グルグル(魔法陣グルグル)
はーとのまほう
概要
その昔ミグミグ族が発見した魔法で、現在はその生き残りであるククリだけが使える。
光魔法と対をなす闇魔法の中でも最高峰に位置すると言われている。
その効果は一体どんなものなのかは深く知られていなかったが、
実は光でも闇でもない「ハートの魔法」であることが判明。
円を用いて使い手の心の中を表す召喚魔法の一種で、その効果は時に有用なものであったり、失敗してしまったりと様々。
闇系だと言われていたのは恐らく「召喚魔法」が「不安定なもの、よくわからないものの力を使う」という説明がされた闇魔法に分類されているからと思われる。
ダンスをベースとしているため、踊りながら描けば成功率もあがる。
踊りながら魔法を使うことから「神の踊り子」とも呼ばれ、同時に自身の深層心理を呼びだして戦うことから「ハートの戦士」とも呼ばれていた。
使い手の「その時の気持ち」を召喚するので、感情を上手にコントロールしなければ、混乱時の気持ちが召喚されてしまう。だが時として有利に働く効果をもたらすこともある。
この気持ちの揺らぎが最も大きい子供時代にしか使えない魔法であるため、大人になると使えなくなってしまう。
カヤは当初「失敗を元にした魔法」ではないかと推測したこともあるが、先述の通りこの魔法は「使い手の心」を表す魔法である。
どこかおかしく見えるような現象であっても、ミグミグ族にとっては普通の出来事である。
ククリが作中で悪魔になってしまったこともあったが、これは、「悪魔がニケを取ってしまうなら、自分が悪魔になってしまえばニケは誰にも取られない」 という気持ちを召喚して自分に向けた結果なので、「失敗」には分類されない。
ちなみに円を描いて、その円に自身の魔力を注ぎ込むことで使用するのが本来の使い方。
「トカゲのしっぽ」などの「魔法陣」は、効果が発揮されたあとの円の痕跡である。
幼い頃に「友達が欲しい」と思っていた時期があり、偶然にも落書きが魔法陣代わりになってイルクという女の子を召喚していた。
作中では杖を使って地面に描いているが、レベルが上がるにしたがい空中に描けるようになり、最終的には杖を使わずに指で直接、宙に魔法陣を描いている。
物語の最終章で魔王ギリを封印して以降はグルグルが使えなくなる。
「魔法陣グルグル2」ではククリが新たなグルグルを生み出している。(ただし、いままでのグルグルは使用できない。)従来通り、杖で地面に図を描くのは変わらないが、今度は「円」に留まらない、落書きのような魔法陣となって残るようになった。また、もう一人のグルグル使いが出現する。 さらに、グルグルは子供の心を忘れていなければ大人であっても使うことが出来ることが新たに判明した。実際にミグミグ族の天才グルグル使いである「チカチカ」は35歳という若さで亡くなっているが、それまでグルグルを使えたという。
この作品を読んだ人は、昔ノートや地面に作中の魔法陣を落書きした経験はないだろうか。