだが、こちらの弦十郎は護身術程度の戦闘能力しか身に着けていない。つまり身一つでノイズ以外を圧倒する超人的芸当は出来ず、むしろそんなことが出来る本編世界の自分を「そいつは人間なのか?」と訝しんだ。『翳り裂く閃光』イベントでのマリア曰く、この世界の弦十郎はミステリー映画が好きらしいが、本編ではこれといった技能は見せなかった。
- 櫻井了子
本編世界のエルフナインをして「天才」と言わしめた技術者。本編と性格や役割はほぼ変わらないが、フィーネとして覚醒しているかどうかは不明。なお、マリアはあえて本編世界の了子の情報は秘匿していた。
- 緒川慎次
ツヴァイウイングのマネージャーだが、翼の死後に奏が歌手活動を辞めることになったため、マネージャーの仕事を失う。出番が少ないうえ、二課としての活動は一切見られないため、この世界の緒川は忍者ではない可能性が高い。
異世界における大ボス的存在。人間の破壊衝動を煽ることで、人間同士を争わせる呪いの力を持つ黒いノイズ。ストーリー上では5体の存在が確認されている。翼を死に追いやったノイズであり、その力は並のノイズの比ではない。