ボラージュとは、『サガ3時空の覇者 Shadow or Light』に登場するキャラクター。
全体の概要
滅び行く未来を救うため、デューン・ポルナレフ・ミルフィーの3名をタイムマシンで過去に送り込み、過去ごと歴史を変えてこの窮地を乗り越えようと目論んだ張本人。
以下、ネタバレが含まれます。
GB版
デューンたちより先に、先発隊の一人として異次元に乗り込んで戦っていた。終盤でデューンたちと再会することになる。世界が滅ぶ原因となる水瓶を送り込んだラグナ神を食い止めるべく、ラグナ城を覆う結界の発生装置を破壊するためデューンの仲間の一人ディオールが自爆してしまう。しかしデューンをその後支える事になったのが彼である。圧倒的な強さを持つ彼は大抵のパーティなら主役級の活躍を見せるだろう。ラグナ神を撃退した後も、ディオールやジュピターの細胞をボルフェス博士に渡して蘇らせるなど、最後の最後までキメてくれる。
DS版
ごらんのように、一気に老けた姿として登場。30代らしいが50代でも納得の容姿。
(GB版海外バージョンの爺さんほどではないが···)
今回も終盤でデューンたちと再会し、最終パーティの仲間となる点は変わりない。しかし今回の彼はディオール自爆の原因となった爆薬を彼が渡しており、一般の冒険者や戦士たちとはあまりにも異なる謎めいた雰囲気からはまるで黒幕のオーラすら漂わせる。行動にもどこか不可解な点が多く、ラグナ神撃退後にフェンリルとの邂逅でジュピターが戦死したにも関わらず彼がジュピターの死体を無事に持ち帰って脱出したというエピソードが判明すると、ついにデューンは決定的に彼を疑うきっかけを持ってしまう。もし条件を満たしていると全ての真実をハッキリさせる事が出来るのだが···。
(以下、深刻なネタバレ)
DS版の新キャラ・ワンダラー
GB版のサガ3のリメイクである『サガ3時空の覇者 Shadow or Light』。今回新たに追加されたキャラがこのワンダラーである。だが、ボラージュの正体こそがワンダラーだった。
ソール神が造った世界(デューンたちの住む世界)とラグナ神が造った世界(異次元世界)の間には「時空の狭間」が存在しており、ステスロスで時間・空間移動を行う際には常にここを通る事になるのだが、この空間こそが彼の居住地である。
ラグナとソールは元々一体の神であり、融合した時には完全な1つの世界を造りなおすことになっている。また、融合せずにどちらか一方のみが生き残ったとしても、敗北した側の世界は不要となり滅ぼされる。2つの世界があるからこそ時空の狭間は存在していられるのであり、世界が1つになってしまえば消滅してしまう。
ワンダラーは自分のことを「増えることも減ることも、変わることも消えることもない存在」と例えたが、これが例え話でなく真実だったとしても、時空の狭間がなくなると命を失うという致命的なウィークポイントが彼にはあった。そのため、ラグナとソールのどちらかが生き残る事態だけは回避する必要があった。
そのために、ラグナとソールが融合する頃合を見計らって、まとめて倒すシナリオを考え出す。そのために、関わる人物の元に現れては、あるときは助言をして、あるときは役立つアイテムを渡して、巧みに自分の想定どおりに事を運ばせた。ボラージュとしてデューンたちと再会したのも彼の計画の一環だったのだ。
しかし、彼自身は自分の中でうまくやっているつもりだったが、ボラージュとしての言動や行動は、デューンに怪しまれるには十分すぎるほど不完全だった。ラグナ神撃退後に誘導尋問され、ついに隠し通せなくなった彼は、とうとう正体を現す。しかもあろうことか、計画に邪魔だったジュピターを斬り殺したという衝撃の事実を自ら激白する。このことがデューンの怒りを買い戦闘に突入することになるのだが、スタッフクレジット後というエンディングの最終局面でファイナル・バトルを挑んでくる強烈なワナをプレイヤーに仕掛けてくる。
彼の真意を知る事が出来るかどうかは、これまでの選択肢と、彼との戦いの直前の選択肢が決め手となる。
関連タグ
• サガ3時空の覇者
• Sa・Ga(シリーズ全般)