「この世には、不思議なことなど何もないのだよ」
京極夏彦による日本の小説のシリーズ。講談社より刊行されている。
概要
第二次世界大戦後まもない東京を舞台とした推理小説。
作中に実体として登場はしないが、個々の作品のタイトルには必ず妖怪の名が冠せられており、その妖怪に関連して起こる様々な奇怪な事件を「京極堂」こと中禅寺秋彦が「憑き物落とし」として解決する様を描く。
シリーズ第1弾の『姑獲鳥の夏』は、京極夏彦のデビュー作品であり、メフィスト賞創設のきっかけとなった。講談社ノベルスから刊行されたのち、講談社文庫から通常文庫版と分冊文庫版が刊行され、順にハードカバー化もなされている。通常文庫版は1000ページ以上に及ぶことがあり、分厚いことで有名。
主な登場人物
中禅寺秋彦 - 古本屋「京極堂」の主。宮司で拝み屋。
関口巽 - 「薔薇十字探偵社」の私立探偵。
榎木津礼二郎 - 小説家。
木場修太郎 - 刑事。
青木文蔵 - 刑事。
鳥口守彦 - 編集記者兼カメラマン。
益田龍一 - 元刑事の探偵見習い(助手)。
中禅寺敦子 - 科学雑誌記者。
安和 寅吉 - 薔薇十字探偵社の探偵秘書。