「 なれるんですか? あんな風に…… 」
CV:早見沙織
概要
北海道在住のアイドルタレント。他の3人よりひとつ年下の高校1年生で、日向からは「ゆづ」と呼ばれる。
「軽く死ねる」という些か物騒な口癖がある。
母・民子のマネジメントの元で子役時代から芸歴を重ねており、シングル曲『フォローバックが止まらない』をリリースするなど歌手活動も行なっている。
タレント活動の一環として、民間南極観測隊に随行する企画「南極チャレンジ」に出演することになっていたが、雪国出身ということに加えて学校とさらに疎遠になることから気乗りしていなかった。
そんな中観測隊の親睦会に参加していたところ、報瀬達が観測隊に潜り込もうとする騒動に出くわし、南極行きを望んでいる彼女らに代役を依頼しようと目論み小淵沢家を訪ねて出会う。
小さい頃からタレント活動に追われ、友達を作れないでいた。高校でも周囲の同級生達は結月のタレントというステータスに興味本位で近づいてくるが、多忙な彼女と予定が合わないとあっさり縁を切る薄情な人間しかいなかったため、友人と呼べる相手と送る普通の生活に飢えている。
しかしキマリ達だけは損得抜きで宿泊先へ押しかけてくるなど自分を考えて行動してくれたことから、その行為に胸を打たれ、4人の同行を条件に南極行きを承諾し、報瀬の夢を叶える架け橋となった。
どこか足りないところのあるマリ達を、年下ながらも一歩引いた視点で見ており、4人の中で最も機能しているツッコミ役。友人関係に飢える一方で、明らかに自分が損をしそうな場面では迷いなく自己防衛に走るなど、結構したたか。
ビジネスの世界に身を置いていることから精神的にはやや大人びており、人生経験も何かと豊富。カメラの前では堂に入った営業スマイルで安定したリポートを行ない、なんだかんだで企画の柱としてしっかり見せ場を作っている。
勘が鋭く、隠し事を察知すると無表情で相手に詰め寄る恐ろしい詰問手段をとる一方で、年下なので周囲からはいじられることもある。
また、高い所が苦手だったり、子供扱いされるのを嫌うなど気弱だったりと精神的な幼さや弱さを見せる面も。
マリ達と出会う以前にまともな友人がいなかったため、「友達になろう」という明確な合図がないことには友人関係がスタートしない――と思っている節がある。
このため船内で寝食を共にし、一緒に南極の大地を踏みしめても、明確に言葉にする機会のなかった3人との関係をいまひとつ定義できずにいた。
南極での作業中に、帰国後にドラマへの出演が決まったという一報が入った際には、「戻ったあとに会える機会が減ってしまう」ことで「みんなが自分から離れてしまう」という不安に駆られ、誓約書を作り友人関係を明文化しようとして3人を困惑させる一幕も。
しかし、報瀬や日向から「友達に確かな形なんてない」と諭され、マリが日本に残してきた親友・めぐみとのすれ違いと、それでも続いている曖昧で少し頼りない交流の形を伝えられる。
そして往路での船酔いに苦しんでいる間に過ぎてしまっていた自分の誕生日をサプライズで祝われたことで、はじめて出来た親友たちに対する自分なりの友愛の示し方を模索するようになる。
余談
声を担当する早見沙織と言えば、主人公玉木マリ役の水瀬いのりと数多く共演しており共演作では大抵、水瀬の演じる役よりも年上の役が多いが、白石結月は珍しく年下の役である。
関連イラスト