小淵沢報瀬
こぶちざわしらせ
概要
多々良西高校に通う高校二年生。作中では祖母の家で暮らしている。
三年前に南極で行方不明となった母・貴子に影響され、南極に行くことを夢見ている変わり者。
しかしその熱意は筋金入りで、南極行きの資金として、高校生にしてアルバイトを掛け持ちして100万円を稼ぐほどである。
ところがその熱意が仇となって周囲からは変わり者扱いされており、学校では「南極」というあだ名を付けられ、敬遠されている。
一見すると知性派で頼りがいのある風格を備え、モデルとしてスカウトされるほどの美貌を持つが、その実態はかなりのうっかり者。
変なところで大きな自信を抱く一方、人見知りで度胸がなく、いざという時に尻込みしてしまうなど、総じて脇が甘い。
しかし意地だけは人一倍強く、周囲から馬鹿にされても挫けない精神力と、これと決めたことは曲げない思いの強さだけは本物である。
実質4人が南極行きを決めるキッカケ(それぞれ理由は異なるが)となったため、目的上は中心人物であるが、その頼りなさから「ポンコツ」扱いされ、ツッコミを受けている。
よって日向からは2話にしてリーダー解任を強引に決められてしまった。
自分で稼いだ100万円を落とす、色仕掛けで南極観測隊に潜り込もうとする、自分で預かっていた日向のパスポートを忘れて騒動になる、自分で決めておきながら洗濯当番を忘れる、などなど、人間としての株が下がる話題に事欠かない。
しかし、周囲の嘲笑を受け流しつついつか見返そうと努力を続ける根気や、100万円を投げ出してでも友達のことを優先するなど、強い気概を見せることも多い。